28日(土)。21日付toraブログでご紹介した「トリトン晴れた海のオーケストラ 第11回演奏会」の追加公演が決定しました 本公演は10月1日(土)14時開演として発売されましたが、申し込みが殺到したらしく、10月1日(土)18時から同一プログラムで追加公演が開かれることになりました ショパン・コンクール4位入賞の小林愛実さんの人気ゆえでしょう
プログラムは①ベートーヴェン「大フーガ」(弦楽オーケストラ版)、②モーツアルト「ピアノ協奏曲第9番”ジュノム”」(P:小林愛実)、③同「交響曲第36番”リンツ”」です 指揮者なし、コンマス・矢部達哉(都響コンマス)のリードで演奏されますが、オケは錚々たるメンバーです チケットは6月9日(木)11時から発売されます
ということで、わが家に来てから今日で2694日目を迎え、ロシア大統領府の発表によると、プーチン大統領は26日、イタリアのドラギ首相と電話会談し、ロシアには世界的な食糧危機の解決に大きく貢献する用意があるが、貢献するのは西側諸国が制裁を解除した時のみだと述べた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
何を偉そうなことを言っているか! 自分が引き起こした食糧危機だろ 責任を取れ!
昨日、夕食に「チキン・ステーキ」と「ブナピーの味噌汁」を作りました サラダを別皿にすると面倒なので、いつものようにワンプレートに盛り付けました。チキン・ステーキは柔らかくて美味しく出来ました
早稲田松竹で今村昌平企画・原一男監督による1987年製作映画「ゆきゆきて、神軍」(122分)を観ました
神戸市で妻とバッテリー商を営む奥崎謙三は、ニューギニア戦線で生き残り、自らを「神軍平等兵」と名乗り、「神軍」の旗なびく車に乗って慰霊と戦争責任の追及を続けるため日本列島を疾駆する ある日、自身がかつて所属していた独立工兵第36連隊で、隊長の命令により終戦後23日も経ってから敵前逃亡の罪で2人の兵士が処刑されていたことを知った奥崎は、その遺族らとともに、処刑に関与したとされる元隊員たちを訪ねて真相を追い求める すると、生き残った元兵士たちの口から戦後36年目にして初めて驚くべき事件の真実と戦争の実態が明かされる 元隊員たちは容易に口を開かなかったが、奥崎は時に暴力を振るいながら証言を引き出し、元上官・小清水が処刑命令を下したと結論づける この間、元兵士の親族は途中で同行から降り、以後は奥崎の妻や関係者がその代理を務めた 奥崎は小清水宅に押し掛け、当時 誰が何をしたかを追求する
この映画はン十年前に一度観たことがありますが、「何と破天荒な男なんだろう」とビックリしたのを覚えています 今回あらためて観て、その感を強くしました 彼は人殺しの罪で懲役12年の実刑判決を受けて服役し、その後も人を殴ったりして罪を問われていますが、それを知人の結婚式のスピーチで自慢げに披露したりしています また、元兵士たちから話を訊いているうちに、だんだん興奮してくると相手に殴りかかっていきます この神経は並みではない 「人を一人殺しているから、俺には怖いものなどない」という居直り的な精神が彼を大胆にしているようです 上のポスターにもあるように「いつでも過激、どこでも攻撃」を地で行く男です
奥崎が一貫して主張しているのは、「戦争中に部下を無駄に死に追いやった人間は許せない」ということと、「天皇は戦争の責任を取っていない」という天皇批判です その「怒り」が彼の生きる原動力になっています
「主張するのは良いが、暴力はいけないのではないか」という意見に対して、奥崎は「本当のことが訊き出せるのなら暴力を振るっても差し支えない」と堂々と主張します 典型的なアナーキストです
私はいくつものドキュメンタリーを観てきましたが、これほど迫真に満ちた、先が読めないアナーキーな映画は他にありません 映画の最後で、「奥崎が元上官宅に改造拳銃を持って押しかけ、たまたま応対に出た元上官の息子に向けて発砲し、殺人未遂などで逮捕された」ことが字幕で紹介されます その時、原監督は同行していませんでした。なぜなら、原氏は事前に奥崎から「私は小清水さん(元上官)を殺す決心をしました 是非、そのシーンを撮っていただきたいんです」と言われたからです ただし、このやり取りは映像になっていません
とにかく「凄い」としか言いようのないドキュメンタリー映画です