人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ヴィム・ヴェンダース監督「都会のアリス」を観る ~ ドイツの青年と少女のヴッパータールを巡る旅:川の上空を走るモノレール「空中鉄道」が印象に残る

2022年05月06日 07時18分18秒 | 日記

6日(金)。わが家に来てから今日で2672日目を迎え、ロシア外務省は4日、岸田文雄首領ら日本の閣僚や学者、メディア関係者など計63人について、ロシアへの入国を無期限で禁止すると発表した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     わざわざ入国禁止にしなくても 誰も今のロシアに行こうとはしないと思うけどなぁ

 

         

 

昨日、息子が夕食を作ってくれました 「ズッキーニの肉詰め焼き」「メカジキのパン粉焼き」「キノコのチーズ・リゾット」です どれも美味しく、わが家で一番料理が上手なのは息子であることをあらためて証明しました

 

     

 

         

 

新文芸坐でヴィム・ヴェンダース監督による1974年製作西ドイツ映画「都会のアリス」(112分・モノクロ)を観ました

ドイツ人の青年フィリップ(リュディガー・フォーグラー)は旅行記を書くためにアメリカを旅していたが、執筆に行き詰まり帰国することになる 空港で足止めを食らった彼は、同じくドイツへ帰国しようとしていた女性リザ(リザ・クロイツァー)と9歳の娘アリス(イエラ・ロットレンダー)に出会う。リザは置手紙でフィリップに一方的にアリスを託し、行方をくらましてしまう 仕方なくアリスを連れてドイツ・ヴッパータールへ飛んだフィリップは、アリスの記憶を頼りに彼女の祖母の家を探す旅に出るが、アリスの勘違いだったことが分かる お手上げのフィリップは「警察は人探しのプロだから」と地元の警察にアリスを預けてしまう しかし、アリスは隙を見て逃げ出しフィリップのもとに戻ってくる。そして、さらに祖母の家探しが続く

 

     

 

ドイツの「ヴッパータール」で思い出すのはピナ・バウシュと上岡敏之です ピナ・バウシュ(1940ー2009)はドイツのコンテンポラリー・ダンスの振付家・舞踏家です。彼女はメトロポリタン・オペラ・バレエ団やニュー・アメリカン・バレエ団などで活動し、1973年に「ヴッパータール舞踏団」の芸術監督に就任します ドイツ表現主義舞踏の影響を色濃く受け継ぎ、演劇的手法を取り入れた独自の舞踏芸術は演劇とダンスの融合とも言われ、ピナ自身は「タンツ・テアター」(ダンス演劇)と呼んでいます 代表作に「春の祭典」「カフェ・ミュラー」「ヴィクトール」などがあります 2011年、彼女の死により制作が中断されていたドキュメンタリー映画「Pina/ピナ・バウシュ  踊り続けるいのち」が公開されました。2012年3月2日付toraブログに感想を書いていますので、興味にある方はご覧ください     なお、監督は言うまでもなくヴィム・ヴェンダースです

もう一人、上岡敏之(1960~)は2004年から2010年までヴッパータール市の音楽総監督、ヴッパータール交響楽団の首席指揮者を務めました 私は2007年の凱旋公演を聴いたはずですが、当時はブログを始める前だったので記録が残っていないのが残念です

今回、本作を観て珍しいなと思ったのはヴッパータール市内を走るモノレール「ヴッパータール空中鉄道」です モノレールと言っても、レールに跨る形式ではなく懸垂式のもので、ヴッパー川上空を走っています Wikipediaで調べてみたら、1901年にバルメンーエルバーフェルト間(14キロ)に開通したもので、現在でも使われている世界最古のモノレールだそうです 映画は一度も訪ねたことのない国の風景を知ることが出来るので、ちょっとした旅行気分を味わうことができます

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