守田です。(20110820 07:00)
続いて昨日、19日のことをご報告します。
この日は朝10時半にホテルを出て、友部駅から水戸線に乗って栃木県の
小山へ。そこから新幹線に乗り、宇都宮で列車を乗り変え、大阪・京都
からやってきた森拓哉さん、大槻隆雄さんと車内で合流しました。さあ
みんなで岩手に行くぞと勢い込んでいるときに突然、車内の灯りが消え
てしまった。「あれ、どうしたかな?」と思っていると列車が停止。
車内放送がありました。東北地方で地震が発生し、停電したたため、列
車が止まったというのです!「えーっ」と動揺が広がる車内。これから
福島県を通過することになるので、放射線値を計測しようと、窓際にガ
イガーカウンタ―を置いたばかりだったのですが、列車は宇都宮と那須
塩原の間で止まったまま。空調も止まり、息苦しくなっていきます。
被害は出てないのだろうか。原発は大丈夫なのだろうか・・・と思いつ
つ、でも東北ではこんな感じがしょっちゅうなのだよなとも思いました。
そういえば友部の夜でも、一度、ズシンという大きな揺れがありました。
これも311大地震の余震なのでしょう。気仙沼のアビスさんの家で「大き
な」揺れに、「こんなの大きくない」と笑われたことを思い出しました。
やがて電気が回復。空調も働きだしてほっとしましたが、列車はなかな
か動かない。結局1時間たって動き出しましたが、かなりの減速運転で
走って行きます。那須塩原を通過し、郡山駅につきましたが、そこで再
び長い停車。前の列車が郡山から仙台の先の古川まで、徐行をしている
のだそうです。結局数十分たって、郡山駅を出発。
ちなみに放射線値ですが、那須塩原駅直前で毎時0.37マイクロシーベルト
を計測。郡山駅では0.2マイクロシーベルトでした。7月に仕事で古川ま
できたときには、郡山―福島間の二本松付近で0.5マイクロシーベルトま
であがったのですが、この日はこの区間でほとんど値の上昇はありません
でした。福島駅は0.2、直後に0.37になりましたがすぐに0.2に落ちました。
以降、放射線値が高くなることもなく、列車がゆっくりと進行。車内で
あれやこれやと話しながら、結局、目的地の岩手県北上駅についたのは
午後7時10分。2時間30分遅れでした。駅で交渉すると特急料金が払い戻
しになった。経費節約になりましたが、しかし2時間30分の遅延は疲れ
ました。・・・そのぐらいどうということもないかもしれませんが。
その後、レンタカーを借り出しました。自転車を現場で運ぶための2トン
トラックロングボティーです。平ボティー車といって、箱のついていない
もの。これに3人で乗って、今宵の宿である釜石に向けて出発。運転は
僕です。実は昔、トラック運転手をしていたことがあって、4トンロング
に毎日乗っていたのです。2トンなんて軽い軽い!
北上山地を越えて走ることになりますが、まずは遠野市に到着。ここに
お世話になるパレスチナ子どもキャンペーンの現地本部があります。挨
拶と大槌町のある建物のカギを借りるために二人のスタッフの方に近く
まで来てもらいました。若くて爽やかな二人の男性がやってきてくれま
した。カギを受け取ってさらに一路釜石市へ。
結局、釜石に入ったのは午後10時過ぎでした。それまで山間を走っていて
釜石市に入ると、暗くてみえにくいものの、市内のいたるところにまだ
まだ津波の爪痕が残っていることが分かりました。多くの信号が消えた
ままついていない。また信号ぐらいの高さにある看板が損傷している。
波がそこまで来たのでしょう・・・。
そんな姿をみながら宿を探し、結局、到着したのは10時半過ぎでした。
宿はインターネットができるところということで選んだのですが、つい
てみると無線ランしか使えない。ケーブル施設は波でやられてしまった
ので、無線ランしかいれてないと言われました。幸い、森さんのパソコ
ンが無線ラン対応なので、さっそく森さんがOHANA通信を執筆。僕は
自分のパソコンで文章を打って、USBメモリーで森さんのパソコンに
コピーし、そこから送信することにしました。
・・・ということで今朝は二つの通信を発信します。いよいよこれから
大槌の町に向かい、京都から運送会社の大型トラックでやってくる自転車
とドッキングして、仮設住宅へと向かいます。どんな出会いがあるので
しょうか。今回はカメラ、ビデオも持ってきたので、ばっちり取材し、
映像も配信しようと思います。次の配信は今日の夜の予定です!
