人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京春祭チェンバー・オケのヴィヴァルディ「四季」、モーツアルト「ト短調交響曲」を聴く

2013年03月21日 06時59分38秒 | 日記

21日(木)。昨日、午後3時からのコンサートまで時間があったので、上野の不忍の池付近を散歩しながら桜見物をしました 大寒桜は満開でした

 

          

 

池の近くでは餌を求めてカモメが群れ飛んでいました。池に浮かんでいる小さい鳥はカモね

 

          

 

上野の山は七分咲きの桜見物の人波で混雑していました。なかなか前に進めません

 

          

 

昨日午後、東京・春・音楽祭のコンサートをハシゴしました 午後3時から上野の東京文化会館小ホールで「東京春祭チェンバー・オーケストラ」によるコンサートを、次いで午後6時から同じく上野の旧東京音楽学校奏楽堂で「ピアノ・トリオ」を聴きました 今日は「チェンバー・オーケストラ」コンサートの模様を書きます

プログラムは①ヴィヴァルディ「ヴァイオリン協奏曲集”四季”」、②ワーグナー「ジークフリート牧歌」、③モーツアルト「交響曲第40番ト短調K.550」です

自席はD列19番、かなり前の席で演奏者の表情がよく見える位置です。会場は文字通り満席です ここで失敗に気が付きました。筆記用具を忘れてきたのです ブログを書く者にとっては無くてはならない必需品です。これで、すべてを頭に記憶させなくてはならなくなりました。すごいプレッシャーです。自業自得です

東京春祭チェンバーオーケストラは、コンマスの堀正文(N響コンマス)をはじめ伊藤亮太郎(vn)、佐々木亮(va)、藤森亮一(vc)、吉田秀(cb)らN響の主要メンバーを中心に、ヴィオラの篠崎友美(新日本フィル)、漆原啓子、川田知子、小林美恵といった独立系のヴァイオリニストなどが加わった臨時編成のオーケストラです

1曲目のヴィヴァルディ「四季」の演奏のためメンバーが登場します。コンマスの堀氏がソロを務めるのかと思っていたら、島田真千子さんがセンターに登場しました。(プログラムの写真では島田さんか、内山優子さんか判らないのですが、前者の方が似ているのでそうしておきます。間違ったらゴメンナサイ)。彼女をソリストとしてヴァイオリン協奏曲の「春」を演奏します。彼女はピンクのドレスです。春をイメージしているのでしょう。ちょうど上野の桜も満開です。春らしい清々しい演奏でした

「春」が終わると、島田さんの役割は終わりのようです。代わりに川田知子さんがブルーのドレスでセンターに。「夏」の青い海 をイメージしているのでしょう。島田さんは川田さんの席に着きます。「夏」は川田さんらしい力強いノリにノッタ演奏でした

次に小林恵美さんがセンターへ。彼女はゴールドのドレスです。実りの「秋」、麦の黄金色をイメージしているのでしょう。彼女らしいスケールの大きな演奏を展開しました

最後に漆原啓子さんが白のドレスでセンターへ。もちろん「冬」の雪 をイメージしているのでしょう。彼女の演奏ぶりはヴァイオリンの女王のようです

バックを務めるオケは、さすがに一人一人がソロを務められる実力者揃いのプロ集団です。素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれました

 

          

 

2曲目はワーグナー「ジークフリート牧歌」です。弦楽器に加えて管楽器が登場します。フルートは高木綾子、オーボエは新日本フィルの古部賢一、ファゴットは読響の吉田将といった錚々たるメンバーです ワーグナーが1870年に、妻コジマの誕生日のお祝いに作曲したこの曲を、オケのメンバーは穏やかに感動的に演奏しました 指揮者がいないのでコンマスの堀氏がヴァイオリンの弓で合図をしながら演奏しました

最後のモーツアルト「交響曲第40番ト短調K.550」も指揮者なしでの演奏なので、コンマスの堀氏がヴァイオリンを弾きながらメンバーに合図を出します。そのため、チェロを除いて彼だけ高さの調節が出来る椅子に座り、座る位置を高くしています

チェンバーオーケストラ(室内合奏団)ですから人数が少ないのですが、一人一人の実力が並みではないので、フルオーケストラに勝るとも劣らない迫力で迫ってきます 前方の席で聴いたのでなおさらそう感じたのかも知れません

鳴り止まない拍手にモーツアルトのディヴェルティメント第17番ニ長調K.334から第3楽章「メヌエット」を演奏しました 途中、コンマスによる独奏があるのですが、堀氏の演奏を間近で聴いて、この人は本当に素晴らしい演奏をするなぁ、と感心しました。音色が美しく輝いています さすがはNHK交響楽団のコンサートマスターを長く務めているだけある、とあらためて認識しました

この後、軽く食事をとって、午後6時から上野公園内にある旧東京音楽学校奏楽堂で開かれた「ピアノ・トリオ」コンサートを聴きましたが、その模様は明日のブログに書くことにします

 

          

           (192ページもある「東京・春・音楽祭」の共通プログラム)

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