16日(土).今朝起きてビックリ またしてもモコタロがリビングでたむろしていました つい先日,国連安保理事会の決議に基づき「外出禁止令」を採択し通告したにも関わらず,性懲りもなく同じ違法行為を繰り返すのは,大陸間弾道ミサイルを発射し再度 襟裳岬上空を通過させた某国の謀略に似ていなくもありません 再度,緊急理事会を開き12時間の外出禁止令を採択し,悪びれた様子がまったく覗えないモコタロに通告しました
さて,昨日は午前中クリニックに行って軽い風邪の診断を受け,調剤薬局で咳止めの薬をもらってきました 午後は 子どもたちの夕食を作ってから,内幸町にある元の職場に出向き,今月26日に開かれる職員OB会の打ち合わせをしました その後,夕食をとって,サントリーホールに向かいました
ということで,わが家に来てから今日で1081日目を迎え,北朝鮮の弾道ミサイルが15日午前6時57分頃,再度 襟裳岬上空を通過し,太平洋上に落下したが 飛行距離は過去最長の約3700キロに達したとみられる というニュースを見て感想を述べるモコタロです
北朝鮮が米企業にサイバー攻撃したように 北朝鮮にサイバー攻撃できないかな?
昨日,午前中に夕食の「キャベツの甘辛味噌煮」「生野菜とタコのサラダ」「冷奴」を作りました 息子がえらく気に入ったようで,ご飯にかけて食べていました
昨夕,サントリーホール「ブルーローズ」で「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン」のオープニング・コンサートを聴きました 例年6月上旬に3週間程度かけて開かれていますが,今年は同ホールの全面改修工事の都合で9月中旬に10日間の日程で開かれることになったものです 短期間の日程とはいえ,名曲揃いの室内楽音楽祭です
ホール前のカラヤン広場左サイドのスペースは 秋の装いでお出迎えです
オール・ブラームス・プログラムで①弦楽六重奏曲第1番変ロ長調,②ピアノ五重奏曲ヘ短調です 演奏は,ヴァイオリン=原田幸一郎,池田菊衛,ヴィオラ=磯村和英,豊嶋泰嗣,チェロ=堤剛,毛利伯郎,ピアノ=練木繁夫です このうち原田幸一郎,池田菊衛,磯村和英の3人は往年の「東京クァルテット」のメンバーです
自席はセンターブロック6列目の右の方です.会場は9割くらい入っているでしょうか
1曲目は「弦楽六重奏曲第1番変ロ長調」です この曲はブラームスが24~25歳の時(1859-60年)に作曲した若き日の傑作です ピアノ三重奏曲第1番とともに私が大好きな曲です 第1楽章「アレグロ,マ・ノン・トロッポ」,第2楽章「アンダンテ,マ・モデラート」,第3楽章「スケルツォ:アレグロ・モルト」,第4楽章「ロンド:ポコ・アレグレット・エ・グラツィオーソ」の4楽章からなります
6人のメンバーが登場し配置に着きます 左からヴァイオリン=原田幸一郎,池田菊衛,チェロ=堤剛,毛利伯郎,ヴィオラ=豊嶋泰嗣,磯村和英という並びです
第1ヴァイオリンの原田幸一郎の音頭で第1楽章に入ります 息の長い情感豊かな第1主題が奏でられますが,どうも音が濁っているというか,ドンシャリという感じがします 6人それぞれが自己主張が強いのか,アンサンブルが上手くかみ合っていないように感じます とくに高音部の演奏が耳につきます.「これは私が求めている演奏ではないな.少なくとも美しい演奏ではない」と感じながら聴いていましたが,私の要求水準が高すぎるのかも知れません やっと「やっぱりブラームスはいいな」と思うようになったのは第3楽章中盤からでした.とくに第4楽章のロンドは堤剛のチェロのゆったりしたテンポが心地よく響き,他のメンバーも調子を上げてきて,味わい深い演奏が展開し満足できました
プログラム後半は「ピアノ五重奏曲ヘ短調」です この曲は元々1862年に「弦楽五重奏曲」として着手されましたが,友人の名ヴァイオリニストのヨアヒムが「弦楽五重奏曲」に相応しくないと指摘したことから,1864年に「2台のピアノのためのソナタ」に編曲しました その後,同年にクララ・シューマンらのアドヴァイスを受けて「ピアノ五重奏曲」の形に改作したのでした
第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」,第2楽章「アンダンテ,ウン・ポコ・アダージョ」,第3楽章「スケルツォ:アレグロ」,第4楽章「ポコ・ソステヌート~アレグロ・ノン・トロッポ」の4楽章から成ります
左から第1ヴァイオリン=原田幸一郎,第2ヴァイオリン=池田菊衛,チェロ=堤剛,ヴィオラ=磯村和英,センター後方にピアノ=練木繁夫という並びです
第1楽章がドラマティックなテーマで開始されます 力強くも美しい演奏に感嘆しました 前半の弦楽六重奏曲とは打って変わって,それぞれが自己を主張しながらも各楽器のバランスが取れていてアンサンブルが美しく響きます これは前半だけ演奏した豊嶋泰嗣と毛利伯郎が不調だったために前半が冴えなかったのかと言えば,決してそうではなく,むしろ,両方に出演する4人の方に問題があり,後半で挽回したのだと思います 後半の曲の方が良かったもう一つの理由は,ピアノの練木繁夫による演奏が良いアクセントになったということです
この曲は全4楽章とも素晴らしい演奏でしたが,とくに第3楽章のスケルツォと第4楽章のフィナーレが「円熟の極み」とでも言えるような味わい深い熱演で,見事なアンサンブルでした
5人はアンコールにドヴォルザークの「ピアノ五重奏曲」から第3楽章「スケルツォ」をリラックスして演奏し,大きな拍手を浴びました
前半と後半でこれほど落差の大きい演奏を聴いたのは私にとって珍しいことです