人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

藤田敏八監督「八月の濡れた砂」「帰らざる日々」を観る~新文芸坐 / 佐藤正午「月の満ち欠け」「鳩の撃退法(上・下)」他を買う

2017年09月01日 07時45分35秒 | 日記

9月1日(金).今日から9月です.いよいよ秋ですね   今月は 今夕の「サントリーホール  Reオープニング・コンサート」をはじめ23回コンサートを聴き,少なくとも7本は映画を観るので,体調を整えて毎日を過ごさなければなりません 

ということで,わが家に来てから今日で1066日目を迎え,トランプ米大統領が30日,中西部ミズーリ州での税制改革に関する演説で「理想的には法人税率を35%から15%に引き下げたい」と話し,法人税率引き下げに改めて意欲を示した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     「オバマケアの見直し」も「国境での課税調整」も否定されて 財源はどこにある?

 

                                           

 

昨日,夕食に「カルビ焼き+牛タン塩焼き」「生野菜サラダとアボカドのサラダ」「卵スープ」を作りました   娘は健康診断が終わったので好きな焼肉にしました

 

     

 

なお,昨日のブログで「カワハギを焼いた」と書きましたが,それを送ってくれたS君からメールが入り,「エボダイ」であるとの指摘がありました   なにしろ当方はエボダイを食べるのが初めてだったので知りませんでした   ここに訂正いたします.それにしても,S君は毎日ブログを見てくれているようで嬉しいです   持つべきものは友だちです

 

                                             

 

昨日,池袋の新文芸坐で藤田敏八監督映画「八月の濡れた砂」と「帰らざる日々」の2本立てを観ました

「八月の濡れた砂」は1971年 日活映画(91分)です

ある夏の朝,湘南の高校生・清は海辺で不良たちに強姦された少女・早苗に出会う.彼女は別荘に遊びに来ていたお嬢さんだった.清には健一郎という高校を退学になった元同級生の友人がいた   健一郎は父の死後,バーで働く母と関係を持っている中年男・亀井をはじめ,偽善的な大人に憎悪を抱いていた   ある日健一郎はヤクザの3人組に襲われるが,彼らは亀井の差し金だったことが分かり復讐を図る.亀井からヨット・クルーズに誘われた健一郎は清と早苗,その姉とともにヨットに乗り,亀井をライフルで脅してヨットに乗せずに出港する   そして彼らは赤いペンキでヨットを塗りたくる

 

      

 

この映画が製作された1971年という年を振り返ると,全国的に荒れた大学紛争が退却を余儀なくされた時期でした   ちょうどその頃,大学の校舎の2階の教室で授業を受けていた時,窓の外でボカボカという人を殴る音が聞こえました   学生たちが授業そっちのけで窓から外を見下すと,1人の学生が倒れていました.革マル派と中核派の残党同士の内ゲバでした   すぐに救急車が呼ばれ,病院に運ばれました.今回この映画を観て,映画の中のシラケた世界と 当時の目の前で起こっていたこととの大きな落差を感じました

 

                                           

 

「帰らざる日々」は1978年 日活映画(99分)です

 作家を志ながら,キャバレーのボーイをしている青年・辰雄は,父の突然の死を受けて故郷の飯田市に戻る列車内で高校時代を回想する   当時 辰雄は喫茶店で働く真紀子に思いを寄せていたが,彼女のそばには隆三がいた.実は真紀子と隆三はいとこ同士だった   そうとは知らない辰雄は隆三につっかかる.いつしか本当のことが分かるが,真紀子は中村という妻子ある男と交際しており,子どもを宿していることを知り,辰男はヤケ酒を飲んで街を彷徨い歩く   翌日,辰雄と隆三は木曾川下りの舟を上流に運ぶアルバイトをしていたが,競輪選手になるのが夢だった隆三は足に大怪我を負い,夢が消えた   そんな過去を思い出しながら,辰雄が飯田に着くと,父は隆三の運転する車で轢死したことを知らされる

 

     

 

学生たちが喫茶店にたむろしている時に流れていたのはパガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調」の第1楽章「アレグロ・マエストーソ」でした   家に帰ってから,ヒラリー・ハーンのヴァイオリン独奏,大植英次指揮スウェーデン放送交響楽団によるCDで聴いてみました   世間では「パガニーニらしい技巧をひけらかすだけの曲だ」とか色々批判があるようですが,第1楽章を中心にダイナミックでなかなか良い曲だと思います   ヒラリー・ハーンの演奏が良いのかも知れません 

 

     

 

藤田敏八監督没後20年特集は明日,9月2日まで続きます

 

     

     

 

                                             

 

昨日のブログで,普段 文庫か新書しか買わない私が,佐藤正午著「月の満ち欠け」を買おうか買うまいか迷っていると書きましたが,迷いを振り切って単行本を買いました

 

     

 

この本を買ったからには,その前の長編大作「鳩の撃退法」(上・下巻)も買わずにいられなくなりました   もちろん単行本です

 

     

 

     

 

ここまでくると,山本リンダではありませんが,もう どうにも止まらなくなります   佐藤正午氏の作品のうち文庫本でまだ買っていない本を片っ端から5冊買いました

 

     

 

     

 

     

 

     

 

     

 

モノはついでに,モーツアルトの名曲を連想させるタイトルの伊坂幸太郎著「アイネクライネナハトムジーク」も買いました

 

     

 

以上の衝動買いによって,手元にある未読の本は14冊になりました   取りあえず,すでに読んだけれど まだブログにアップしていない藤野英人著「ヤバい会社」をアップして,そのあと佐藤正午著「月の満ち欠け」を読んで 感想をアップしたいと思います

コメント
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