人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

飯森+東響でマーラー「交響曲第1番」を聴く~フェスタサマーミューザ・オープニングコンサート

2015年07月26日 09時02分42秒 | 日記

26日(日)。昨日の朝のことです.8時半頃起き出してきた娘が騒いでいます

「あ~,今日キャンプに行くんだった 忘れてた~ 2週間後だと思ってた~

「え~

「ねえ,まな板借りてっていい?」

「いいけど,どこ行くの?」

「奥多摩だよ」

「ああ,奥多摩は魔女の?」

「それは奥様は魔女,でしょ」

「ああ,そうか.それでいつ帰ってくるの?」

「日曜の夜だよ」

どうやら高校時代の友人と車で奥多摩にキャンプに行くことになっていたようです それにしても,普通,約束した日を2週間も間違えることありませんよね まな板とともに送り出しましたが,まさか父親のブログで,自分がまな板の鯉になっているとは思ってもいないでしょうね ということで,わが家に来てから289日目を迎え,ご主人が聴きに行ってきた「フェスタ・サマーミューザ」のコンサート・プログラムをかじるモコタロです 

 

          

            うん,噛める 確かに純金に間違いないですな・・・ン?

 

  閑話休題  

 

今年も暑くて熱い「フェスタ・サマーミューザ」が始まりました 7月下旬から8月上旬にかけて毎年川崎に通っていますが,今年も熱い夏になりそうです.昨日も朝から暑い一日になりました

 

          

 

という訳で,昨日ミューザ川崎で「フェスタ・サマーミューザ」のオープニング・コンサートを聴きました プログラムは①ショパン「ピアノ協奏曲第1番ホ短調」、②マーラー「交響曲第1番ニ長調”巨人”」で、①のピアノ独奏は横山幸雄、指揮は飯森範親、オケは東京交響楽団です

 

          

 

午後3時からの開演に先立って,午前11時半から同じ会場で公開リハーサルが開かれました 自由席だったので2階のセンターブロック左通路側席に座りました.リハーサルでも相当の数の聴衆が集まっています 最初に事務局からリハーサルの概要と注意事項の説明があり,指揮の飯森,ピアノの横山の両氏が登場,さっそく演奏に入りました 楽員はラフな普段着姿で,リラックスして臨んでいるようです.意外だったのは赤系統の衣装を着た人が2人しかいなかったことです.ほとんど地味で落ち着いた色調の衣装を身に付けています

ショパンのピアノ協奏曲は第1楽章から第3楽章まで,途中で音楽を止めることなく通して演奏しました その後で,横山氏の気にかかる部分を再度おさらいして45分で終了しました

15分の休憩を取った後,後半のマーラー「交響曲第1番」のリハーサルに入りました 冒頭,指揮の飯森氏が会場に向かって「短く切って演奏します.えっ,それしか演奏しないの?と思われるかも知れませんが,お許しください」と説明して演奏に入りました.飯森氏の言われた通り,演奏しては止め,次の個所に移るといった方法で,15分ほどリハーサルをして終了しました あっけないマーラーのリハでした

開演時間の3時まで2時間以上あるので,駅の反対側に出てコーヒーショップに入り本を読んで過ごしました

 

          

 

さて本番です.自席は1C10列15番,センターブロック左から2つ入った席です.会場はほぼ満席です ステージに登場する東響のメンバーはいつもの通り男女とも黒の衣装ですが,男性はいつもの蝶ネクタイではなく,各自が普段着用しているネクタイをしています

オケは左奥にコントラバス,前に左から第1ヴァイオリン,チェロ,ヴィオラ,第2ヴァイオリンという対向配置をとります 横山幸雄がグレーのシャツの上にホワイトのベストを身に付けて登場します.なかなかオシャレです こういうのをベスト・ドレッサーと言うのでしょうか 飯森の合図で第1楽章が始まりますが,横山は「おちゃのこさいさい」といった感じで,何の苦も無く滑らかに演奏します ショパンのピアノ・ソロ全212曲を一挙に演奏してギネス記録を作った横山のことですから,ノー・プロブレムなのでしょう 素晴らしかったのは第2楽章でファゴットの伴奏に乗せてピアノがソロを奏でるところです ファゴットの福士マリ子の演奏は地道ながら完璧にピアノをフォローし引き立てていました 終演後,大きな拍手のに応えて,横山は福士を立たせるよう飯森にアドヴァイスし,福士はその場で立って大きな拍手を受けました 前日に東京ニューシティ管弦楽団で同じ曲を聴いたわけですが,どうしても比較してしまいます やはり,東響の方が弦も管も実力は上で,個々人の力量が勝っていると思います

 

          

 

15分の休憩後はマーラーの交響曲第1番です.第1楽章を聴いていると,途中で舞台裏からトランペットの音色が聴こえてきて,会場の楽器とやり取りします マーラーの交響曲ではよく見かけるシーンですが,あれは,パイプオルガンの左下に設置されたスタンドの上に監視カメラが取り付けられており,舞台裏の演奏者は,そのモニター画面を見て演奏しているのです トりフォニーホールと違い,今回のは形が明らかにカメラと分かる代物でした

弦も管も相当力の入る演奏なので,第2楽章が終わったところでチューニングを挟みます 第3楽章は管楽器が活躍しますが,とくにオーボエの荒絵理子,ファゴットの福士マリ子の演奏が際立っていました 第4楽章のフィナーレで飯森は,ホルン8,トランペット1,トロンボーン1を立たせて演奏させます.これはマーラーの指示によるものだと思いますが,圧巻です

マーラーは,約100年前の当時「いつか私の時代が来る」と語っていますが,このフィナーレを聴くと,「今,あなたの時代が来た」と叫びたくなります

 

          

 

コメント
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