安倍政権は衆議院厚生労働委員会で「年金カット法」を強行採決しました。
年金は原則として物価や賃金の変動に合わせて改定してきました。しかし、今度の「国民年金法等改定案」は、際限なく年金を減額する「年金カット法」です。
(しんぶん赤旗 日曜版 2016年11月27日号より)
この法案が成立すると、物価が上がっても年金が減らせれる場合も出てきます。
②の場合、物価が上がっても賃金が減った場合は 賃金に合わせて年金を減額する
③物価も賃金も下がったが場合 下落率が低い方に合わせて年金を減らす
④物価が下落し、賃金が上昇した場合 現行法でも今度の法案でも物価に合わせて年金を減らします。
4つのケースのうち、現行法でも、今度の法案でも年金が増える可能性があるのは、①のケースです。その場合でも、マクロ経済スライドと言う年金抑制策が働いて、物価・賃金が上昇しても「調整額 1.2%を差し引きます。例えば、物価・賃金が2%上がっても、1.2%を引くので0.8%しか上がらない仕組みになっています。
要は、年金はこれからも際限なく減らされることになります。年金は、私も含めて高齢者の命綱です。それを際限なく減らされることはどうしても容認できません。
この問題は、高齢者だけの問題ではありません。減額されてゆく年金制度は、現役世代の人たちが年金を受給するときに適用されます。即ち、全世代の人たちの問題でもあります。
こうした重要な問題を国会での論議を深めることなく強行採決する安倍政権のやり方は言語同断です。私は、やはり「アベ政治は許せません。」