今日の関東地方も気温が上がりまして暑くなりましたね。自転車で走っていましたが、早々に引き上げて来ました。で、3台目の最後です。リコー・オートハーフですね。これまたきれいなEXPO 70の記念バージョンです。大阪在住のオーナーさんの手元にあってしかるべき個体ということでしょう。しかし、このエッチングプレートは上品で素晴らしいセンスですね。オートハーフの前面プレートをノベルティー用とした特注品の製造を受けていたようですね。外観も全く欠点のない個体でも、これは希少品と思います。
作動は特に問題はないとのことですが、カウンターが復帰しないということです。ほんとだ・・
駒数板のロックを解除するリンケージ途中には、特に調整ポイントはないようです。ロック爪のレバー部を折り曲げて調整をしてあるようですが、すでにこれ以上折り曲げると先端がギヤに干渉して具合が悪いのですね。よって、下駄を履かせておきました。
各部の清掃・注油をして行きます。中央のプーリーは、巻上げ時に急速回転をしますが、油が切れていると、「キャ~」という異音が出ます。注油をしておきます。
ファインダーを取り出してレンズの分解清掃をします。
2枚合わせの対物レンズは、前面がガラス、後ろが樹脂です。これでコストダウンになるのでしょうかね?
接眼部のモルトを交換しておきます。
裏蓋のモルトはスポンジタイプの素材で貼り替えられています。これでもいいっちゃいいのですが、オーナーさんから貼り替えのご依頼ですから貼り替えます。
で、こうしておきました。
改めて見ても、このデザインはきれいです。しかし、3台共、素晴らしいコンディションの個体でしたが、オーナーさんの努力が伝わって来ますね。
これって人気あるんですよね。
私も世代的に(?)欲しい。。。
そうなんです。オートハーフは色々なバージョンを見て来ましたが、これは美しい、センスが良い。しかも程度抜群。正直なところ、私はオートハーフのコレクションはありませんが、世代的には思い入れのある時代ですから、これは欲しいですね。