74.君だけ
偶には僕だって
君さえいれば!!なんて
思うのだが
やっぱり
どんなに必要不可欠だとしても
いつか
君だけでは物足りなくなるのだ
人間の欲望には限が無いから
底と云うものが無いから
それは
仕方ないことだけれど・・
だからやっぱり
君だけがすべて!!の言葉は
その直後から
砂上の楼閣のように崩れてゆく
やっぱりそれは
不誠実な幟になるのだ
君だけを!!って
誓った瞬間から
言葉は否応なしに堕落してゆくのは
疑いの余地もない
イノチを包む周囲に
絶対や永遠は欠片も無いから
軽々しく
愛や信念や友情やを
掲げてはいけない
ましてや
勢いよく自分を主張したり
依りによって
誇らしげになど
自己を語ってはいけない
もっとも深い謎が、己そのものなのだから