12日(土)。わが家に来てから今日で1839日目を迎え、神戸市立東須磨小学校で20代の男性教諭が、30~40代の教諭4人から激辛カレーを食べさせられたり「ボケ」「カス」といった暴言を浴びせられていた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
どこの親がこんな小学校に自分の子供を預けたいと思うか! 校長は何をやってる
昨日、夕食に「牛バラカルビとニンニクの芽の炒め物」と「トマトのマリネ」を作りました 右手の腱鞘炎が完治していないので、どうしても簡単に出来る料理にしがちです
昨日、すみだトリフォニーホールで新日本フィルのルビー(アフタヌーン・コンサート・シリーズ)第26回演奏会を聴きました プログラムは①シューベルト「交響曲 第2番 変ロ長調 D125」、②同「交響曲 第3番 ニ長調 D200」、③バルトーク「管弦楽のための協奏曲 Sz116」です
指揮は新日本フィル音楽監督・上岡敏之です
本公演に先立って、同日午前11時から、小室敬幸氏によるルビーシリーズのレクチャーがありました 私が参加するのは今回が2回目ですが、分かり易い解説で、なるほど、と頷くことが多々あります
オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの新日本フィルの編成。コンマスはチェ・ムンス氏です いつものように第2ヴァイオリンの松崎千鶴さんを確認。篠原和英氏は降り番のようです
井上典子さんが抜けたヴィオラ首席の席には、オケや室内楽などで活躍中の安達真理さんがスタンバイします
1曲目はシューベルト「交響曲 第2番 変ロ長調 D125」です この曲はフランツ・シューベルト(1797-1828)が1814年末から翌15年3月にかけて作曲した作品です
つまり作曲者が18歳の時の作品です。第1楽章「ラルゴ~アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「プレスト」の4楽章から成ります
上岡敏之氏が指揮台に上がり、さっそく第1楽章に入ります 冒頭の序奏部は、レクチャーで小室氏が指摘したように、モーツアルト「交響曲第39番K.543」の第1楽章に似ています
オケの響きを聴いて、「あっ、軽いな」と思いました
18歳のシューベルトの作品の演奏にはこの軽さ(軽やかさ)が似合っていると思いました
全体を通して、上岡 ✕ 新日本フィルはこの「軽やかさ」を貫き通しました
2曲目はシューベルト「交響曲 第3番 ニ長調 D200」です この曲は1815年5月から7月にかけて作曲されました
第1楽章「アダージョ・マエストーソ~アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アレグレット」、第3楽章「メヌエット:ヴィヴァーチェ」、第4楽章「プレスト・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります
この曲でも随所にモーツアルトやハイドンら先輩作曲家の影響を感じさせますが、シューベルト特有の推進力に満ちた音楽は魅力的です クラリネット首席・重松希巳江、オーボエ首席・古部賢一、ファゴット首席・河村幹子の演奏が冴えていました
とくに第3楽章におけるオーボエとファゴットによるアンサンブルは聴きごたえがありました
シューベルトは結局31歳の若さで天に召されたわけですが、交響曲に関して言えば、ただの1曲も生前に演奏されたという証拠はありません もし1曲も音として聴いていないとすれば、作曲家としてこれほど寂しいことはないでしょう
プログラム後半はバルトーク「管弦楽のための協奏曲 Sz116」です この曲はベラ・バルトーク(1881-1945)が、ボストン交響楽団常任指揮者を務めていたセルゲイ・クーセヴィツキ-の委嘱により、1943年にニューヨーク郊外の療養所で作曲した作品です
第1楽章「序章」、第2楽章「対の遊び」、第3楽章「エレジー」、第4楽章「中断された間奏曲」、第5楽章「フィナーレ」の5楽章から成ります
事前レクチャーによると、この曲は当初 4楽章形式の交響曲だったのが、ラジオでショスタコーヴィチ「交響曲7番”レニングラード”」のアメリカ初演を聴いて、ショスタコーヴィチを揶揄してやろうと考え、第4楽章「中断された間奏曲」を付け加え、この曲のパロディーを曲の中に盛り込み、全5楽章の作品として完成させたそうです
上岡氏のタクトで「序章」が開始されますが、極めてゆったりしたテンポで進められます しかし、途中から急激にアレグロの嵐に突入します
この箇所に限らず、上岡氏の音楽作りは急・緩の切り替えが鮮やかで、切れ味鋭い日本刀のようです
第2楽章「対の遊び」は面白い楽曲です
ファゴットがペアで演奏し、次にオーボエがペアで、次いでクラリネットが・・・という具合に、管楽器がメロディーを受け継いでいきます
この木管のリレーが素晴らしかった
第4楽章では、レクチャーでも指摘された通り、ショスタコーヴィチ「交響曲7番”レニングラード”」の主題をパロディー化して演奏される箇所が、馬のいななきのようで笑ってしまいます
第5楽章は疾走感が堪りません
この曲では、新日本フィルの弦楽アンサンブルの素晴らしさに加え、管楽器のメンバーの名人芸を楽しむことができました
なお、本日午後2時から開催予定の「ルビー・シリーズ」第2日目の公演は、台風19号の影響により中止となりました 第1日目が聴けてラッキーだったと言うべきでしょう
ついでに言うと、本日午後6時からサントリーホールで開かれる予定だった東京交響楽団の第674回定期演奏会も中止になりました 東響のツイッターで知ったのですが、夜9時過ぎに東響事務局から自宅に電話があり正式に通知を受けました
ブラームスの「ピアノ協奏 曲1番 ニ短調」を楽しみにしていたのに残念です
台風19号はあちこちに迷惑をばら撒いていますね