海の茫洋に
見上げる空に
一瞬の同じもないように
流れるイノチの速さに
一瞬の緩みもない
僕らはみんな、海の茫洋に向かうのだ
けれど
その為の道は何万通りも有り
辿る支流は何千本も有る
そのイノチの一滴が大河となり
その一滴が滾る奔流となる
けれど
どの大河の一滴にも
どの奔流のひと飛沫sibukiにも
帰るべき固有の源があって
始まりの原点があって
それは決して失念できないもの
それを失ってはならないもの
それだから僕は気が付けば
hahaの胎内の温もりの記憶へと遡り
清浄無垢なるhurusatoの
沈黙の間に間へと還るのだ