安芸クイーン(ブドウ)の1回目のジベレリン処理を行いました。
5月18日から今日までの3日間で、全ての花穂の処理ができました。
1回目は、種なし化と着粒の安定化のために、満開から3日以内に行うものです。
このような状態が満開です。
5月15日に花穂整形を行い、穂先4~5㎝と、上方の支梗を1個だけ残しておきました。
穂先の上方には、今の倍以上の支梗と粒が付いていましたが、思い切って除去しています。
ジベレリンは、イネの馬鹿苗病菌の培養液から作られる植物ホルモン剤です。
有害なものは含まれていないそうです。
品種により定められている濃さ(濃度25ppm)の水溶液を作りました。
手作業で一房ずつこの水溶液に浸します。
処理した房は、処理した証に、残していた上方の支梗をかき取ります。
浸した後は、花キャップを指先でていねいに取り除きました。
キャップが残っていると実にこびりつく場合があるため、除去しておいた方が良いようです。
わりと簡単に取り去ることができます。こんなにきれいになります。
3日間で処理した数は117個でした。(除去した支梗の数で個数が分かります)
(5月18日46個、5月19日27個、5月20日44個)
ただ、1本の新梢に2個の花穂を残しているものがあり、着果状況を見てカットする予定です。
花穂にちゃんと着果したら、はじめて果房と呼ぶのだそうです。
この1回目の処理後10~15日以内に、顆粒肥大促進のため2回目の処理を行います。
2回目は5月30日か31日に一括実施する予定です。