6日(日)。昨日午後6時から、マンションの管理組合の臨時総会が開かれ 出席しました 後述する「藝大オペラ」の予定終演時間が10分ほど超過したため、遅刻してしまいました 議題は「エレベーターのリニューアルの件」です。今住んでいるマンションは築26年になりますが、新築時に設置され、一度もリニューアルしていないファミリー棟のエレベーターで「籠内閉じ込め事故」が2件起こったことから、急きょ理事会を経て臨時総会を開くことになったものです この問題は、9月30日付の日本経済新聞でも報道された通り「エレベーター『2020年問題』」として問題になっています 「多くのビルやマンションでエレベーターの更新が2020年にピークを迎える。旧型部品は供給停止となるため、設備の更新が一気に増える。エレベーター会社も対応を迫られている」という問題です もちろん 全会一致で可決しましたが、更新工事は3か月先の来年1月になるとのことです やはりピークなのでしょう
ということで、わが家に来てから今日で1833日目を迎え、ラグビーワールドカップ日本大会で、1次リーグA組の日本は5日午後7時半からサモアと対戦し、4つのトライを決め、38対19で勝利を収めて3連勝とし、決勝トーナメント進出(8強)に大きく前進した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
皆さま この勝利をもって 日本のラグビーは「奇蹟」から「実力」に変わりました
昨日午後2時から上野の東京藝大奏楽堂で「藝大オペラ 第65回定期公演 コジ・ファン・トゥッテ」を観ました 5日と6日のダブル・キャストで、第1日目の昨日の出演は、フィオルディリージ=山原さくら、ドラベッラ=上久保沙耶、フェッランド=岸野裕貴、グリエルモ=外崎広弥、デスピーナ=高橋慶、ドン・アルフォンソ=後藤駿也、管弦楽=藝大フィルハーモニア管弦楽団、合唱=東京藝大音楽学部声楽科3年生、指揮=佐藤宏充、演出=今井伸昭です
右手が腱鞘炎のため多くは書けません。ご了承ください
自席は1階24列25番、右ブロック左通路側です。会場は9割方埋まっているでしょうか
舞台は極めてシンプルで、反って歌手陣の歌に集中できます
このオペラは実力のある6人の歌手が揃っていないと成り立たないアンサンブル・オペラです
フィオルディリージを歌った山原さくらさんは、第1幕の「岩のアリア」、第2幕の「(フィオルディリージの)ロンド」、ドラベッラとの二重唱をはじめ、終始 美しく力のあるソプラノを披露して、会場いっぱいの拍手を浴びました
ドラベッラを歌った上久保沙耶さんは、メゾ・ソプラノ特有の艶のあるしっとりした声でアリアや二重唱を歌い上げました
フェッランドを歌った岸野裕貴君は、魅力のある高音を披露、喜劇的な演技力も発揮してくれました
グリエルモを歌った外崎広弥君は、深みのあるバリトンで、演技力も十分でした
デスピーナを歌った高橋慶さんは、コケティッシュな役柄にピッタリなソプラノで、歌も演技も魅力に溢れていました
ドン・アルフォンソを歌った後藤駿也君は、存在感のあるバスで、非常に落ち着いた演技が目立ちました
プログラム冊子には彼らの顔写真が載っているのですが、プロフィールが紹介されていないので、学部生なのか大学院生なのか、何年生なのか、さっぱり分かりません 来年は是非掲載して欲しいといます
この藝大オペラは毎年楽しみにしています 特にモーツアルトのオペラに期待しています 私は10年以上前まではモーツアルトの「ダ・ポンテ三部作」の中では「フィガロの結婚」が一番好きでしたが、それ以降は「コジ・ファン・トゥッテ」がマイ・ベストになりました その一番の魅力は「アンサンブル」の魅力です もちろんソロで歌われるアリアも良いのですが、それ以上に二重唱、三重唱、四重唱、六重唱といった重唱曲が、聴いていてとても楽しく美しく感じます それに加え、このオペラはアリアに次ぐアリア、重唱に次ぐ重唱で、美しい音楽に満ち溢れています 断言しても良いです。「コジ・ファン・トゥッテ」はアンサンブル・オペラの最高傑作です
言うまでもなく、このオペラのストーリーには現実味がありません 士官たちがアルバニア人に変装したとしても、毎日一緒にいた姉妹が相手を見間違えるなんてあり得ないからです 第一、自分の婚約者は声で分かるでしょう しかし、このオペラの本質は「恋人の取り換えばや物語」ではありません。ドン・アルフォンソも、フェッランドも、グリエルモも、「コジ・ファン・トゥッテ(女はみんなこうしたもの)」と女性たちを馬鹿にしていますが、フィオルディリージ、ドラベッラ、デスピーナら女性たちから見れば「男もみんなこうしたもの」なのです つまり、「本来 男も女も浮気なもので、いつまでも同じ相手を愛し続けることなどあり得ない」のです 台本を書いたダ・ポンテも、それに音楽を付けたモーツアルトも、「良いとか悪いとかではなく、それが人間の本質だ」と言っているのです このオペラのタイトルを今一度振り返ってみましょう。「コジ・ファン・トゥッテ ~ 女はみんなこうしたもの ~ あるいは ~ 恋人たちの学校」です
今回の公演の間、私は最初から最後まで幸せな気持ちで聴いていました 何よりもモーツアルトの音楽の素晴らしさを伝えてくれた歌手の皆さん、合唱を歌ってくれた学部生の皆さん、指揮の佐藤宏充さん、藝大フィルハーモニア管弦楽団の皆さん、演出の今井伸昭さん、スタッフの皆さんにお礼を申し上げます ありがとうございました 来年の藝大オペラを楽しみにしております