人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

マーティン・スコセッシ監督「タクシー・ドライバー」&「ギャング・オブ・ニューヨーク」を観る~早稲田松竹

2017年01月24日 07時59分17秒 | 日記

24日(火).わが家に来てから今日で847日目を迎え,第45代米大統領に就任したトランプが 執務室のカーテンを金色のものに差し替えた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

          

           トランプ氏の好みは ”金の茶室”の太閤秀吉みたいだ 金 = Gold = Money だし

 

  閑話休題  

 

昨日,夕食に「豚バラ,甘酢ネギ胡麻だれ」と「生野菜とタコのサラダ」を作りました 「豚バラ~」は何度か作ったことがあるので,味が安定してきました

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

昨日,早稲田松竹で「タクシー・ドライバー」と「ギャング・オブ・ニューヨーク」の2本立てを観ました

「タクシー・ドライバー」はマーティン・スコセッシ監督による1976年製作のアメリカ映画(114分)です

 

          

 

ニューヨークでタクシー・ドライバーをするトラビス(ロバート・デ・ニーロ)は どんな客でも選ばないので,仲間から守銭奴と呼ばれていた  ある日,彼は大統領候補バランタインの選挙事務所に勤める美しい運動員ベッツィを見初め,声をかけてデートに誘う ところが,こともあろうにポルノ映画館に連れていき嫌われてしまう こんな彼だが,「この世の中は堕落し切っている.誰もやらないなら自分が街をクリーンにしてやる」と決意し,麻薬患者,ポン引き,娼婦たちがたむろするイースト・ビレッジで,ポン引きスポートに追われた13歳の売春婦アイリス(ジョディ・フォスター)を救うべく作戦を立てる 彼は闇ルートで拳銃を入手し射撃訓練をする.まず大統領候補のバランタインに狙いを付けるがシークレットサービスに発見され逃げてくる そしてスポートの売春アパートを襲撃し,スポートや用心棒を射殺し,アイリスを救い出す アイリスの両親からは感謝の手紙が届き,新聞はトラビスをヒーローとして扱った.やがてトラビスは元通りタクシードライバ―になってニューヨークを流すのだった

この映画は,ニューヨークという大都会で,毎日同じことの繰り返しの鬱屈した生活に嫌気がさした一人のタクシー・ドライバーが,自分の存在を世の中に認めさせようと危険を顧みず行動を起こしたプロセスを追ったものです 初めて誘うデートにポルノ映画館を選ぶなんてとても尋常ではないと思いますが,その彼が「堕落し切った街を大掃除してやる」というのは矛盾しているように思います この映画のテーマはトラビスの独白にもあるように「大都会の中の孤独」だと思いますが,そこから脱する手段として選んだ彼の選択は,あまりにも無謀で大胆不敵だと思います

冒頭のシーンをはじめトラビスがタクシーで街を流すときに流れるアルト・サックスの調べが強く印象に残ります

 

  も一度,閑話休題  

 

「ギャング・オブ・ニューヨーク」はマーティン・スコセッシ監督による2002年製作のアメリカ映画(160分)です.この作品は70年前に出版されたハーバート・アズバリ―のノンフィクションを映画化したものです

 

          

 

1846年,ニューヨークのファイブ・ポイントでは,アメリカ生まれの住人たちの組織『ネイティブ』とアイルランド移民たちの組織『デッド・ラビッツ』が対立していた アムステルダム(レオナルド・デイカプリオ)は,幼少時に,神父で『デッド・ラビッツ』のボスである父親を敵のボス,ビリー(ダニエル・デイ=ルイス)に殺された アムステルダムは投獄され,復讐を誓いながら15年の歳月が流れる.彼が帰ってきたファイブ・ポインツはネイティブに支配され腐敗しており,デッド・ラビッツはほとんど壊滅状態にあった アムステルダムは素性を隠しビリーの組織に潜り込み,ビリーから目をかけられるようになる やがてジェニーという女スリ(キャメロン・ディアス)に出逢い次第に魅かれていく.しかし,彼女はビリーが少女時代から面倒をみていた女だった.アムステルダムら『デッド・ラビッツ』生き残り組と ビリー率いる『ネイティブ』は再び敵対し戦うことになる

この映画で一番印象に残ったのは,ジェニーがアムステルダムに「闘いが終わったら一緒にサンフランシスコに行こう」と誘うシーンです ジェニーが世界地図の上を指でニューヨークから目的地まで辿るのですが,アメリカ大陸を横断するのではなく,船で南アメリカ大陸を大回りして西海岸まで行くのです このシーンを見て,1846年当時はアメリカ大陸のど真ん中は東西に横断することが出来る状態ではなかったのだな,と思いました  ちなみに,この映画の舞台になった1846年は,エイブラハム・リンカーンがアメリカ下院議員に就任した年です リンカーンは1809年に生まれ 1861年に大統領に就任,1865年に暗殺されていますが,この映画の中でも「リンカーンが黒人奴隷を開放しろと主張しているのはけしからん」というセリフが聞かれます またネイティブの口から「移民を排斥しろ」というセリフも聞かれ,今のアメリカも同じじゃないかと思ったりしました

コメント
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