NHKドラマ「やさしい猫」を連れ合いと見ています。
私が知らなかった入管問題が出てきて、とても勉強になる優れたドラマだと思います。
しかし、その一方で「公共放送が違法滞在を助長するのか」との批判はネット上で炎上しているそうです。
私は、外国人の人権を守れないような国は、自国民の人権も守らない と思います。
見る人みんなが改めて現在の日本の入管法の問題点を、どうあるべきかを考えて欲しいと思います。
参考までに今日のしんぶん赤旗のコラムを転載します。ぜひ、読んでください。
きょうの潮流
スリランカの民話に、親を失った子ネズミたちが猫の一家に引き取られる物語があります。種の違う生きものの共生がうかがわれ、興味深い
▼中島京子の小説「やさしい猫」はこれに着想を得たもので、現在NHKでドラマを放送中です。一人娘を育てるシングルマザーのミユキがスリランカ人のクマさんと出会い結婚へ。ところが、クマさんはオーバーステイ(超過滞在)を問われて、入管施設に収容。偽装結婚と決めつけられて
▼強制送還を恐れるクマさん。病気を訴えても医者に診てもらえない。「人間として扱ってほしい」。クマさんの叫びは悲痛です。演出の柳川強ディレクターは「世の中で何が起こっているのか? ぜひとも皆さんにご覧いただきたいのです」とツイートしました▼実際に一昨年、名古屋入管に収容されていたスリランカ人のウィシュマさんが必要な医療を受けられず命を落としています。07年以降、少なくとも18人が収容中に亡くなりました。17年にベトナム人が死亡した事例が、中島さんが小説を書く動機にもなりました
▼まかり通るのは、在留資格がない外国人を原則として入管に収容する「全件収容主義」。入管の裁量で無期限にも及びます。人権無視に国連から是正勧告が出されています
▼ドラマは29日が最終回です。ミユキはクマさんの退去強制処分の取り消しを求めて裁判に立ち上がりました。家族のささやかな幸せを願う訴え。それは国の姿勢を問うものでもあったのです。さて、どんな結末を迎えるか―。