明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(235)自転車140台、聖護院八ツ橋120人分、想いをしたためた手紙が被災地へ!!

2011年08月19日 09時30分00秒 | 明日に向けて8月1~31日
守田です。(20110819 09:30)

茨城県笠間市のホテルにいます。昨日の笠間でのお話会には100人近い方が来て下さいま
した。大変な熱気で、会を終えた後にも20人近くの方が次々と質問にこられ、驚きました。
ただ会の方が一生懸命にさそってくれた、「原発事故を忘れかけていたママさん」には、
僕の話はなかなか受け入れにくい面もあったようで、色々と思案しています。
・・・この日のことは、朝日新聞の取材記事などとともに、今宵、再び発信したいと思い
ます。

さて京都OHANAプロジェクトから二つの通信が届いているので掲載します!
一つ目のタイトルは、「受け入れコーディネート パレスチナ子どものキャンペーン」です。
この前の通信で、大槌町側の受け入れを担ってくださっているチーターさん(千田悦子さん)
の紹介がありましたが、今回の企画の実現には「パレスチナ子どものキャンペーン」(CCP)
のご協力を得ています。チーターさんもここに参加して活動していて、今回はこの点が詳しく
紹介されています。

CCPは25年に渡って、パレスチナの子どもたちを支援してきていて、その経験をもとに被災地
ボランティアを行っているそうです。
パレスチナについては、僕も、大したことはできていないものの、常に心を寄せてきました。
友人の京都大学の岡真理さんが精力的に行われている講演会や、朗読劇などを微力ながら
お手伝いしてきました。パレスチナの平和を願ってきました。それだけに今回、CCPの方たちの
コーディネートで自転車を届けることができることに感慨があります。
通信Vol7をお読みください。


続いての報告のタイトルは、「自転車回収&整備終了 はたしてその結果は・・・」です。
この「明日に向けて」のタイトルで、先に結果を書いてしまいましたが、なんと140台まで
数を増やすことができたそうです!三日前に森さんと話した時には、よくて110台強か?と
話していたのですが、そこからもうひと踏ん張り、ふた踏ん張りされたのですね。陸前高田に
もということで、さらに多くの方の支援が得られたようです。

さらにやったなあと思うのは、聖護院八ツ橋120人分の提供を受けたこと!大槌での自転車
配付は、希望される方の間でくじびきをして行うことになります。100台に対して、2倍の
要望が集まりそうなため、100人分のからくじができてしまうことになる。これを少しでも
埋め合わせられないかとのプロジェクトの方たちの思案に、聖護院さんが応えて下さった。
これはとてもありがたい!

実は僕も昨日の笠間でのお話会に、京都駅で聖護院八ツ橋を50個分(50人分ではありません)
買ってもっていったのです。京都のお菓子の代表ですものね。自転車が渡らなかった方にも
そのお菓子が届くのは何かとても嬉しい気がします。聖護院さんと、いつも次々と機転を
働かしてくれるOHANAの面々に感謝、感謝です!

さてこれから僕も笠間を発って、東北本線に向かい、途中で新幹線に乗り換えて北上します。
途中駅で、OHANAの森拓哉さんと、大槻隆雄さんと合流。2トントラックを借り出して、大槌町
に向かいます。次の発信は、大槌町近辺の町のホテルからになります。

なお繰り返して恐縮ですが、すでにたくさんの方にご協力いただいているのですが、残念ながら
まだ活動資金が足りていないようです。可能な方はお力をお貸しください。よろしくお願いします。

京都銀行 上桂支店(カミカツラ支店)
普通 4041989 京都OHANA プロジェクト大槻祥子

(この「明日に向けて」を読んで振り込んで下さる方は、振り込む際に名前の前に、311という
番号を入れてください。「311モリタトシヤ」という具合です。整理のためです)


以下、二つの通信をお読み下さい。

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OHANA通信 Vol7 8月18日(木) 受入コーディネート パレスチナ子どものキャンペーン

こんにちは。OHANAプロジェクトの森拓哉です。

今日で自転車を集めたり、整備できたりする日も最後の日です。
とにかくできる事を積み重ねて行きます。

さて、昨日は今回大槌町での活動の橋渡しをして下さったチーターさんに
ついてご紹介させて頂きましたが、大事なことに触れていませんでした。
今回の企画の実現には、「パレスチナ子どものキャンペン」(以下、CCP)のご協力を
頂いているという事です。

