刻の圏外で
書きたいmodeに入っていると
滲みだすものが
トムソンのように浮き出す
降ってくるものが
ムネの感受板を震わす
掠めてゆくものが
ココロの空に痕跡を残す
僕は限りなく無私になり
有りの儘の
五感で五官で五情で受け取り
夢中になって
刻の圏外で
膠のように
それを紡ぎ合わせてゆく
何かを書きたいと念ずれば
そういうmodeの
幸せな無我に出逢える
極意は待つこと
それだから
本当に好きな人との
待ち惚けのように
待つことが愛しい
この凡庸の自称poetoは