人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

桃井かおり主演「神様のくれた赤ん坊」,フランキー堺主演「喜劇 命のお値段」を観る

2017年01月17日 08時22分31秒 | 日記

17日(火).わが家に来てから今日で840日目を迎え,3日後に控えたトランプ次期米大統領の就任演説に想いを馳せるモコタロです

 

          

            この前の初記者会見みたいに 混乱を極めなければいいな

 

  閑話休題  

 

昨日,夕食にカレーライスと「生野菜とアボガドのサラダ」を作りました 寒い時は特に身体が温まる鍋料理とかカレーが食べたくなります

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

昨日,池袋の新文芸坐で「神様のくれた赤ん坊」と「喜劇  命のお値段」の2本立てを観ました 「神様のくれた赤ん坊」は前田陽一監督による1979年製作の作品(91分)です

 

          

 

同棲中の森崎小夜子(桃井かおり)と三浦晋作(渡瀬恒彦)のところに,見知らぬ女(樹木希林)が6歳くらいの男の子・新一を連れて現れ,晋作の子供だと言って押し付けて行った 話によると 隣に住んでいた明美という女が子供を残して駆け落ちしたが,置手紙に晋作をはじめ5人の男の住所と名前が書いてあった 困った晋作は子供を連れて父親捜しの旅に出る.小夜子も故郷を訪ねると言って付いてくる.尾道では市長選挙に立候補した男,別府では結婚式を挙げようとしている男,長崎では元ライオンズの選手を訪ね歩くが,どこでも引き取りを断られる.そして最後に若松の高田組の二代目を訪ねるが本人は死亡していた しかし,高田組の三代目(二代目の妻)が子供を引き取るという 小夜子と晋作は一安心したものの,共に長い旅をしてきた新一に情が移り,別れるのが辛くなって,再び引き取りに戻ることになる

 

          

 

この映画は何と言っても桃井かおりに尽きます 煙草を吸うシーンが何度かありますが,日本人女性でタバコを吸うのがサマになっているのは桃井かおりだけだと思います その辺の若い女性がカッコつけて煙草を吸っているのを見ると,チャンチャラおかしいと思ってしまいます また,エンドロールでこの映画の主題歌が流れますが,何と高橋真梨子が歌っています 今まで黙ってましたが,私は桃井かおりと高橋真梨子の大ファンです 高橋真梨子のリサイタルには2回行きました 随分昔のことですけど もちろんCDも何枚か持ってます この映画では,あと,今となっては想像もつかないほど若かった頃の樹木希林には驚きました

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

2本目の「喜劇 命のお値段」は前田陽一監督による1971年製作の作品(90分)です

 

          

 

刑期を終えて出所した福田清造(フランキー堺)と加東一郎(財津一郎)は40歳になろうとする年齢を考え,まともな仕事に就こうと別れることにした 1年後,小金をためた清造は墓参りのため故郷の緑が島に帰ってきた.無医村の島で急病人を手当てしたことから,名医として扱われるようになる 驚くべきことに一郎もこの島で学校の先生をやっていた 二人は一郎が偽造した医師の免状を持って,廃業寸前の後藤医院を訪ね,家族を騙して住み込み医者として生きることとした 清造は,お尻が痒いという患者が多いことに気付き,川上食品の製品が原因ではないかと疑い,自分自身が実験台になって川上食品の製品を食べ続けて様子を見ることにした 川上食品の社長が,かつて自分たちを騙した悪者だったことが分かり,食品会社に赤痢を発生させて社長を脅迫しようと計画し,まんまと大金を巻き上げる 清造は愛し合う行きつけのバーの信子を連れ,一郎とともに緑が島に帰ることにした.船から降りた3人の前に待っていたのは刑事だった

この映画が公開された1971年という年は日本中で公害が問題になっていた時期です.この映画はそれを皮肉ったものと言えます  フランキー堺といえば,その昔「私は貝になりたい」というテレビ番組があり,父親が涙ながらに観ていたのを思い出します.確かごく普通の一般人が戦争責任を問われて死刑を宣告されるという戦争の不条理を描いた作品だったと思いますが,名演でした

また,この映画では財津一郎の「ちょうだい」を懐かしく聞きました

 

          

コメント
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