17日(木)。わが家に来てから今日で1844日目を迎え、2020年の米大統領選に向けて野党の民主党は15日、候補者による4回目のテレビ討論を開いたが、「弾劾に動く以外に選択肢はない」「誰もが法に従わなくてはいけない」と弾劾の必要性で歩調を合わせた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
今回はウォーレン上院議員あたりに一本化した方がいいように思うんだけどなあ
昨日、夕食に「卵とトマトの炒め物」を作りました できるだけ力を入れないで済むレシピを選んでいます
昨夕、サントリーホールで東京都交響楽団の第889回定期演奏会(Bシリーズ)を聴きました プログラムは①ワーグナー「ジークフリート牧歌」、②ブルックナー「交響曲 第7番 ホ長調 WAB107」(ノヴァーク版)です 指揮はこの日 70回目の誕生日を迎えた小泉和裕です
オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの都響の並びです 弦楽器を見渡すと、コンマスは四方恭子、隣に矢部達哉、右に双紙正哉、遠藤香奈子、田中雅弘、古川展生、鈴木学、店村眞積、そしてコントラバスに池松宏という、いわば首席クラスが総動員という布陣で、この日70歳となる終身名誉指揮者・小泉和裕氏を迎える「小泉シフト」といった態勢です
1曲目はワーグナー「ジークフリート牧歌」です この曲はリヒャルト・ワーグナー(1813-1883)が、長男ジークフリートが生まれた翌年の1870年12月25日の妻コジマの誕生日のために作曲した作品です
ワーグナーの協力者だった指揮者ハンス・リヒターが、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団の楽員に秘密裏に声をかけ、当日の早朝、スイスのトリープシェンにあるワーグナーの自宅の階段に演奏者15名がスタンバイし、ワーグナーの指揮で「サプライズ」演奏をしたのです したがって、これが初演です さぞかしコジマは驚いたことでしょう
ワーグナー、おぬしも悪よのう ハンス・フォン・ビューローの奧さんだったコジマを略奪して、誕生祝にライブ演奏を贈るなんて
この曲では特にオーボエとフルートが素晴らしい演奏を展開していました
プログラム後半はブルックナー「交響曲 第7番 ホ長調 WAB107」(ノヴァーク版)です この曲はアントン・ブルックナー(1824-1896)が1881年から1883年にかけて作曲、ライプツィヒでアルトゥール・二キシュの指揮により初演され、バイエルン国王ルートヴィヒ2世に献呈されました 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ~モルト・レント・エ・マエストーソ」、第3楽章「スケルツォ:ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・マ・ノン・トロッポ」の4楽章から成ります
この曲の2楽章を作曲中の1883年2月13日、尊敬していたワーグナーが死去したことにショックを受け、ブルックナーはこの楽章にワーグナー・チューバを採用したうえ、追悼のコーダを書き加えたことは、あまりにも有名です
小泉氏の指揮で第1楽章が悠然としたテンポで開始されます 彼の指揮姿を見ていて「まったく変わらないなあ」と思いました 小泉氏の指揮の大きな特徴は、まったく足を動かさないことです まるで足が指揮台に根を張ったかのように固定して、上半身だけで指揮をします こういう指揮をする人は世界中でただ一人だと思います 小泉氏は1973年カラヤン国際指揮者コンクールで優勝していますが、彼の指揮スタイルは若き日に師事したベルベルト・フォン・カラヤンの影響を受けているのではないか、と密かに思っています
第2楽章は厚みのある弦楽合奏が見事です そして、ワーグナー・チューバとチューバによる渋い演奏が冴えていました 第3楽章のスケルツォは都響の機動力が発揮されました 第4楽章は軽快に開始され、フィナーレはオケの総動員により音の大伽藍が築き上げられ、あたかも小泉氏の70回目の誕生日を祝うがごとき渾身の演奏が展開されました
カーテンコールが繰り返され、小泉氏がコンマスの四方さんから を受け取ると、オケが「ハーピーバースディーソング」を演奏し、会場は祝祭的な雰囲気に包まれました 小泉氏は正面に、P席に、頭を垂れ、拍手とブラボーに応えました
この日の演奏は、指揮台に根を降ろしたかのような小泉氏による確固たる指揮のもと、都響は地に足の着いた渾身の演奏を展開しました