人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

アンコールについて思うこと~モーツアルト「ピアノ三重奏曲」、メンデルスゾーン「ピアノ四重奏曲」

2013年03月26日 07時00分01秒 | 日記

26日(火)。昨日、某通信社の関連組織の講演会があり、出席しました 講師は(株)感性リサーチ代表取締役の黒川伊保子さんで、「脳の謎を科学で解明~男女や年齢でこんなに違う感性~」というテーマで1時間半ほどオモシロ可笑しく話されました

例えば、家で妻が「腰が痛いの」と言った時に、夫の反応で一番多いのが「医者へ行ったのか?」という発言だそうです もちろん、夫は妻を心配してそう言ったのですが、妻としては夫に”共感して欲しくて”言ったのだといいます

そこに男性脳と女性脳の違いが現れていると黒川さんは言います。男性は客観的に早く問題を解決したいと思いたがる一方、女性は立場を話すことにより共感し合いたいと思う性質があるとのことです

なぜ男性と女性とではそのような違いがあるのかというと、脳梁(のうりょう)の大きさが違うからだといいます。脳梁とは理性を司る左脳と、感情や感性を司る右脳との間にある組織で、女性の方が男性より20%ほど大きいそうです。そこから、女性は左脳と右脳とを交互に働かせて行動するので、相手のことを察することが出来ると言います

そのような違いを認識したうえで、妻が「腰が痛いの」と言った時の夫の模範解答は「そう、それは辛いね」だそうです。さらに「何かあったの?」と訊くと高感度が相当アップするそうです。キャッチフレーズは「会話の基本は共感から」とのこと。

夕食時、赤ワインを飲み私が作ったビーフシチューを食べながら、娘がアルバイト先で遭遇した「アッタマにくる話」を、「うん、そうだね。それは大変だね」と共感を持って聞きました。そのせいか、食後に娘が鼻歌を歌っていました 効果てきめんのようです。学習したことをすぐに実行に移すところはサスガって自分で言ってはいけません

 

  閑話休題  

 

さて、今日はアンコールについて思うことを書いてみます きっかけは先週の3月20日夕刻、上野の旧東京音楽学校奏楽堂で開かれた「ピアノ・トリオで聴くドイツ・ロマン派~シューマン、メンデルスゾーン、ブラームス」のコンサートで猶井、奥泉、加藤のトリオがアンコールで演奏したモーツアルトの「ピアノ三重奏曲ハ長調K.548」の第2楽章”アンダンテ・カンタービレ”」です

モーツアルトのピアノ三重奏曲は、リリー・クラウスのピアノ、ウィリー・ボスコフスキーのヴァイオリン、ニコラウス・ヒューブナ―のチェロの演奏による全集CDを持っているので、K.548も聴いたことがあるはずなのですが、普段聴く機会がないため、まるで初めて聴いたように思いました

当日の演奏が良かったせいか、終演後もメロディーが頭から離れず、すっかり虜になってしまいました家に帰ってさっそくCDを引っ張り出して聴きました。やっぱりモーツアルトはいいなと再認識しました

 

          

 

そのような経験はもう一度ありました。一昨年2011年12月8日に浜離宮朝日ホールで聴いたフォーレ四重奏団のコンサートです その日は①モーツアルト「ピアノ四重奏曲第2番K.493」、②ブラームス「ピアノ四重奏曲第3番」、③フォーレ「ピアノ四重奏曲第1番」を演奏し、アンコールにメンデルスゾーンの「ピアノ四重奏曲第2番ヘ短調」の第4楽章「フィナーレ:アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」を演奏しました超高速演奏によるフィナーレに酔いしれました。この曲を聴いたことがきっかけとなり、すっかりメンデルスゾーン大好き人間になりました

 

          

 

たった1曲のほんの一部の演奏が、その作曲家の価値を発見したり再認識したりするきっかけになるのですから、アンコール曲といってバカにできません。これからどんなアンコール曲に出会うことが出来るのか、本当に楽しみです

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