11日(水).昨日の日経夕刊のコラム「プロムナード」にNHK交響楽団首席オーボエ奏者の茂木大輔氏が「ウィーン・フィル」というテーマでエッセイを寄せていました それによると,彼は一度もウィーン・フィルの演奏会を生で聴いたことがないそうです.これにはビックリです 数年前など,NHKのウィーン・フィル「ニューイヤー・コンサート」生中継のゲストに出ていたくらいの有名人が,一度もウィーン・フィルを聴いたことがないなんて信じられないくらいです ちなみにニューイヤー・コンサートの会場であるウィーン楽友協会大ホールにも行ったことがないそうです こういうのを「紺屋の白袴」と言うのでしょうか
ということで,わが家に来てから今日で834日目を迎え,トヨタ自動車の豊田社長が9日,トランプ次期米大統領に批判されたメキシコでの新工場の建設は撤回しない代わりに,米国に今後5年で100億ドル(約1兆1500億円)を投資すると述べた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプは次期大統領なのに 就任前から 磁気のように投資を引き付けてるな
アメリカの企業も外国の企業も ツイッターひとつで 思う壺になってないかい?
閑話休題
昨日,夕食に「鶏もものほったらかし焼き」と「生野菜サラダ」をつくりました「鶏もも~」はやっと”弱火でじっくり”のコツがつかめました
も一度,閑話休題
昨日,神楽坂のギンレイホールでジェイ・ローチ監督による2015年アメリカ映画「トランボ~ハリウッドに最も嫌われた男」(124分)を観ました
第二次世界大戦後,アメリカ政府が共産主義者を取り締まった”赤狩り”が猛威を振るう中,ハリウッドの世界でもその嵐が吹き荒れていた 売れっ子脚本家ダルトン・トランボは下院非米活動委員会の公聴会での証言を拒否したという理由で投獄されてしまう やがて出所し家族の元へ戻るが,反共産主義一色のハリウッドで再び活躍する道は閉ざされていた 彼は生活のため二流娯楽映画の脚本を書くことに甘んじるが,友人にこっそり脚本を託した「ローマの休日」がアカデミー賞候補に,次いで偽名で書いた「黒い牡牛」でもアカデミー賞を受賞し,ハリウッドに復活する
実際のトランボがどうだったのか分かりませんが,映画でのトランボはいつもタバコを吸い,ウィスキーを飲みながらタイプライターを叩いている,というイメージです しかも,タイピングは10本指ではなく,左右の人差し指だけですごい速さで打っています
映画のエンドロール画面に,昔のトランボ本人のインタビュー・シーンが映し出され,「妻は家庭の平和を維持してくれた.今ここの私がいるのは妻のおかげだ」「娘は3歳の時から,父親がいったいどういう仕事をしているのか分からなかったと思う.偽名を使って脚本を書いていたので,電話の取次ぎにも困惑し続けてきた アカデミー賞のオスカーは娘にあげたい」と語っていましたが,トランボが復活できたのは,本人の才能と不屈の精神もさることながら,妻をはじめ3人の子どもたちの理解と協力があったからだと思います いつの時代も どんな時でも 最後は家族・・・そんなことを教えてくれます