直筆を-anataに-
anataには
PCでの打ち込みやコピーや
ましてや
輪転機の世話になったものではなく
並んでゆく文字からも
選んでゆく言葉からも
僕のko.to.ba.の指し示す
心の有り様を直に伝えたいから
そのままを真っ直ぐに伝えたいから
anata宛だけは
何時でも直筆の僕の言葉を用意する
賢明なanataだから
きっと
便箋の間に潜ませた想いや
行間や、句読点に忍ばせる哀楽の軌跡を
其処から拾い上げてくれるに違いないと・・
ときおり
紙面に滲ませる沈黙の黒い塊から
直jikaに言葉を言付かってもらえると・・
希有な結ぼれを相携えるanataだから
その稀が必然のanataだから
僕は何時でも
大切に大切に
anataにだけは
僕そのものの
僕が書いた直筆の文字を届ける