チーターさんに、今回の件を相談したところ、大槌町で活動をされているCCP
に連絡を取って下さり、CCPのほうで協議して頂き、大槌町でのコーディネートを快諾
して下さいました。
http://ccp-ngo.jp/organization.html

CCPは1986年に日本の市民が作ったNGOで、1999年6月には、特定非営利法人
の認可を受けています。
パレスチナ問題と中東地域の平和を願い、そこに生きる子供たちが希望を持って、成長で
きるように、教育・保健・福祉の支援と人権擁護を進めています。3月11日の震災後には、
直接の地震被害の支援経験はないため、支援に入ることに随分悩まれたそうです。

ですが、25年に渡ってパレスチナの子どもの支援をしてきた経験を、被災地でも役に立て
ようと!と決断され、3月24日から5カ月にわたり、大槌町を中心に活動されています。

チーターさんは、ボランティアとして、3月末からCCPの活動に参加されており、今回の
大槌町での自転車の配布が実現することになりました。


「自転車を持って行って配る」
いかにも単純な話ですが、これが非常にデリケートで難しいのです。
現地での受入体制が無いと話が始まりません。

私が経験しているだけでも、平等に配れないから不要、お婆ちゃんにマウンテンバイクが
渡ってしまい意味が無い、本当に必要とされている方に行きとどかない、どこで何が必要と
されているか正確に把握できない、配るにも住民の皆様との信頼関係が大事、、、、等など、
簡単に「はい、どうぞ!」という訳にはいきません。

自転車を用意するのは私たちが頑張ったことですが、大槌町との信頼関係の根拠は、CCP
にあるわけです。震災直後の3月24日から5カ月にも渡り、活動を続けられてきたから
こそできることです。

CCPには敬意を表したいと思います。

自転車を送ることに協力して下さった皆様に感謝するのと同じように、
岩手県でCCPの皆様には感謝の気持ちを伝えたいと思っています。

皆様も気持ちを一緒にして頂けると嬉しく思います。

***************************

OHANA通信 Vol8 8月18日(木) 自転車回収&整備終了 はたしてその結果は・・・

こんにちは。京都OHANAプロジェクトの森拓哉です。

活動6日目が無事に終了しました。

追い込みで自転車を集めて、そしてイワイサイクル秋山さんと大槻さんが夕方6時ごろ
まで、頑張って整備して下さいました。

はたして・・・結果は・・・!?
140台! 

目標としていた150台には届かずとも、素晴らしい追い込みで、台数を増やすことができ
ました。これもひとえにご協力頂いた皆様のお陰です!ありがとうございます!!
前回114台を26台上回る素晴らしい成果です!

そして、今日は新たに強力な援護をして下さる方に出会えました。

昨日、チーターさんと現地での受け入れについて、相談したのはお伝えした通りですが、
抽選の結果、自転車をもらえない方がいることに対するケアをどうしようと話し合って
いました。

どれくらいの応募があるのかはやってみないと分からないのですが、
二倍程度の倍率にはなるのでは?と推測しています。
その場合、100人ほどが自転車をもらえず、さびしい思いをしてしまうのです。

空くじ無しにできないか!?
準備の時間は今日一日だけしか残されていない、、、さあ、どうしよう!?
行動あるのみです。

京都を代表するお菓子八ツ橋でお馴染の「聖護院八ツ橋総本店」さんに駄目もとで電話、
、、、結果は!?
快く、120人分のお土産をご提供頂けました!
まさしく即断即決を頂きました。

これは心強いです。陸前高田市にお邪魔する際も、手ぶらじゃなんだかと心細かったのが
一気に解消です。京都・聖護院の八ツ橋が、大槌町、陸前高田市、気仙沼市に向かいます。

毎日素晴らしい神様と出会わせて頂き、本当にありがたい限りです。

これで私たちのお土産は
① 140台の中古自転車
② 120の聖護院八ツ橋
③ 想いをしたためお手紙

となりました。

え?お手紙って何?聞いていない?
そうですね、紹介していませんでした。

私たちの140台の中古自転車には様々な想いが込められています。
その想いを伝える事は、被災された方にとっても力になるのでは?と考えて、手紙を
ご用意しました。
自転車一台一台と一緒にお渡しします。

