降って来るもの

写真と散文とぽえむ

海の茫洋に

2019-01-13 19:01:47 | 詩16

                       海の茫洋に


見上げる空に

一瞬の同じもないように

流れるイノチの速さに

一瞬の緩みもない


僕らはみんな、海の茫洋に向かうのだ


けれど

その為の道は何万通りも有り

辿る支流は何千本も有る


そのイノチの一滴が大河となり

その一滴が滾る奔流となる


けれど

どの大河の一滴にも

どの奔流のひと飛沫sibukiにも

帰るべき固有の源があって

始まりの原点があって

それは決して失念できないもの

それを失ってはならないもの


それだから僕は気が付けば

hahaの胎内の温もりの記憶へと遡り

清浄無垢なるhurusatoの

沈黙の間に間へと還るのだ

コメント
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