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秋風の吹く頃に



                  秋風の吹く頃に




                  夏の暑さに
                  痛んだ葉は




                  一瞬優しさを
                  取り戻す




                  野の花もまた
                  一色落として




                  優しさを増した
                  緑に合わせる




                  ゆっくりと
                  通り越して
                  立ち止まり
                  振り返る




                  眺めるだけで
                  優しさなんて
                  取り戻せるものなのか・・

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そして また 続く



                  あそこと・・あそこと・・・
                  そろそろいい具合にと
                  楽しみに出向いてみると




                  特別大きなヒマワリも
                  特別に数を揃えたヒマワリも




                  すっかり姿を消し
                  コスモスがあどけなく
                  咲いていたり・・




                  やっと出会えた
                  枯れたヒマワリ




                  嬉しくて
                  種を数えてみたいなどという
                  無理なことが頭に浮かぶ




                  僅かばかり残った
                  咲いた名残りの花びらが
                  来年もまた咲くからと




                  終わりのない繰り返しを
                  知らせてくれている

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秋なのに・・白



                  白い絵の具の脇に
                  青い絵の具と
                  黄色の絵の具を置く




                  どちらを混ぜようかと
                  爪楊枝の先ほどの量を迷う




                  黒と黄色のバックに・・しようか・・
                  黄色だろうと一滴混ぜる




                  クリーム色にはならず
                  温かな白が




                  秋の白か・・




                  白い画面に塗ると
                  画面に消え
                  絵の具の質感だけが残る




                  彼岸花の白も
                  黄色一滴の白・・




                  秋の白

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秋は赤



                  夕焼け・・
                  赤とんぼ・・
                  彼岸花・・・




                  秋は赤
                  寂しげな赤




                  秋の赤は
                  心にしみて




                  遠くにいて
                  手の届かない・・




                  掴もうとはしない
                  秋の赤




                  上着を羽織って
                  腕を組んで




                  ゆっくりと
                  静かに眺める
                  秋の赤

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白状!



                  こんな風に
                  咲き乱れるのを夢見て




                  ハナトラノオを一鉢買って
                  地植えにしたのはいつだったか・・・




                  種がこぼれて
                  毎年ふと気がつくと
                  10センチほどになっていて




                  ここからが・・・
                  狭い庭の通り道
                  雨が降れば
                  足に絡みつき・・ベチョベチョ




                  一本抜き二本抜き
                  花の頃には・・
                  こちらは抜き忘れた
                  草の陰からチラッと
                  ひとつふたつ




                  咲き乱れるハナトラノオを見て
                  ・・反省・・後悔・・白状・・
                  最後の一月を我慢できればなぁ~
                  でも きっと また 来年も

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蝉の声も消えていき・・



                  いつの間にか
                  消えかけている蝉の声




                  秋の声が聞こえ始め
                  目で追う




                  実り始めた木の実




                  茶色味を帯びた葉




                  野も林も
                  すべてを投げ出し
                  季節に身を任せる




                  まわりの・・街の中の
                  ほんの小さなものですら




                  秋を感じ
                  スローモーションで
                  ついていく




                  豊かな時が少しづつ
                  流れ始めた

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ふんわり・・ふわふわ



                  ふんわりふわふわ
                  フウセンカズラとは
                  よく言ったもの!




                  赤青黄色・・の
                  紙風船に似てふわふわ




                  どこにも落ちてはいないけど
                  この中の種が・・可愛い




                  茶色のまん丸に
                  白いハートのお顔が
                  ころころ ころころ




                  そんなことを
                  思い出して
                  探してみたものの
                  ないなぁ~




                  この下に種の写真を
                  載せる日が来ないかなぁ~~

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去り行く夏に



                  まだ夏は続くはずだった




                  急な秋風に
                  夏の終わりが・・始まった




                  追いつかない心は
                  まだ夏を着て




                  知らぬ振りして
                  秋風を見過ごし




                  幻の夏の中にいる




                  それでも
                  風に揺れる花びらは




                  心細げで秋の揺れ




                  夏にさよならと
                  手を振るように

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夏の終わり



                  吹く風の涼しさが
                  夏の終わりを知らせる




                  秋へと
                  色を変え始めた中で




                  夏の名残りの
                  白い花が




                  早い秋・・
                  あと 一つ二つと
                  花開けば




                  秋の花へと
                  木の下を
                  譲るのかしらと




                  見上げた空に
                  白い雲がふわりふわりと
                  やわらかく千切れていた




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ナチュラル派カラス



                  こんなに綺麗な緑に
                  囲まれていると




                  カラスの眼も
                  こんなにやさしくって
                  可愛らしい・・




                  「綺麗な緑だなぁ~」




                  「おやっ、あそこにも綺麗な緑が・・」




                  「どうしてそんなに綺麗なんですカァ~」
                            (史子調だなぁ~)




                  「?」




                  「カメラマンさん、怪しい人が・・
                  カメラを向けていますよ!!」

            ひとり言・・足を開いて、腰を落として、脇を閉めて、
                  完璧なスタイルでも・・これっ!!

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