降って来るもの

写真と散文とぽえむ

海と森の

2020-05-12 20:57:44 | 詩20

      海と森の

 

始まりは真っ新な白紙だから

自身が何より

出会えるかも知れない

未知のポエムに

或いは、エッセイに

或いは、初めての詩句に

胸躍らせて、wakuwakudokidoki

カリキュラム”自然”の扉を開ける

 

きっと巷の詩人も小説家も

太古から

その様にして輩出し

僕はその系譜の末端の

端くれとして存在している

 

それでも言語が使い古されないのは

言葉の海が永遠の揺蕩いと共に在り

言葉の森が幾重にも連なって

言葉のinochiを産み出すから

 

僕は七十年を費やして

まだ、汀の浅瀬に踵を浸しているだけだが・・

僕は古希を過ぎても

まだ、森の入り口を入って光の届く短さだが・・

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有無の空海を

2020-05-12 19:36:45 | 詩20

      有無の空海を

 

Utaと巡り合うために

Utaと触れ合うために

Utaと目合うために

 その前触れの言伝を受胎し

僕は千手に千個の言捕籠を捧げて

有無の空海を往来する

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ほんとうのao

2020-05-12 07:40:42 | 

       ほんとうのao

 

きっと僕らは

ほんとうの「ao」を知らない

それだから

それぞれが信じるその色を

ほんとうの「ao」だと主張するしかない

 

 

僕が染入る此の蒼のように

僕が抱擁される此の空の蒼のように

此れが僕の

ほんとうの「ao」だと言い張るしかない

 

・・

 

ブルーの色素が太陽の餌に成る

それから暫くたって

太陽の吐き出す息が

ブルーの色合いになる

 

 

空のaoは惑星の息遣い・・

 

爽やかな五月の一日に!!     05/12 07:40 まんぼ

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penを得物に

2020-05-12 04:47:38 | 詩20

      penを得物に

 

ボクは一本の黒色ball penを得物に

言語の荒野へ出で立つ

 其処は天然の狩猟場

得体の知れぬ傑物が牙を剥く戦場

唸る、吼える、脅す、威嚇する

意志の全てが敵に変貌する修羅場

 四方に警戒音が響く

 八方に警笛が鳴る

侵入者は悉く告知され

万全の態勢で迎え撃たれる

 

けれどボクは怯まない

此の猟場での戰こそが

そこで得る得物こそが

ボクのinochiを繋ぐ糧になる

此の戦場こそが

ボクをいつでも僕として蘇らせる

 

一途に信じて疑わない

 

この道より他に

この処より他に

ボクを生かしてくれる別天地はない!と

pen一本で亙って行ける有限はない!と

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