9日(土).東京交響楽団から「2017-2018シーズン定期会員券」の請求書が届いたので,サントリーホールでの「定期演奏会」と東京オペラシティコンサートホールでの「オペラシティ・シリーズ」の会費をコンビニから振り込みました 気のせいか請求書が届くのが早かったように思います
話はまったく変わりますが,なぜ有事になると円高になるのでしょうか? 頭の悪い私にはさっぱり分かりません 北朝鮮によるミサイル発射と核実験が,アメリカ,韓国,そして日本に大きな恐怖を与えていますが,ミサイルが飛んでくるかも知れない”危ない”日本なのに,どうして”安全な通貨”として円が買われて円高になるのか 考え出すと夜も眠れません(昼寝はしますけど).だれか合理的でわかり易い説明をしていただけないでしょうか
ということで,わが家に来てから今日で1074日目を迎え,10日に初日を迎える大相撲秋場所で白鳳,鶴竜,稀勢の里の3横綱が休場することになった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
いつの時代から横綱は怪我に弱くなってしまったの? 本当は気が弱くなった?
昨日,夕食に「鶏手羽先のスープ」と「生野菜サラダ」を作りました 「鶏手羽先~」は本当は手羽元が食べやすいのですが,売り切れだったので手羽先にしました あとはジャガイモ,大根,玉ねぎ,人参で,味付けは醤油と日本酒のみです コスパ抜群の超簡単料理ですが美味しいです
昨日,東銀座の東劇で「METライブビューイング アンコール2017」のロッシーニ「オリ―伯爵」を観ました これは2011年4月9日に米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演されたオペラのライブ録画映像です キャストは,オリ―伯爵=ファン・ディエゴ・フローレス(テノール),アデル=ディアナ・ダムラウ(ソプラノ),イゾリエ=ジョイス・ディドナート(メゾ・ソプラノ),ランボー=ステファン・デグー(バリトン),養育係=ミケーレ・ペルトゥージ(バス),ラゴンド夫人=スサネ・レーズマーク(メゾ・ソプラノ).管弦楽・合唱=メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団,指揮=マウリツィオ・ベニーニ,演出=バートレット・シャーです
ベニーニの指揮,シャーの演出,フローレスとディドナートの組み合わせは,先日観たロッシーニ「セヴィリアの理髪師」と同じです
時は13世紀の初め.フォルムディエ伯爵は部下を連れて十字軍遠征に出ており,妹のアデルら女性たちは皆,城で男たちの帰りを待っている なぜか遠征に出なかった好色な貴族・オリ―伯爵はアデルに言い寄ろうと作戦を練っていた 修行者に化けてアデルの相談に乗り,男子禁制の城に入り込もうとしていた.しかし,彼の小姓イゾリエもアデルに恋しており,彼女に会うためにオリ―を手伝い知恵を貸すが,オリ―伯爵は正体がバレて計画はもう一歩のところで失敗に終わる それでもオリ―は諦めず,今度は部下たちとともに修道女に化けて城に入り込む しかし,主人の企みを見抜いたイゾリエはそれを阻止すべく行動に出る.その時,十字軍の帰還が近づいていた
ロッシーニのオペラって何と楽しいんだろう,と思います 「セヴィリアの理髪師」にしても,この「オリ―伯爵」にしても,ロッシーニの喜劇オペラは最高に楽しい 作品自体が優れたコメディなのに加え,バートレット・シャーの演出が冴えわたっています 舞台は劇中劇のような設定になっており,先日の「セヴィリアの理髪師」で1曲も歌を歌わなかった男優が,演出者として登場し,狂言回し役を担います 彼の指示で幕が開け閉めされ,役者が入退場し,大道具・小道具が運ばれ撤去されます 「セヴィリアの理髪師」の時はほとんど眠っている役でしたが,このオペラではキビキビと働いています
私がこのライブ映像を観るのは2回目ですが,6年前に観て忘れていたことが思い出され,あるいは新たな発見があったりしました 何よりもフローレスの歌を聴くのが最大の目的でしたが,彼の場合は,超高音のアリアの魅力に加え,コメディアンとしての才能が最大限に発揮されていて,何度も笑ってしまいました 幕間のインタビューで,この公演の当日 子どもが生まれ,出産に立ち会っていたので前夜は一睡もしておらず,すぐに歌劇場に駆けつけなければならなかった と語っていましたが,驚くべき歌手です 歌は完璧,演技も完璧です
フローレスに負けずコメディアンとしての才能を開花させていたのが女伯爵アデルを歌ったディアナ・ダムラウです ダムラウと言えば,「ランメルモールのルチア」(2011年MET来日公演で聴いた)や「ロメオとジュリエット」(METライブ2016-17に出演)のタイトルロールなど 悲劇のヒロインを思い浮かべますが,どうしてどうして,喜劇を演じてもハマっています
そして,オリ―伯爵とアデルを奪い合うライバルの立場のイゾリエを歌ったジョイス・ディドナードのコメディアンとしての魅力は「セヴィリアの理髪師」のロジーナ役で証明済みです 今回はズボン役(女性歌手が男性を演じる)でしたが,男性でも女性でも,どちらを演じても魅力的です
第2幕の夜のシーンで,この3人の登場人物が大きなベッドで歌いながら三つ巴で絡むシーンは,可笑しくて笑い死にしそうでした
METがこのオペラを上演したのは,この公演がMET史上初めてだそうですが,その理由は,優れたベルカント歌手を3人揃えなければならないからだとのことです その意味では,今回の公演は当時の最高レベルのベルカント歌手が,しかも演技力抜群の歌手が3人揃った公演だったと言えます
今回の成功は,3人の超一流の歌手陣はもちろんのこと,最初に書いた通り,バートレット・シャーの演出によるところが大きかったと思います
「METライブビューイング2017-18」の新しいチラシが出来ました 11月18日から始まるシーズンが待ち遠しいです