人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

萩原麻未+大友直人+日本フィルでグリーグ「ピアノ協奏曲」を聴く

2013年03月25日 07時00分21秒 | 日記

25日(月)。昨日、サントリーホールで日本フィルの第354回名曲コンサートを聴きました 地下鉄六本木1丁目駅から赤坂アークヒルズに向かう途中の坂道は桜が満開でした。今日が見納めですかね

 

          

 

サントリーホールに入ると左手に大きな看板が出ていました。日本フィルが「公益財団法人に認定された」というお知らせでした 一方、入口で配られていたチラシの束に「これまでのご支援のお礼と、公益法人認定へむけ、”あと一歩”のお願い」という日本フィルのチラシが入っていました タイムラグですね。ともあれ、”公益認定”されて良かったと思います 日本フィル関係者の皆さん、おめでとうございます しかし、大変なのはこれからです。頑張ってください

 

          

 

それにしても、ロビー、ホワイエにいるお客さんが少ないですね。東響、東京フィル、新日本フィルの公演だったらもっと多くの人でごった返しているのに、寂しさを感じます。同じ日本フィルでも定期公演ではなく「名曲コンサート」なので客層が違うのかも知れません

 

          

                     

さて、この日のプログラムは①チャイコフスキー「交響曲第2番”小ロシア”」、②グリーグ「ピアノ協奏曲」、③ラヴェル「ボレロ」。指揮は大友直人、②のピアノ独奏は萩原麻未です 前から楽しみにしていたコンサートです。目的はもちろん萩原麻未のピアノを聴くことです

 

          

 

自席は1階4列30番、かなり前ですが右サイド。ヴィオラの前から3番目の前のあたりの位置です。会場は7割~8割ほど埋まっている感じでしょうか

1曲目のチャイコフスキー「交響曲第2番ハ短調”小ロシア”」は1872年の6月から11月にかけて作曲された曲ですが、”小ロシア”とは現在のウクライナのことだそうです チャイコフスキーはペテルブルク音楽院の学生時代から夏になるとウクライナ地方で過ごして、現地の民謡の吸収に努めていたとのことです

大友直人は指揮棒を持たずに登場します。彼の合図で民族色豊かな音楽が展開します すでに第2番からチャイコフスキーらしい美しい旋律が続きます。第4楽章などは、終わるかと思いきや終わらず、また別の展開を見せ、今度こそ終わるかと思いきや、やっぱり終わらないのです この当たりのしつこさもチャイコフスキーならではの特色です それにしても、チャイコフスキーという人は優れたメロディーメーカーですね。ドヴォルザークと双璧だと思います

休憩時間の間にスタインウエイが舞台中央にセッティングされます。拍手の中、指揮者に伴われて萩原麻未が黒ラメのドレスに身を包まれていつも通りニコニコしながら登場します 緊張感は微塵もみせません。自席からは、ピアノの向こう側に座った彼女の顔がやっと見えます

大友の合図でグリーグの「ピアノ協奏曲イ短調」第1楽章が始まります。萩原麻未の顔の表情が一変し、冒頭から力強いピアノが入ってきて圧倒されます すごい集中力です。第1楽章のピアノ独奏部分は圧倒的な迫力で音が迫ってきます 彼女の躍動感溢れるダイナミックな動きを見ていると、雌豹が獲物を追いかけていくような”恐ろしさ”さえ感じます 若き日のマルタ・アルゲリッチがそうでした。いまの若手ピアニストの中では人気、実力ともにダントツの第1位と言っても過言ではないでしょう 彼女がCDを出せばベストセラー間違いなしだと思いますが、現在ザルツブルク・モーツアルテウム音楽院で学んでいる彼女はそうしません。そんなところもまた魅力です (本音を言うとCD欲しいな 麻未ちゃん、CD出して

満場の拍手 に何度も舞台に呼び戻され、4回目に戻った時にはアンコールするかどうか迷っている様子でしたが、結局アンコールはありませんでした。あれだけの演奏の後です。それで良いのです

ピアノが舞台の袖に片付けられて、指揮台がセッティングし直されます。最後はラヴェルの「ボレロ」です。小太鼓が一貫して同じメロディーを刻む中、管楽器が次々と主役を変えながら「スペイン=アラビア風」の旋律を延々と繰り返していき、息の長いクレッシェンドが最後のクライマックスまで続きます その高揚感がたまらない曲です

日本フィルの管楽器群は色彩感豊かにラヴェルの世界を表出し、打・弦楽郡がそれを支えました 指揮をする大友の厳しい顔を間近で見たのは今回が初めてです。ずい分怖い顔をしているのですね

大友は管楽器のソロを、次に楽器郡ごとに立たせて聴衆の拍手を求めました。ちょっとしつこいかな (家に帰ると、東京フィル文京シビックシリーズでご一緒しているAさんからメールが入り、「同じ会場で聴いていましたが、最近は指揮者がコバケン化したようですね!」とあり思わず笑ってしまいました  ”炎のコバケン”こと小林研一郎氏は、毎回オケのメンバーを懇切丁寧に立たせて賞賛を求めているので、私がブログで”やりすぎ”と書いたことがあります。そのことをおっしゃっているのです。それにしても80歳を超えてなお元気にコンサート通いされているAさんと、そのお友達のTさんには敬意を表します

コンサートは、アンコールに弦楽器によってグリーグの「ペールギュント」組曲から「アニトラの踊り」が穏やかに演奏されました 

この日の収穫は何と言っても萩原麻未のグリーグです。期待通りの集中力に満ちた躍動感溢れる演奏でした これからも彼女が出演するコンサートはすべて聴きに行きます

 

          

 

 

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