人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ミューザ川崎「モーツアルト・マチネ」のチケットを取る / 「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」を観る~ラヴェルのピアノ協奏曲も流れる

2017年01月26日 07時55分37秒 | 日記

26日(木).わが家に来てから今日で849日目を迎え,米国のトランプ大統領が25日から,メキシコ国境での壁建設など,米国への入国を制限する一連の大統領令に署名する方針であることが分かった というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

          

            陸に壁を造っても 海と空には壁は出来ないし どうすんだろ?

 

  閑話休題  

 

昨日,ミューザ川崎主催「モーツアルト・マチネ」のチケットを取りました 日程は4月30日(日),8月26日(土),10月14日(土),3月3日(土)の4回で,いずれも午前11時開演の東京交響楽団による約1時間のコンサートです もちろん会場はミューザ川崎シンフォニーホールです

 

          

 

プログラムは次のようになっています

 

          

 

          

 

4月のプログラムで注目は「交響曲第43番ヘ長調K.76/42a」です モーツアルトの交響曲は第41番までしかなかったはずだが・・・という疑問です これは本物か?あるいは偽物か? 聴いてみなけりゃ始まらない 8月のプログラムでは小菅優のピアノ弾き振りでコンチェルトが2曲聴けます 10月のプログラムではジョナサン・ノットが「交響曲第39番変ホ長調K.543」をどんなテンポで演奏するのか興味津々です 3月のプログラムでは「『エジプト王ターモス』のための3つの合唱と5つの幕間音楽K.345」の妻屋秀和のバスと東響コーラスの合唱が聴きものです

 

  も一度,閑話休題  

 

昨日,神楽坂の「ギンレイホール」でマリー・カスティーユ・マンシオン・シャール監督による2014年製作のフランス映画「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」(105分)を観ました

 

          

 

貧困層が暮らすパリ郊外の公立レオン・ブルム高校には様々な人種の生徒たちが通う 学校が見放す落ちこぼれクラスに 厳格な歴史教師アンヌ・ゲゲンが赴任してくる.落ち着かないクラスを何とかしようと,アンヌは生徒たちを全国歴史コンクールに参加するよう促すが,「アウシュヴィッツ」という難しいテーマに彼らは反発する ある日 アンヌは,強制収容所の生存者を授業に招待し収容所でのつらい経験を語ってもらう 生き証人の悲惨な過去を知った生徒たちは,この日を境に変わっていく 彼らはグループ別に「アウシュヴィッツ」に関する研究を進め,コンクールに臨む

映画の冒頭「この作品は事実に基づくものである」旨のクレジットが出ます かつて日本でも「学級崩壊」という現象が全国的に見られましたが,その当時の日本の学校の生徒は,日本人だけでした.しかし,映画の舞台となったフランスの高校は人種の坩堝なのです.白人も居れば 黒人も居るし,キリスト教徒も居れば イスラム教徒も居るのです そうした多種多様な生徒たち,しかも落ちこぼれの生徒たちを一つの方向に向かわせることがいかに困難なことか,想像を絶することです しかし,アンヌ先生は授業を通じて生徒たちに自信を付けさせ,それを成し遂げました コンクールでの発表の瞬間は感動的です

この映画では,ドビュッシーの「月の光」と,ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」の第2楽章「アダージョ・アッサイ」が効果的に使われていました さすがはフランス映画です.フランスを代表する作曲家の名曲を選びましたね このほか,マイケル・ナイマンの「ピアノ・レッスン」のような美しい曲も流れましたが,確信はありません

この映画は,教育とはどうあるべきかを教えてくれる感動的な物語です 広くお薦めします

 

          

コメント
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