以下、森さんの昨夜発信の通信をお届けします。
******************************
OHANA通信 Vol8 8月19日 釜石市に到着しました。
こんばんは。京都OHANAプロジェクトの森拓哉です。
今日は、いよいよ自転車の出発、朝9時半に10tトラックへの詰め込みを開始です。
かっこいいトラックが来てくれました!
私と大槻さんはトラックへの詰め込みを確認する前に、朝10時の新幹線で京都駅へ。
片道約6時間の予定でしたが、大雨と地震の影響で、新幹線が何度も止まり、10時間
近く電車にのり、途中守田さんと合流して、北上駅からレンタカー、先ほど夜10時半
ごろ、無事に旅館に到着しました。
新幹線の駅から、釜石市の近辺まで震災の傷跡はほとんど感じられなかったのですが、
町に入ったとたん、様子が一変しています。なんとコメントしていいのか言葉に困り
ますが、とにもかくにも、明日からしっかり自転車を配ってきますね!
<一言コメント>
守田さん 初めて釜石市に入りました。入ったとたんに津波の跡を感じました。明日は、
自転車を一生懸命に配りたいと思います。
大槻さん 夜の風景しか見てないですが、同じ日本だとは思えない光景が広がってい
ます。明日の朝見る風景が少し不安です。ただ、皆の想いを背負っているので、みんな
の分もがんばります!
8月20日(土)~21日(日) 大槌町の仮設住宅で自転車の配布
8月22日(月) 気仙沼訪問の後 京都へ
ホームページ : http://ohana-kyoto.net/blog/
★中国在住で活躍中の松本ひでちゃんが、一気にパワーアップしてくれました。
ご覧下さい。
みんなの千羽鶴プロジェクト : 一口1,000円のプロジェクト支援。
http://www.success-running.com/news/2011/07/senba.pdf
クレジットカード決済に対応しました♪ ⇒ http://p.tl/N0-j
フェイスブック : http://www.facebook.com/kyotoohana
★タイムリーに情報をお届けしていきます。ユーザの方は、「いいね!」
お願いします。
*************************
なお繰り返して恐縮ですが、すでにたくさんの方にご協力いただいているのですが、
残念ながらまだ活動資金が足りていないようです。可能な方はお力をお貸しください。
よろしくお願いします。
京都銀行 上桂支店(カミカツラ支店)
普通 4041989 京都OHANA プロジェクト大槻祥子
(この「明日に向けて」を読んで振り込んで下さる方は、振り込む際に名前の前に、
311という番号を入れてください。「311モリタトシヤ」という具合です。整理のためです)
続いて昨日、19日のことをご報告します。
この日は朝10時半にホテルを出て、友部駅から水戸線に乗って栃木県の
小山へ。そこから新幹線に乗り、宇都宮で列車を乗り変え、大阪・京都
からやってきた森拓哉さん、大槻隆雄さんと車内で合流しました。さあ
みんなで岩手に行くぞと勢い込んでいるときに突然、車内の灯りが消え
てしまった。「あれ、どうしたかな?」と思っていると列車が停止。
車内放送がありました。東北地方で地震が発生し、停電したたため、列
車が止まったというのです!「えーっ」と動揺が広がる車内。これから
福島県を通過することになるので、放射線値を計測しようと、窓際にガ
イガーカウンタ―を置いたばかりだったのですが、列車は宇都宮と那須
塩原の間で止まったまま。空調も止まり、息苦しくなっていきます。
被害は出てないのだろうか。原発は大丈夫なのだろうか・・・と思いつ
つ、でも東北ではこんな感じがしょっちゅうなのだよなとも思いました。
そういえば友部の夜でも、一度、ズシンという大きな揺れがありました。
これも311大地震の余震なのでしょう。気仙沼のアビスさんの家で「大き
な」揺れに、「こんなの大きくない」と笑われたことを思い出しました。
やがて電気が回復。空調も働きだしてほっとしましたが、列車はなかな
か動かない。結局1時間たって動き出しましたが、かなりの減速運転で
走って行きます。那須塩原を通過し、郡山駅につきましたが、そこで再
び長い停車。前の列車が郡山から仙台の先の古川まで、徐行をしている
のだそうです。結局数十分たって、郡山駅を出発。
ちなみに放射線値ですが、那須塩原駅直前で毎時0.37マイクロシーベルト
を計測。郡山駅では0.2マイクロシーベルトでした。7月に仕事で古川ま
できたときには、郡山―福島間の二本松付近で0.5マイクロシーベルトま
であがったのですが、この日はこの区間でほとんど値の上昇はありません
でした。福島駅は0.2、直後に0.37になりましたがすぐに0.2に落ちました。
以降、放射線値が高くなることもなく、列車がゆっくりと進行。車内で
あれやこれやと話しながら、結局、目的地の岩手県北上駅についたのは
午後7時10分。2時間30分遅れでした。駅で交渉すると特急料金が払い戻
しになった。経費節約になりましたが、しかし2時間30分の遅延は疲れ
ました。・・・そのぐらいどうということもないかもしれませんが。
その後、レンタカーを借り出しました。自転車を現場で運ぶための2トン
トラックロングボティーです。平ボティー車といって、箱のついていない
もの。これに3人で乗って、今宵の宿である釜石に向けて出発。運転は
僕です。実は昔、トラック運転手をしていたことがあって、4トンロング
に毎日乗っていたのです。2トンなんて軽い軽い!
