降って来るもの

写真と散文とぽえむ

凶事の顚末

2019-01-07 07:07:44 | 短歌

                凶事の顚末-経過観察-


 2018年の暮れに我が身に起こった凶事の顚末を。正月4日、総合病院が新年の患者の受け入れをスタートするのを待ち詫びて放射線科でMRI検査を。翌日女房に付き添ってもらってその画像を受け取りに行き、その足で紹介状を書いてくれた整形外科を受診した。

 10時ちょっと過ぎの受付。駐車場には車が溢れ、待合室には人が溢れて、名前を呼ばれるまでの待ち時間は何と「150分」に。ただ漠然とそれ程の時間を見送ったのは近頃では記憶がない程の。

 正午時報を待合のTVで確認、ややあってやっと順番が回ってくる頃には腰は痛いし、背中は張るし・・、診察初めの今日の受診の選択を後悔し始めていたが、それは90分ほどたってからの話で、そこまで来たらもう戻れないと覚悟を決めての待ち惚け。

 どうぞ!!の医師の声に”診察室1”に入室。ときどきMRIの画像を指さしながらの説明を聞く。”半月板損傷”という診断結果だけれど、少しずつ痛みが引いているのならこのまま暫く「経過観察」という事にしましょう!!と5分余りで結論付けられる。

 勿論、すっきりはしないのだが、一連の自身の心の葛藤には一応の答えが出たので、その指示に沿って暫くの間は”整形の患者なのだ”と気を配りながら日々を送りたいと思ったのだった。

 心を配ってくれた、幾多りのブロ友さんには感謝の一言しかない。何度このブログを続けていてよかったと思ったことか。それは確かに生きる一つのチカラになっていて、僕は現実とは別のもう一つの世界を持てているのだと思わせてくれた出来事だった。

 心を込めて「ありがとう!!」を。


                         「経過観察」

 

                  五日から 始まりし医院 室外も

                           室内も溢れし 車と人と


                  待ちすぎて 彼方此方痛し 待合の

                           固き長椅子に 二時間と半


                  百五十分 待ちて診察 MRIの

                           画像指さし 説明五分の


                  半月板の 損傷だけど 痛み退けば

                           しばらく経過観察を! と医師


                  麻酔して 手術は怖し 内視鏡の

                           慎重に暮らすと 言いて部屋出る


                  付き添いて くれにし妻と 今日は奢ると

                           遅きランチを 向かい合わせで


                  激痛の 走りし日より 十日経し

                           日日が薬 その分の回復


                  自堕落と 間違う程に 何もせぬ

                           日曜過ごす三食は摂りて


                  やや大き 段差を前に 躊躇する

                           恐怖心との 闘いの日々


                  常なる日 否応もなく 始まりて

                           松の内七日 外交に出る


                  暫くは 負傷せし膝と 会話しつつ

                           経過観察 慎重に歩めの


                  幾多りの こころ配りて くれし人の

                           温もりの余韻 忘れずに生く


                  六十九の 我が身に起こりし 年末の

                           凶事の顚末 経過報告


                        2019 01/07 07:07:07 万甫

コメント (14)
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