降って来るもの

写真と散文とぽえむ

言伝-伝Ⅶ-

2019-01-28 14:53:19 | 詩16

言伝-伝Ⅶ-


此処に安穏と居て

僕から

生きる術のチカラの欠片を

どんなに数多く送り届けても

あなたはぼくにはなれないから

何一つとして

効力がないかもしれないけれど

それでも

もしかしたら

それでも

極細の指先の棘が

強烈に感情を揺す振るような

ひと言に

出合ってもらえるかも知れないと

そのことを

platinumの望みにして

僕は、又、ふたたび

間髪を入れず

言伝を伝える


01/28 03:03PM

あなた宛ての、Msanへの

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言伝を

2019-01-28 13:28:04 | 詩17

                  言伝-伝Ⅴ-


                  どうすればいいのかの

                 明かな言伝は残せないけれど

                     こうして

                  僕があなた個人宛に書く

                   数行のmessageが

                 うららかな海の上を渡って

                   あなたの住む穏やかな地まで

                     もしも

                  届いたのだとしたら

                  ”同行二人”の想いの

                 そこまで来ている光の春の

                    温もりが

                  きっとあなたにも

                     伝播してくる!!

                 ほんの、もうすこし、先に・・


                          Msanへ


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耳朶の旋風

2019-01-28 06:28:45 | 詩17

                 耳朶の旋風


いつでも遠くの海辺から

浜辺に打ち上げられた

 貝殻たちの泣く声のように


束の間を生きる

蜉蝣たちの

 全霊の翅音のような


闇の中に潜む恋人たちの

 息詰まる秘密の歓声のように


しずかに耳朶にまとわりつく

降って来るもの達や

過ってゆくものたちの

 囁く混声のような


耳元に仕掛けられた

 小悪魔の爆弾のように


ながながと無機質の

無意味を押し付ける

 巷の聖者たちの説教のような


消えない消せない

細やかで甚大な

 胸に突き刺さる棘の苛立ちのように


呆れるほどに悠長に

辟易するほど執念深く

 睡眠を切り刻む牛刀の呻きのような


飛ぶ鳥が残す

 夜逃げの声色のように


いがみ合うplusとminusが挙げる

 答えのない絶叫のような


掴めぬ愛の周辺に張り巡らされた

 barrierが擦れる喧噪のように


拍動を記録してゆく

 見えない電子機器の軋みのような


地中で蠢く虫虫の

 渦巻く欲望の唸りのように


異星人が僕に言伝ようとする

 一通の警告書のような・・


-何時でも耳朶の旋風の角でキーンキーンと響く音よ-


               01/28 06:28 万甫

 

コメント (2)
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