11日(金)。わが家に来てから今日で1838日目を迎え、吉野彰・旭化成名誉フェローは報道各社のインタビューに、「産業界の人間でもノーベル賞を頂けることをアピールできたのはうれしい」と笑顔で答えた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
旭化成は 一気呵成に世界に名を轟かせて 美味い酒がノーメル賞 吉野さまさまだ
昨日、夕食に「豚肉と大根の炒め煮」と「トマトとレタスの卵スープ」を作りました 「豚肉~」は時間をかけてじっくり煮て炒めたので味が良く浸み込んで美味しかったです
昨日、東京藝大奏楽堂で東京藝大「クラーラ・シューマン生誕200年に寄せて」プロジェクトの第1回「神童クラーラのピアノ協奏曲」を聴きました プログラムは①ヨーゼフ・ヨアヒム「ハムレット序曲作品4」、クラーラ・ヴィーク「ピアノ協奏曲イ短調作品7」、ヨハネス・ブラームス「交響曲第1番ハ短調作品68」です 演奏は②のピアノ独奏=伊藤恵、管弦楽=藝大フィルハーモニア管弦楽団、指揮=ジョルト・ナジです
演奏に先立って東京藝大特別招聘教授でシューマン研究家の小澤和子さんによるプレトークがありました 小澤さんの話し方は、まるでドイツ人が日本語で話しているような独特のアクセントで、何を話しているのかほとんど聴き取れませんでした。私の聴く能力が足りないばかりに内容が読者の皆さんにお伝え出来ないのが残念です
全席自由です。1階17列12番、左ブロック右通路側を押さえました
オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成。コンミスは木村瑠奈さんです
1曲目はヨーゼフ・ヨアヒム「ハムレット序曲 作品4」です この曲はヨーゼフ・ヨアヒム(1831‐1907)が1851年から53年にかけて作曲、同年10月27日にシューマンの指揮で初演されました 演奏を聴く限り、ベートーヴェンの「コリオラン序曲」とブラームスの「悲劇的序曲」を混ぜ合わせたような曲想である一方、シェークスピアの「ハムレット」を感じさせる不思議な音楽でした この曲の演奏では、特にオーボエとホルンが良かったです
2曲目はクラーラ・ヴィーク「ピアノ協奏曲 イ短調 作品7」です この曲はクラーラ・シューマン(1819-1896)が「コンツェルトザッツ」という単一楽章の作品として1833年に作曲し、1834~翌35年に他の2つの楽章を作曲し、3楽章から成る協奏曲として完成、1835年11月9日にメンデルスゾーンの指揮によりゲヴァントハウスで初演されました 第1楽章「アレグロ・マエストーソ」、第2楽章「ロマンツェ:アンダンテ・ノン・トロッポ・コン・グラツィア」、第3楽章「フィナーレ:アレグロ・ノン・トロッポ」の3楽章から成りますが、続けて演奏されます
東京藝大教授、桐朋学園大特任教授の伊藤恵さんが鮮やかなブルーの衣装で登場、さっそく演奏に入ります 伊藤さんは、持参したスコアブックを開く様子は全くなく、暗譜で演奏します スコアをピアノに置くのは作曲者への敬意の表れか、あるいはお守りか
ジョルト・ナジの指揮で第1楽章が開始されます。冒頭の堂々たる音楽を耳にして、これは本当に17歳の少女クララが作曲したのだろうかと驚きを禁じ得ませんでした 続けて演奏される第2楽章は、ほとんどピアノのソロによる演奏ですが、この抒情的な演奏が素晴らしい 途中から独奏チェロが加わって、二重奏になりますが、このデュオがロマンティシズム溢れる演奏で、深い感銘を受けました この協奏曲の白眉というべき演奏でした。第3楽章の終盤を聴いて思ったのは、メンデルスゾーンの影響です。天才が天才に呼応した音楽とでも言うべきでしょうか
伊藤恵さんは自他ともに認めるロベルト・シューマン弾きの第一人者ですが、ロベルトの妻・クララの演奏も堂に入ったもので、説得力がありました
カーテンコールが繰り返された後、伊藤さんはブルーの表紙の大きなスコアブックを携えて登場、「クララ・シューマンの『ピアノ協奏曲』はメンデルスゾーンの指揮で初演されましたが、ここにあるのはメンデルスゾーンの『無言歌集』の初版スコアです この中から、メンデルスゾーンがクララに献呈した『第5巻 作品62』の『第1曲 ト長調』をアンコールに演奏します」と解説し、静かな感動と共に演奏して満場の拍手を浴びました
プログラム後半はヨハネス・ブラームス「交響曲第1番 ハ短調 作品68」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1855年から1862年、1868年、1874年から1876年にかけて作曲した労作です
第1楽章「ウン・ポーコ・ソステヌート」、第2楽章「アンダンテ・ソステヌート」、第3楽章「ウン・ポーコ・アレグレット・エ・グラツィオーソ」、第4楽章「アダージョ~アレグロ・ノン・トロッポ、マ・コン・ブリオ」の4楽章から成ります
全体を聴いた印象は、オーボエとホルンが非常に巧いと思いました 第2楽章におけるコンミスのヴァイオリン・ソロも素晴らしかったです 第4楽章では、ホルンからフルートへ受け継がれるメロディーが美しく響きました
ハンガリー出身のジュルト・ナジの指揮はこれといった特徴はないものの、作品を第一に考える姿勢が見て取れて好印象を抱きました
なお、10月12日(土)午後1時半から開催される「第2回 レクチャーコンサート ~ ある『家族の絵』クラーラとローベルトの合唱曲中心に」は、台風19号の影響で中止になりました
12日(土)午後6時からサントリーホールで開かれる東京交響楽団の定期演奏会はどうなるんだろうか