様様の柵を
灼熱に炙られ
毀損した神経は正常を失う・・
摂氏五十度を生き抜いた人類
人類は零下五十度を生き抜き
その先の未来で
我ら子孫は
我が世の春を謳歌してきた
だが君よ!貴方よ!
ほんの一部分にしか過ぎぬ
その強かな遺伝子を
僕らは享楽の果てに
見失ってしまったかも知れぬ
そうして少しずつ
イノチの思惑さえ
阻害されてゆく
生き残る術を見つけねばならぬ
ただ凡庸に生きて
filamentの突然のように
消滅してはならぬ
過酷を継承する子孫として
其処に有る
様様な柵を伝言してゆかねばならぬ
例え今の世の人類が
取るに足りぬ日常しか産みだせないとしても・・