人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ウクライナ大統領・ゼレンスキー主演のコメディ テレビ シリーズ「国民の僕(しもべ)」エピソード1(全24話)を観る ~ 巧みな演説力はこのドラマで培った!:Netflix

2022年05月26日 07時11分50秒 | 日記

26日(木)。わが家に来てから今日で2692日目を迎え、韓国軍の合同参謀本部によると、25日午前6時ごろから同42分ごろにかけて、北朝鮮の平壌郊外の順安付近から日本海に向けて計3発の弾道ミサイルが発射された  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     金正恩は怖がる相手を間違えてる  新型コロナウイルスはアメリカよりも強力な敵だ

 

         

 

昨日、夕食に「馬肉のユッケ」「生野菜とツナのサラダ」「冷奴・シソ乗せ」「山芋の味噌汁」を作りました 馬肉は娘が勤務先の同僚から仕入れてきたもので、ポーランド産と書いてありました。とても美味しかったです

 

     

 

         

 

ウクライナのゼレンスキー大統領が過去に主演・制作を手がけたテレビドラマ「国民の僕(しもべ)」エピソード1(全24話)を3日間かけて観終わりました この作品は2015年から2019年にかけて全3シーズン(1話=約25分:全51話)として放送されたウクライナの政治風刺コメディ テレビ シリーズです ゼレンスキー氏が設立した制作会社「Kvartal  95」によって制作され、監督はロシア出身のアレクセイ・キリュシュチェンコが務めています ウォロディミル・ゼレンスキー氏は30代の高校教師ヴァシリー・ペトロヴィチ・ゴロボロドコを演じています

 

     

 

30代の歴史教師ヴァシリー・ペトロヴィチ・ゴロボロドコは、ある日 ウクライナの政治批判をしていたところを生徒に撮影され、YouTubeにアップロードされてしまう しかし、この投稿が一夜にしてバズってしまう その結果、この動画に共感したゴロボロドコの生徒たちは、ゴロボロドコが知らないうちにウクライナの大統領選に立候補するためのクラウドファンディングを立ち上げることになる その資金をもとに多くの支援者を得たゴロボロドコはウクライナの新大統領に選出される 大統領就任後は、数々の責務をこなすが、戸惑いながらも政府内の腐敗を排除するために立ち向かう

本作ではゼレンスキー氏の演じるゴロボロドコは極めて真面目な高校教師であり大統領なので、ゼレンスキー氏はコメディアンというより俳優といったほうが相応しいと思います むしろ彼を取り巻く家族や政治家たちの方が、キャラが立っていてコメディアンのようです 息子が大統領になったから大金が入ると勝手に解釈して 高級家具を無断で注文してしまう父親、兄が大統領だといって勝手に銀行からビジネス資金を借りようとする妹など、周囲の者たちに振り回されます その一方、ゴロボロドコは国の厳しい財政状況を考え、自ら模範を示そうと、自宅から電車通勤し、いつも身辺警備に当たる多くの警備担当者をクビにします そして、財源確保の一環として年金をカットしては母親から嫌われ、酒税をアップしては父親から嫌われてしまいます しかし彼は、「息子としては謝るしかないが、大統領としては正しい」として意思を貫きます

このドラマを面白くしている要素の一つはゴロボロドコの側近たちです 一人は秘書の高齢女性。有名な女優さんだと思いますが、大統領が窮地に陥ると彼女が助けを出します。最強の秘書です もう一人は一度クビにして奥さんの懇願により復活したボディガード兼運転手のマッチョな男。この2人は頼りになります そしてもう一人は、常識を知らないスキンヘッドの素人外務大臣の男。秘書がいないと何もできないのになぜか魅力がある このドラマを観たら、誰もが彼らを好きになると思います

この映画を観ると、前任の大統領のもと政治腐敗が蔓延していたことが分かります 「大統領や政権は自らの利益のためではなく、国民の僕となって働くべきだ」というのがこのドラマのタイトルに込められた意味です

なお、このドラマにちなんで、2017年に中道政党「国民の僕」が設立され、2018年3月31日に正式に登録されました 2019年の国会選挙では全国政党リストで124議席、130選挙区議席を獲得しており、ゼレンスキー大統領はこの党のメンバーです 彼は2019年の大統領選挙では、4月21日に現職のポロシェンコ大統領との決戦投票の結果、73%以上の得票率で勝利し、第6代ウクライナ大統領に選出されました

このドラマには、ゴロボロドコ大統領が演説するシーンがいくつかありますが、いずれも堂々たるもので、とても俳優とは思えないほど大統領に成り切っています 彼の演説能力はこのドラマで培われたのだな、と推測できます

ウォロディミル・ゼレンスキー氏は1978年1月生まれの44歳です 現在、ロシアの一方的な軍事侵略を受け、国際的な支援を受けながらも毎日苦難の選択を強いられています      

そんな中、ゼレンスキーとはどんな人物かを知る上でも、また社会風刺の効いた政治コメディドラマとしても楽しめる作品になっています エピソード2と3がとても楽しみです

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