人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

伊坂幸太郎著「ジャイロスコープ」を読む~もしもあの時・・・していれば

2015年07月28日 07時01分04秒 | 日記

28日(火).わが家に来てから291日目を迎え,電卓を食べようとしているモコタロです 

 

          

          人生 計算通りにはいかないもんだ・・・ン?兔に”人生”はないか 

 

  閑話休題  

 

昨日のブログでパーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団のチケットが取れなかったと書きましたが、ゆえさんのアドヴァイスで取れました 昨日の朝、ゆえさんからメールが入り、WEB上で10月23、24日のN響定期公演のチケットの空席状況を調べたら、まだ残席があるということでした 私はN響のWEB会員ではないので、早速会員登録して24日(土)の空席状況を調べたら、わずかに空席があったので、かろうじてB席(2階右サイド)を予約しました すっかり諦めていただけに嬉しさ100倍です。ゆえさんに感謝感激雨あられです プログラムは①トゥール「アディトゥス」、②ショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調」、③バルトーク「管弦楽のための協奏曲」で、②のヴァイオリン独奏は五嶋みどりです 

 

          

          

          

  閑話休題  

 

伊坂幸太郎著「ジャイロスコープ」(新潮文庫)を読み終わりました 伊坂幸太郎の本はこのブログで何冊かご紹介してきたので,もうお馴染みですね.1971年千葉県生まれ.95年東北大学法学部卒業.2000年に「オーデュボンの祈り」で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し,デビューしています

 

          

 

この作品は「浜田青年ホントスカ」,「ギア」,「二月下旬から三月上旬」,「if」,「一人では無理がある」,「彗星さんたち」,「後ろの声がうるさい」の7つの短編から成ります

「浜田青年ホントスカ」は,スーパーの駐車場で”相談屋”を営む稲垣さんのアシスタントとして働くことになった浜田青年ですが,ある日,その稲垣さんが相談にやってきて驚くべき事実を語ります それ,ホントスカと言いたくなるような打ち明け話の行方はいかに,という話です

「if」は,通勤バスに乗ろうとするとき,困っているお年寄りを見かけたが,バスに乗り遅れるので声を掛けるのを止めた.そしたら,バス・ジャックに遭ってしまった.もし,あの時バスに乗っていなかったらバス・ジャックに遭うことはなかっただろう,という誰にでもありそうな話です

「彗星さんたち」は,テレビでも取り上げられた「7分間の奇跡」で有名な新幹線清掃の会社をモデルにして,女性を主人公として書いた物語です 伊坂氏はこの作品を書くためにその会社に取材に行ったり,新幹線清掃の本『新幹線お掃除の天使たち』を読んだそうですが,「清掃の中でのドラマが感動的なんですよ」と巻末のインタビューで語っています.事実は小説よりも感動的といったところでしょうか

どれもが伊坂幸太郎らしい洒脱な会話ととぼけた味わいのある文体で読者を引き込みます.手軽に読める短編集としてお薦めします

コメント
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