人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ルネ・クレール監督「自由を我らに」(4Kデジタル・リマスター版)を観る ~ お金も愛も自由があってこそ / 「ロシア 強権の歴史」~ 東大・池田嘉郎准教授のインタビューから

2022年05月12日 07時04分28秒 | 日記

12日(木)。昨日の朝日朝刊「オピニオン」ページに東京大学准教授・池田嘉郎氏の「ロシア  強権の歴史  ~ 革命や戦争の果て 人権より力の秩序 西欧思想とは遠く」という見出しのインタビュー記事が載っていました ロシアのウクライナ侵略に関連してロシア側の論理を語っていますが、読んでいて特に印象に残ったのは、プーチン政権の支持率の高さについての分析です

「正直に答えるのを恐れる人も増えているのでしょうが、大体世論調査通り、7,8割が侵攻を支持し、約2割が反対しているとみます ただ私は、反対が『たった2割』とは思いません。インテリや若者だけではなく、広い層に静かに及んでいるように思います

「ソ連時代を知る国民は、テレビが全て真実を伝えるとは思っていません 『だまされている』よりも、彼らが心の中で熱心に求めていた物語を、テレビが流しているから喜んで受容しているというのが実態でしょう 長い年月、祖国は西側にひどい扱いを受けてきたが、プーチン大統領が屈辱を晴らし、ソ連のような大国に戻してくれるという期待です

現在ロシアではプーチン政権により厳しい情報統制が敷かれており、国民は政権の都合の良いことだけが知らされています しかし、戦争が長引くほど、若いロシア兵の死亡者が増大し、ロシアに対する世界の経済制裁が効いて国民生活は困窮の度合いを増していきます いつまでもこんな異常な事態が続くわけがありません ロシアの人々には一日も早く、池田氏が指摘しているような「甘い期待」に浸っていないで、ロシア兵がウクライナでどんな酷い人殺しをやり、どんな酷い破壊活動をやっているかを知ってほしいと思います 被害が拡大すればするほど、プーチンとロシア国民が後で払う「ツケ」が膨大なものになることも知るべきだと思います それには何とかしてロシア国民に真実を伝える方法を模索し実行しなければなりません

ということで、わが家に来てから今日で2678日目を迎え、ブルームバーグによると、米ツイッターの買収で合意している資産家イーロン・マスク氏は10日、同社がトランプ前米大統領をサービスから締め出していることは「非常に愚か」であり、「アカウントの永久停止は極めて限定的にすべきだ」と述べたと報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプは自前のSNSを使い ツイッターは使わないと言ってたけど フェイクかもね

 

         

 

昨日、夕食に「赤魚の塩焼き」「マグロの山掛け」「冷奴・ウニ醤油かけ」「生野菜サラダ」「エノキダケの味噌汁」を作りました 毎週水曜日は魚料理が定着してきました

 

     

 

         

 

昨日、新文芸坐でルネ・クレール監督による1931年製作フランス映画「自由を我らに」(85分。白黒:4Kデジタル・リマスター版)を観ました

 

     

 

刑務所仲間のルイ(レイモン・コルディ)とエミール(アンリ・マルシャン)は脱獄を図るが、要領の良いルイだけが成功してしまう ルイはレコードを売る露天商から蓄音機会社の社長にまで出世する やがて刑期を終えたエミールは、ジャンヌ(ローラ・フランス)という女性に一目ぼれするが、彼女は偶然にもルイの会社の工場で事務員として働いていた 工場でエミールとルイは再会するが、ルイはエミールが自分の過去を基に強請りにきたのかと疑うが、エミールにはそんな気はなく、ただジャンヌが好きになっただけなので解雇しないでほしいと頼む ルイはジャンヌの叔父を探し出し、エミールとジャンヌが結婚できるように取り計らうが、ジャンヌには好きな青年がいた 一方、ルイの過去を知る強盗団が、刑務所時代の顔写真を基に強請りに来る ルイとエミールはすべてを捨て、2人で当てのない旅に出る

 

     

 

本作も、前年に製作された「ル・ミリオン」同様、ミュージカル喜劇です トーキーですが、サイレント映画のようなシーンも多く、独特の世界観を醸し出しています

蓄音機工場では、労働者たちがベルトコンベアーで運ばれてくる蓄音機の型に、流れ作業で部品を取り付けていきます よそ見をしている間に型が隣に移動すると慌てて追いかけて取り付けようとするので、喧嘩になります 機械化への社会風刺を込めたこのシーンは、明らかにチャップリン「モダン・タイムス」に影響を与えています

「お金も愛も 自由があってこそ」と歌われますが、まさに自由がなければ何もできません 本作は第1回ヴェネツィア国際映画祭の「最も楽しい映画賞」を受賞したそうですが、製作から90年以上経った現在でも、その楽しさが伝わってきます

 

     

 

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