人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

中山七里著「死にゆく者の祈り」を読む ~ 学生時代の命の恩人を冤罪から救う教誨師の活躍を描く

2022年05月04日 07時19分14秒 | 日記

4日(水・休)。先月30日(土)に突然、電子レンジがボンという音とともに壊れ、うんともすんとも言わなくなりました 多分ヒューズが切れたのだと思いますが、購入から13年も経つので”寿命かな”と思い、新しいレンジを注文しました 当初、連休中ということで納品が1週間先と言われ 途方にくれましたが、後から3日の配送に変更され、助かりました 横幅が広く、今まで使用していたレンジ・ラックに収まらないのでラックも注文しておきましたが、これも昨日届き ラッキーでした    それは良いのですが、高さ170センチのラックを組み立てるのが大変でした 息子と2人でスチールと合板をネジで組み立てるのですが、ネジの種類やネジ穴の位置を間違えるとやり直しになり、1時間以上もかかってしまいました。久しぶりの肉体労働に疲れ果てました

ということで、わが家に来てから今日で2670日目を迎え、アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、トランプ前米大統領が一昨年6月、黒人男性の死亡事件をきっかけに全米に広がった人種差別撤廃を求めるホワイトハウス周辺のデモ隊に苛立ち、エスパー元国防長官らに「奴らを撃つことはできないのか」「脚でも何でも撃てはいいじゃないか」などと述べていたことが、10日に発売されるエスパー氏の回顧録「聖なる誓い」で暴露されていると報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     次々とトランプの性格破綻ぶりが暴露されていくが 共和党議員は忠誠を誓うんだろ

 

         

 

昨日の夕食は、帰省中の息子がサーロインステーキを焼いてくれました あとは「玉ねぎ、キャベツ、ミニトマトのスープ」です。とても美味しかったです

 

     

 

         

 

中山七里著「死にゆく者の祈り」(新潮文庫)を読み終わりました 中山七里は1961年、岐阜県生まれ。「さよならドビュッシー」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し2010年にデビュー 音楽を題材とした「岬洋介」シリーズ、過去に犯罪歴のある弁護士を主人公とした「御子柴礼司」シリーズ、「刑事犬養隼人」シリーズなど著者は多数あり、「中山七里は7人いる」と言われています

 

     

 

平成24年8月、深夜に川崎市内の公園で殺人事件が起きた 被害者は兎丸雅司と塚原美園という若いカップルで、ナイフによる犯行だった。その翌日、関根要一という男が警察に出頭し、2人の殺害を自供した。関根は被害者2人と面識はないが、鼻の痣を嗤われたため衝動的に殺したという 関根は第1審で死刑判決を言い渡される。それから5年の歳月が流れた。浄土真宗の僧侶・高輪顕真は東京拘置所で教誨師として囚人たちの宗教的な要望に応じている 教誨師は囚人の死刑執行への立ち合いも行う。ある日、集合教誨で顕真は拘置所に収容されている関根と25年ぶりに再会する 顕真と関根は大学時代に同じ山岳サークルの仲間だったのだ。顕真は学生時代に雪山で遭難した際に、悪天候のなか関根に命を救ってもらったことがあり、その自己犠牲的な性格から、とても関根が殺人を犯すとは思えなかった 顕真は”冤罪”ではないかと、拘置所の教誨師という立場を活かしながら、判決文を読み、事件の関係者を訪ね歩くなど情報収集を行い、無実の罪で絞首台に向かう命の恩人が自分の死に代えてでも護りたい人とは誰か、そしてその理由は何か を追求していく しかし、目の前に関根の死刑執行のリミットが迫っていた    顕真の懸命の努力は報われるのか

【以下、ネタバレ注意】

本作を読んで、初めて「教誨師」という存在を知りました 仏教の僧侶だけでなくキリスト教の牧師さんもいるようです 拘置所でお世話になりたくないですね

関根は”犯人”を護るために自分が犠牲になって自首したわけですが、その”犯人”は2人を刺したが 死亡を確認したわけではなかった 後からトドメを刺して死亡に至らしめた”真犯人”がいた その”真犯人”が誰で どういう動機を抱いていたかが最後の最後に明らかになり、「どんでん返しの帝王」中山七里の真骨頂が示されることになります

しかし、真犯人を特定する”伏線”は確かに張られていましたが、本作に限っては若干無理があるように思いました

そうはいうものの、いつもながら「読ませる力」には凄いものがあります 早く次の展開を知りたいと思い、ページを繰る手が止まりせん あっという間に読み終わってしまいました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする