降って来るもの

写真と散文とぽえむ

Fitontsid

2024-01-28 21:21:44 | 詩30

     Fitontsid

 

散歩の途中で

ふと、フィトンチッドを吸いたくなって

分かれ道を

山の稜線へと続く方角に入った

 

林立する木々の間に

幾筋もの朝陽が射し込み

まるで故郷に戻ったような

心地よい錯覚に包まれる

 

山はあくまで寡黙で

ただ懐を拡げて迎えてくれ

張り詰めた冬の空気は

凛と気高く山塊を充たす

 

誰も居ない

誰も来ない

誰にも会わない

清冽なozoneの溜り場で

僕は容赦なく

そこいらじゅうのfitontsidを

独占し

意気揚々と現の雑踏に舞い戻る

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認知機能検査

2024-01-28 07:01:53 | 随想

 

    認知機能検査

 

 ┐(´д`)┌ヤレヤレ、日曜日だと云うのに、今日の日付の日記の書き出しの一行目はやっぱり”起床05:06”と言う事になる。

 何時もの曜日と何も変わらない。日曜日と云う特殊性はもうとっくの昔に失われている(最早、毎日がその様に過ぎる日捲りを破り続けている)ので、特別の感慨は既に昔日に薄れてしまっているのだが、ほんの一瞬その事が頭に浮かんだ時(そう言えば、一昨日の”認知機能検査”の問題にも”今日は何年の何月何日の何曜日ですか?”って出たっけ)と過日のことを思い出した。

 そう、「認知機能検査」とうとうと言うべきか?、或いは、ついに!なのか、当然のようにやってきた”やはり・・”が正解か、兎に角一昨日、免許証更新手続きの為のその資格の前提となる「認知機能検査」なる試験を受けに、朝8時に出発して片道40分の道程を「県運転免許センター」まで走ってきた。

 緑の庇が目印の待合室に集められたこの日この時間の対象者は凡そ20人余りのご同輩の諸兄諸姉。開始時刻の9時ちょうどに女性係員3名が入室してきて点呼が始まる。我が認識番号は8番、末広がりの縁起のいい数字だと内心でほくそ笑む。

 その後、保母さんに連れられて外出する園児のように2列縦隊に並んで行儀よく移動。先ずは会計の窓口に列を作って”テスト代金¥1050”を支払い、再びゾロゾロと近所の公園に向かう幼児のように完全管理されたまま一階から試験場のある二階へ移動した。

 受付番号と同じ数字が貼られた机に座ると、机の上に置かれたタブレット(試験は、今ではペーパーから最新機器へと入れ替わっている)の使い方と、その他の注意事項について丁寧過ぎる程の説明を受けた後に、いよいよ本番。

 しーんと無音の時間が流れる。それぞれにタブレットに繋いだヘッドホーンで問題が提起され、答えをその画面にペン用の道具でタッチする方式なので、余分な音は聞こえないようになっているのだ。その間、係の3人の若い女性が受験生の机の間の通路を巡回する。

 何しろ、免許証交付についてこの”認知機能検査”を受けるのは最初の経験なので少し緊張し、気持ちが多少強張っていたのだが、幸い制限時間の5分ばかり前(それが早いのか、手こずったのか微妙な時間の残し方だが・・)に”これで終了します!!”の文字が画面上に流れて第一関門を突破。無事に”認知機能”は正常範囲です!のお墨付きをもらって、次の運転技能講習へと歩を進めることになった。

 それにしても僕はまだ74歳。けれど免許証を見ると有効期限が7月になっているので、6月生まれの僕は”後期高齢者”の対象になってしまったのだ。もしも、期限が誕生日以前なら、普通の免許証更新の手続きで然も5年先まで期限を延長できたのに・・。ほんの少し運不運の廻りを感じた出来事に為った。

 後は最寄りの自動車学校に電話して予約を取り次の必須科目の取得へと進む。帰り際教室で係の女性が言う「混んできているみたいですから帰ったらすぐに電話して予約を取って下さい!!」って。そうなのだ、僕は団塊の世代の三男坊、同世代の人々が挙って免許書更新の時期に当たっているのだ!と改めて自分の年齢を再認識した”お出掛け”でもあった。

        2024 1/28 まんぼ

曇り時々晴れ・・、どんな日曜日に成るのかな  07:47 まんぼ

 

 

コメント (2)
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