数日晴天が続いたので、皐月元旦、換気を兼ねて生まれ故郷へ、鄙の翠に会いに行ってきました。
二里の道そのものが森林の濃い緑のトンネル。midoriの色素の中を奥へ奥へと、毛細血管を先へ先へと進む血の一滴のように。
バックミラーにも、カーブミラーにも
ひたすら森林を分け入る村道が映る。
光と樹々が古びた古道に描く模様
20分なだらかな坂道を辿って
「今、生まれ故郷の諸木野で、圧倒的なミドリに塗れ乍ら、これを書いています。
濃淡様様のmidoriの色相のあらゆる緑の混ざった色合いに包まれながら
その精気を体中に浴び、細胞や血液や神経の隅々までエキスを吸収しています。
このまま、この色に埋もれてゆけば、嬰児として再生されるかもしれないという
極上の錯覚に陥ってしまいそうです・・。」
碧に溺れそうな生家に到着。開けられる戸や窓を全て解放したまま、峠へ続く道を更に
ただ黙って翠が迎えてくれる。
狭い空を飛行機が雲を創って横切る。
車が通れる終点に近付く。
鄙の翠に溢れる
江戸時代、此処はお伊勢参りの本街道。石割峠という村のはずれには案内板が。
ここから先は隣村へと続く人一人通れる峠道なので、元来た道を引き返す。
色々なmidoriのビタミンを吸収して
昼前に故郷を離れる・・・・・・・。
2020 05/03 17:32 まんぼ