22日(水).わが家に来てから285日目を迎え,せっかく買ってやった冷感プレートから外れて涼んでいる冷淡モコタロです
だって 床の方が涼しいような気がするんだもんね
その後プレートの向きを変え,警視庁特別捜査隊爆弾処理班による2時間にわたる懸命な説得により,やっと冷感プレートに乗ったモコタロです
お代官様 お許しくだせぇ やっぱこっちの方が涼しいだ
閑話休題
21日に早稲田松竹で「アメリカン・スナイパー」と「フォックスキャッチャー」の2本立てを観ました 昨日「アメリカン・スナイパー」について書いたので,今日は2014年,ベネット・ミラー監督「フォックスキャッチャー」について書きます
デイヴとマーク兄弟はレスリングのオリンピックメダリスト デイヴは結婚して妻子がいるがマークは独身で苦しい生活を強いられている
ある日,デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンからソウル・オリンピック金メダル獲得を目指したレスリング・チーム『フォックスキャッチャー』の結成に誘われる
破格の年俸とトレーニング場が保証された理想的な条件だった
デュポンは有り余る財産でマークを身近に置き自分の引き立て役として利用する一方,マークはデュポンの理想を叶えるためトレーニングに励む
しかし,デュポンがマークにコカインを勧めたことから,マークはトレーニングに身が入らなくなり,世界的な大会でも勝てなくなる
そんな中,デュポンは自分のチームがオリンピックに出場して勝つために,マークの兄デイヴをチームに引き入れる.ここから3人の間に微妙な関係が生じる
ある日,デュポンは車でデイヴの家を訪れ,「何か不満でもあるのか?」と問い「何もない」と答えるデイヴに銃を向け発射する.1996年のことだった
これは事実を基にした映画ですが,分からないのは,なぜ大富豪のデュポンはオリンピック金メダリストを殺さなければならなかったのか,ということです デュポンは『フォックスキャッチャー』の創立者であると共に,表向きは選手たちのコーチとして振舞っています.選手たちに持論を語るシーンをビデオに撮り,内外にPRしようともします
しかし,実質的なコーチはデイヴだということは誰もが認める事実でした.財産は有り余るほどあるのに,誰からもレスリングのコーチとしては認められない,そのような孤独感が発作的な行動に移らせたのでしょうか???
『デュポン』と言えば世界第3位の化学会社です.メロン財閥,ロックフェラー財閥と並ぶアメリカの3大財閥と称されることもあるほどの大企業です その御曹司が過去にこのような大事件を起こしたことはこの2014年制作の映画を観て初めて知りましたが,過去のこととは言え,デュポン社にとってマイナス・イメージとなる映画を撮るに当たって,デュポン社は何か言っていないのか,と疑問に思いました
当のジョン・デュポンは2013年に獄中で死去したそうですが,まさか彼の死を待って公開した訳ではないでしょうね