手書きの手紙はこちら(テキストは最後に記します)
http://www.success-running.com/news/2011/letter.pdf

<お手紙>
大槌町の皆様

ようやく皆様のところに自転車をお届けできて嬉しく思います。
黙って渡すだけが良いのか?言葉をかけるとするとどのような言葉を皆様にお届けするの
が良いのか?もしかしたら受けいれられない言葉もあるのではないか?と悩みもしたのです
が、お伝えしたいことがあって筆を取っています。

もしかすると期待していた自転車は、ビカビカの綺麗なものだったかもしれません。皆様の
お手元に届いた自転車は少し古びているかもしれません。でも、そんな古びた自転車にも
それぞれのストーリーがあります。想いが込められています。

一つのストーリーを紹介させて下さい。
Aさんがお届けしてくれた自転車です。訪問介護の仕事をしているAさん。介護を受けてい
るおばあさんから自転車を託されてきました。

この自転車は大の仲良しだったおじいさんが生前に愛用していたもの。それだけに大切に
されていて、一時は家の中で保管されていました。そんな自転車なので、Aさんもとても
このプロジェクトのことは言えなかった。

ところが先日、訪問しているときに、たまたま、テレビで被災地の映像が映され、おばあ
さんが、私はこんなに困っている人がいるのに何もしてあげられないと溜息をつかれたの
だそうです。思わず被災地のために自転車を集めている人がいますとAさん。

そうしたらおばあさんとても喜んで、おじいさんの自転車を出して下さったのだそうです。
Aさん、おばあさん・・・お二人の想いが一杯につまった自転車が京都から大槌町にやって
きました。ほんの一つのストーリーです。

中古の自転車には、それぞれに託された想いがあります。自転車を大槌町の方のために役立て
て欲しいと思った方、真夏の暑い盛りに回収場所まで持ってきてくれた方、一生懸命に磨き
あげてくれた方、精一杯の整備をしてくれた方・・・さらに、タイヤやブレーキワイヤーを
無料供出してくれたメーカーさんもいました。おかげさまでほとんどの自転車に、新品の
タイヤとワイヤーをつけてお届けすることができました。

京都のおおくの方々が被災地の皆様の痛みを少しでも分け持ちたい、心を分けあって一緒に
歩みたいと思っています。そんな気持ちが皆様に届いて、少しでも心が柔らかくなって頂ける
と良いのですが、、、皆様が受け取られた自転車一台一台に込められた想いが、少しでも
皆様の元気の源になってくれることを願っています。そして、皆様の中古自転車一台一台から
始まる一歩が何かあることを願っています。

暑い日が続きますが、くれぐれもご自愛ください。

2011年8月17日 京都OHANAプロジェクト メンバー・協力者一同

(以下、頭文字が「おはなおおつち」)

おなじ空の下で
はなれていてもつながる心
なくしてはいけないもの・・・
おもい続けて行くいく、今までの時間、そしてこれからの時間
おれない心をもって
つよく優しく生き抜いていこう(強い気持ちが道をきりひらく)
ちいさく確かな希望をあたためながら!

さあ、準備は整いました!明日、8月19日(金)はいよいよ出発の時です。

今日も一日ありがとうございました。
明日も良い一日をお過ごしください。

京都OHANAプロジェクト
森拓哉

<今後のスケジュール予定>

8月19日(金)       自転車の搬出&メンバー岩手県入り
8月20日(土)~21日(日) 大槌町の仮設住宅で自転車の配布
8月22日(月)       陸前高田市・気仙沼市訪問の後 京都へ

ホームページ : http://ohana-kyoto.net/blog/
★中国在住で活躍中の松本ひでちゃんが、一気にパワーアップしてくれました。
ご覧下さい。

みんなの千羽鶴プロジェクト : 一口1,000円のプロジェクト支援。
http://www.success-running.com/news/2011/07/senba.pdf
クレジットカード決済に対応しました ⇒ http://p.tl/N0-j
フェイスブック : http://www.facebook.com/kyotoohana
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