今日は、地元の日本共産党の後援会の市政報告会が集会所であり参加しました。
市政報告をする荒川ひろし市議会議員です。国民健康保険料の問題、箱もの開発の問題、所沢駅周辺の開発の問題、小中学校のエアコン設置の問題などいろいろの問題が報告されました。報告の中で私が一番関心をもったのは、米軍所沢通信基地の機能強化の問題です。
所沢には、米軍の通信基地があります。「米軍基地全面返還は市民の願い」として、市を挙げて返還運動に取り組み、3次にわたる返還で基地の部分返還が実施されました。その返還された土地に、市役所、警察、郵便局、病院、そして航空公園が作られ市民の憩いの場ともなっています。
しかし、いまだに約98万平方メートルの土地が米軍通信基地として残っています。通信用のアンテナが何本も建てられていますが、軍用車両の出入りや米軍兵の姿はありません。このため、市民の眼にもあまりその存在が目立ちませんでした。私たちは、今でも全面返還を求めて運動を繰り広げています。
ところがこの米軍所沢通信基地に新たな動きが出ていることが、日本共産党の所沢市議団の調査で分かりました。
この米軍基地に「米軍車両の駐車場と太陽光のソーラーパネルを設置する」と言うのです。しかも、このことは防衛庁にも、所沢市役所にも連絡せず、米軍だけの判断で進められているのです。
共産党の市議団が在日米軍のHPを調べてこのことをつかみました。共産党の質問に、市も防衛施設庁も「このことを知らされていない」と言うことがわかりました。
これは「米軍基地全面返還は市民の願い」の市の基本姿勢に真っ向から逆らうものです。
7月5日、このことが所沢市基地対策協議会で問題視され、協議されました。市、防衛施設庁へ「地元の自治体を無視するもので、承認できない」旨の働きの結果、在日米軍内部で再検討する と言うことになったそうです。
在日米軍で再検討の結果、既定方針通り、軍用車両の駐車場とソーラーパネルを設置する となるかも知れません。そうなると、米軍横田基地の軍用車両や軍用資材が所沢に移されることになり、「基地全面返還」どころか、基地の強化そのものです。
この米軍の計画を許すか否か は私たち所沢市民の運動如何に関わっていると思います。今日の市政報告会を聞いて、基地返還道を強めることの必要性を改めて痛感しました。