北上山地を越えて走ることになりますが、まずは遠野市に到着。ここに
お世話になるパレスチナ子どもキャンペーンの現地本部があります。挨
拶と大槌町のある建物のカギを借りるために二人のスタッフの方に近く
まで来てもらいました。若くて爽やかな二人の男性がやってきてくれま
した。カギを受け取ってさらに一路釜石市へ。
結局、釜石に入ったのは午後10時過ぎでした。それまで山間を走っていて
釜石市に入ると、暗くてみえにくいものの、市内のいたるところにまだ
まだ津波の爪痕が残っていることが分かりました。多くの信号が消えた
ままついていない。また信号ぐらいの高さにある看板が損傷している。
波がそこまで来たのでしょう・・・。
そんな姿をみながら宿を探し、結局、到着したのは10時半過ぎでした。
宿はインターネットができるところということで選んだのですが、つい
てみると無線ランしか使えない。ケーブル施設は波でやられてしまった
ので、無線ランしかいれてないと言われました。幸い、森さんのパソコ
ンが無線ラン対応なので、さっそく森さんがOHANA通信を執筆。僕は
自分のパソコンで文章を打って、USBメモリーで森さんのパソコンに
コピーし、そこから送信することにしました。
・・・ということで今朝は二つの通信を発信します。いよいよこれから
大槌の町に向かい、京都から運送会社の大型トラックでやってくる自転車
とドッキングして、仮設住宅へと向かいます。どんな出会いがあるので
しょうか。今回はカメラ、ビデオも持ってきたので、ばっちり取材し、
映像も配信しようと思います。次の配信は今日の夜の予定です!
以下、森さんの昨夜発信の通信をお届けします。
******************************
OHANA通信 Vol8 8月19日 釜石市に到着しました。
こんばんは。京都OHANAプロジェクトの森拓哉です。
今日は、いよいよ自転車の出発、朝9時半に10tトラックへの詰め込みを開始です。
かっこいいトラックが来てくれました!
私と大槻さんはトラックへの詰め込みを確認する前に、朝10時の新幹線で京都駅へ。
片道約6時間の予定でしたが、大雨と地震の影響で、新幹線が何度も止まり、10時間
近く電車にのり、途中守田さんと合流して、北上駅からレンタカー、先ほど夜10時半
ごろ、無事に旅館に到着しました。
新幹線の駅から、釜石市の近辺まで震災の傷跡はほとんど感じられなかったのですが、
町に入ったとたん、様子が一変しています。なんとコメントしていいのか言葉に困り
ますが、とにもかくにも、明日からしっかり自転車を配ってきますね!
<一言コメント>
守田さん 初めて釜石市に入りました。入ったとたんに津波の跡を感じました。明日は、
自転車を一生懸命に配りたいと思います。
大槻さん 夜の風景しか見てないですが、同じ日本だとは思えない光景が広がってい
ます。明日の朝見る風景が少し不安です。ただ、皆の想いを背負っているので、みんな
の分もがんばります!
8月20日(土)~21日(日) 大槌町の仮設住宅で自転車の配布
8月22日(月) 気仙沼訪問の後 京都へ
ホームページ : http://ohana-kyoto.net/blog/
★中国在住で活躍中の松本ひでちゃんが、一気にパワーアップしてくれました。
ご覧下さい。
みんなの千羽鶴プロジェクト : 一口1,000円のプロジェクト支援。
http://www.success-running.com/news/2011/07/senba.pdf
クレジットカード決済に対応しました♪ ⇒ http://p.tl/N0-j
フェイスブック : http://www.facebook.com/kyotoohana
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なお繰り返して恐縮ですが、すでにたくさんの方にご協力いただいているのですが、
残念ながらまだ活動資金が足りていないようです。可能な方はお力をお貸しください。
よろしくお願いします。
京都銀行 上桂支店(カミカツラ支店)
普通 4041989 京都OHANA プロジェクト大槻祥子
(この「明日に向けて」を読んで振り込んで下さる方は、振り込む際に名前の前に、
311という番号を入れてください。「311モリタトシヤ」という具合です。整理のためです)