人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

テミルカーノフ ✕ チェクナヴォリアン ✕ 読売日響でシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」、チャイコフスキー「交響曲第5番」を聴く ~ 読響第626回名曲シリーズ

2019年10月16日 07時18分43秒 | 日記

16日(水)。行きつけの整骨院で「右手の腱鞘炎がなかなか治らないのは右手を使っているから。痩せたいと言いながらたくさん食べているようなもの。右手を使わないように」と厳命されてしまいました ブログは書くし、料理も作るのでそうもいかないのですが・・・最小限に止めようと思います

ということで、わが家に来てから今日で1843日目を迎え、ノーベル経済学賞が 貧困を個人や小さな集団が抱える問題の積み重なりととらえ直し、どう対処したら効果的に解消に導けるかを実験的手法で検証したとしてアメリカの大学教授3人に贈られた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      経済学は 今回の受賞のように 世界が抱える問題の解決に実際に役立つべきもの

    

         

 

昨日は、料理するのにあまり力のいらない「鶏のトマト煮」を作りました 久しぶりに作りましたが、娘の大好物です

 

     

 

         

 

昨夕、サントリーホールで読売日響第626回名曲シリーズを聴きました プログラムは①シベリウス「ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47」、チャイコフスキー「交響曲 第5番 ホ短調 作品64」です 演奏は①のヴァイオリン独奏=エマニュエル・チェクナヴォリアン、指揮=ユーリ・テミルカーノフです

指揮のテミルカーノフは巨匠エフゲニー・ムラヴィンスキーの後を継ぎ、1988年から現在に至るまでサンクトペテルブルク・フィル(旧レニングラード・フィル)の芸術監督・首席指揮者を務めています。読響とは2000年の初登場以来、共演を重ねており、2015年から名誉指揮者の任にあります


     


オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの読響の並び コンマスは日下紗矢子さん。隣には長原幸太氏がスタンバイしています テミルカーノフへの敬意を感じさせる布陣です

1曲目はシベリウス「ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47」です この曲はヤン・シベリウス(1865-1957)が1903年に作曲、その後1905年に改訂した作品です

第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ・ディ・モルト」、第3楽章「アレグロ・マ・ノン・タント」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏のエマニュエル・チェクナヴォリアンは1995年ウィーン生まれ。シベリウス国際コンクール第2位に輝いて脚光を浴びました

演奏を聴く限り、完璧なテクニックを背景に雄弁に語ります。とくに高音部がとても美しく響きます

アンコールはどんな技巧的な曲を演奏するのかと思いきや、「浜辺の歌」をさらっと弾きました 日本の聴衆へのサービスでしょう。よろしいんじゃないでしょうか


     

       コーヒーが400円から500円へ値上がり サントリーホールよ  お前もか!


プログラム後半は、チャイコフスキー「交響曲 第5番 ホ短調 作品64」です この曲はビョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1888年に作曲した作品です

第1楽章「アンダンテ~アレグロ・コン・アニマ」、第2楽章「アンダンテ・カンタービレ・コン・アルク―ナ・リチェンツァ」、第3楽章「ワルツ:アレグロ・モデラート」、第4楽章「フィナーレ:アンダンテ・マエストーソ~アレグロ・ヴィヴァーチェ~モルト・ヴィヴァーチェ~モデラート・アッサイ・エ・モルト・マエストーソ~プレスト」の4楽章から成ります

この曲の大きな特徴は、第1楽章の冒頭でクラリネットによって暗く演奏される「運命のモチーフ」が、第4楽章に入ると、まるで勝利のテーマのように明るく響き渡ることです いま、暗い気持ちでいる人はチャイコフスキーの「第5番」を聴くと良いでしょう チャイコフスキーは、第1楽章ではあなたの悲しみに寄り添い、第2楽章では過去の想いに耽り、第3楽章ではわずかな光を見い出し、第4楽章では明るい未来を展望します

この日、テミルカーノフは第1楽章と第2楽章、第3楽章と第4楽章をほとんど間を置かずに演奏しました つまり 彼は前半の「暗」から後半の「明」への転換を、第2楽章と第3楽章の「間」で表しました

個々の演奏では、オーボエ首席(契約団員)の金子亜未、ホルン首席の日橋辰朗をはじめとする管楽器群がいつものように冴えていましたが、今回は弦楽器群の厚みのある熱い演奏が強く印象に残りました オケ総動員による怒涛のフィナーレは今年81歳とは思えないテミルカーノフの両手によって導かれました 巨匠というのは彼のような指揮者のことを言うのでしょう

コメント (2)
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