5日(火)。昨日から当ビル1階玄関ホールでAAR Japan「難民を助ける会」主催による「東日本大震災写真展」が開かれています この企画は東日本大震災の2日後から現地で支援活動を続けているNGO「難民を助ける会」が、宮城県の「三陸新報社」と「三陸河北新報社」の協力を得て開催するものです。当時の貴重な写真や紙面、合わせて40点が展示されています
この企画は2月中旬に日本記者クラブを通じて当社に1階ホール貸出の照会があり、その後「難民を助ける会」のYさん、Nさんが来社して企画の趣旨を説明され、当社で検討した結果、公共的で有益なイベントであることから1階ホールをお貸しするすることになったものです YさんもNさんもNGO「難民を助ける会」の一員として熱意を持ってこの企画に取り組む姿勢が見られ、出来るだけご協力しようと思いました。当社としては無料でホールをお貸しするほかは、チラシのポスティングを許可する、当社のホームページでご紹介する、警備員の立哨をホール内に移すなど、限られたことしか出来ませんが、少しでもお力になれるのではないか、と思いました
この写真展は、一昨年の3.11大震災から丸2年を迎え、震災が風化しようとしている中で、AAR Japanと現地の地域紙が見つめた被災地の2年間の様子を振りかえって、あの日を忘れないようにしようという試みです 展示は9日(土)までの8時30分~22:30です(最終日のみ16:30分まで)。内幸町にお勤めの方はもちろんのこと、遠方の方も内幸町にお出かけの際には是非お立ち寄りください
なお、9日(土)13:00~15:30には当ビル10階ホールで「難民を助ける会」主催による「これからも東北とつながるために~支援の現場から見た被災地の今」と題する報告会が開かれます。定員180名(先着順、要申込)で入場無料とのことです。詳細は同会(電話:03-5423-4511)までお問い合わせください
閑話休題
3日の朝日・求人欄の広告企画「仕事力」にヴァイオリニスト諏訪内晶子が登場しました 4回シリーズの第1回目で、記者が本人の談話を取って記事化したものです
記事を要約すれば、
「ヴァイオリンに出会ったのは2歳半、習い始めたのは3歳のことだった。音楽家でなく普通の勤め人の家庭で育ったが、飽きずにレコードを聴いていた 近くのヴァイオリン教室に通うようになり、習うことに夢中だったとのことだが、自分としては記憶にない
その日から今日まで、指の骨の形が変形してしまうほどヴァイオリンを弾き続けてきた。いくつかのコンクールを経て18歳でチャイコフスキー国際コンクールに臨み、優勝した
世界的なコンクールで優勝すると、勢いに乗ってプロのヴァイオリニストとしてデビューすることが当たり前のように思われていたが、何かを置き去りにしているような気がしていた。ヴァイオリン演奏者として、生涯この仕事をしていくために、もっと学びが必要だと直感し始めていた
」
先日ブログに書いたアメリカのピアニスト、ヴァン・クライヴァーンの場合は、東西冷戦下で”敵地”のソ連で開かれた第1回チャイコフスキー国際コンクールで歴史的な優勝を飾ったがために、一夜にして"英雄"になり、国内外からのコンサートへの出演依頼(優勝曲のチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を弾いてくれ!)に”潰されて”しまいました 彼ほどの実力者であれば、チャイコフスキーだけでなく、弾きたい曲はいくらでもあったのに、求められるのはチャイコフスキーだけだったために、ノイローゼになってしまったのです
感の鋭い諏訪内晶子は彼の二の舞を避けたと言えるでしょう 彼女は桐朋学園大学を経て、ジュリアード音楽院でヴァイオリンを、コロンビア大学で政治思想史を学んだ後、プロとしてデビューしました
賢明な選択だったと言えるでしょう
も一度、閑話休題
チケットを2枚買いました。1枚は3月17日(日)午後2時から第一生命ホールで開かれる古典四重奏団の「チャイコフスキー氏からの手紙:弦楽四重奏曲第1番~第3番」コンサートです 古典四重奏団を初めて聴いたのはシューベルトのレクチャーコンサートでしたが、それはためになる企画でした。彼らは暗譜で演奏します。それは
です。
もう1枚は4月23日(火)午後7時からトッパンホールで開かれる「ルノー・カプソン・ヴァイオリン・リサイタル」です プログラムは①ドビュッシー「ヴァイオリン・ソナタ」、②グリーグ「ヴァイオリン・ソナタ第3番」、③R.シュトラウス「ヴァイオリン・ソナタ」です
ルノー・カプソン・・・・どこかで聞いたことのある名前だと思っていたら、昨年だったかタワーレコードで買った「フォーレ室内楽全集」(5枚組CD)の中でヴァイオリン・ソナタ等を弾いている人でした 「トッパンホール・プレス」最新号がカプソンを取り上げており、音楽評論家の山崎浩太郎氏が「”洒脱で香気豊かな”フランスの弦の伝統を継ぐ」と述べています
今回のプログラムはフランス、ノルウェー、ドイツの音楽ですが、どういう演奏になるのか、期待するところ大です
〔カプソンの演奏する曲を収録するフォーレ室内楽全集5枚組CD〕