Ore
次々に生まれては壊れる
虚空の夢想
まるで
湖沼の泡あぶくのように
決して滞留しないものの
究極の姿態を
没我の原野に
追い続ける儚きハンター
不可視の物体
何時でも迷宮の中の
一個の塵芥のような
Oreの正体?
膨大な廃棄物の
唸りのような呻きのような
有無の善悪を包んだ
気泡のような一行の道程
此のOreに際限なく降る
書く事の不思議
書けることのHappiness
飛び立ってゆくものの
爽快なOreの羽搏きよ
遮二無二
解ほどけようとする分別の拘りを
弾けようとする思惟の種子を
集散を繰り返す思念の束を
捕らえるべく
奮闘する
日毎夜毎のOreの思惑よ