19日(火)。わが家に来てから今日で1600日目を迎え、衆院予算委員会は18日、「統計問題」をテーマに集中審議を開いたが、賃金の動向を示す「毎月勤労統計」の調査手法変更について「恣意的な統計の捜査を官邸主導でやったのではないか」と野党に問われ、安倍晋三首相は「私から何ら指示をしていない」と述べ関与を改めて否定した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
殊勝な人たちが首相の立場を忖度して 勝手に官僚に指示したということなのか?
昨日、夕食に「ハッシュドビーフ」と「生野菜サラダ」を作りました ハッシュドビーフは久しぶりですが、いつ食べても美味しいです。ワインが良く合います
昨日の日経「夕刊文化欄」に「国内外で30代日本人の教授誕生続く 気鋭バイオリニスト躍動」という見出しの記事(岩崎貴行記者)が載っていました この記事では、30代で音楽教育の場で活躍する3人のヴァイオリニストを紹介しています
1人目はオランダのマーストリヒト音楽院教授の米元響子さん(34歳)。13歳でイタリア・パガニーニ国際ヴァイオリンコンクールに入賞し、10代で海外に渡った 日本ではあまり知られていないが、欧州では評価が高い
2人目は同じくオランダのアムステルダム音楽院教授の佐藤俊介さん(34歳)。古楽科で作曲家が曲を書いた当時の楽器(ピリオド楽器)で音楽を表現する古楽奏法を教える 昨年からオランダを代表する古楽オーケストラ「オランダ・バッハ協会」の芸術監督も務めている
3人目は桐朋学園大学院大学(富山校)教授の川久保賜紀さん(39歳)。米国で生まれ育ち、ドイツで学んだ チャイコフスキー国際コンクールで最高位入賞となるなど実力は日本でも指折り
音楽評論家の渡辺和彦氏の話によると「日本の音楽大学は今も徒弟制的な風土が残り、教授の直弟子が後任として教授に就くことが多い 海外で実績を残したバイオリニストでも、日本で教員になろうとすれば現教授の後押しが必要で、なかなか若手の教授は生まれなかった」とのことです
残念ながら、川久保さんのような例はまだまだ少数派だと思います
世界水準に対抗する意味でも、川久保さんの例をきっかけに、日本でも”脱徒弟制”の動きが進むことを期待したいと思います
昨日、神楽坂のギンレイホールで「ライ麦畑で出会ったら」と「500ページの夢の束」の2本立てを観ました
「ライ麦畑で出会ったら」はジェームズ・サドウィズ監督による2015年アメリカ映画(97分)です
舞台は1969年のアメリカのペンシルベニア州。冴えない高校生のジェイミーは、周囲とも馴染めない孤独な学校生活を送っていた そんなある日、若者のバイブル、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」に感銘を受け、演劇として脚色することを思いつく
しかし、舞台化には作者であるJ.D.サリンジャーの許可が必要だと教えられる
そこで、彼は本人と連絡を取ろうと試みるが、隠遁生活を送っている作家の居所がつかめないでいる
その最中、学校の寮で爆竹によるイジメ事件が発生し、ジェイミーは寮を飛び出してしまう。そして、演劇サークルで出会った少女・ディーディーとともに、彼女の車でサリンジャー探しの旅に出ることになる。そして遂にサリンジャー本人に会うことになり、演劇化の許可を願い出るが、彼から拒否される
果たしてジェイミーはどうするのか
この映画は、誰もが不可能だとして最初から諦めてしまうことに果敢にチャレンジして、夢を成し遂げようとするアメリカの高校生の姿を描いています その意味では、いかにもアメリカ人が好むフロンティア・スピリット(チャレンジ精神)を具現したドラマと言えます
しかし、それと同時に、愛する兄をベトナム戦争で失った主人公が、不可能を可能にすることを通して生きる自信を取り戻していく物語でもあります
ン十年前、大学のゼミの先輩に「サリンジャー教」の信者がいて、作文の文章がサリンジャー風だったのを思い出しました。とてもいい先輩でしたが、オリジナルで勝負すべきで 人真似は良くないと私は思っていました
「500ページの夢の束」はベン・リューイン監督による2017年アメリカ映画(93分)です
「スター・トレック」が大好きで、その知識では誰にも負けないウェンディの趣味は、自分なりの「スター・トレック」の脚本を書くことだった 自閉症を抱える彼女は訳あって唯一の肉親である姉 オードリーと離れて暮らし、ソーシャルワーカーのスコッティの協力を得てアルバイトを始める
ある日、「スター・トレック脚本コンテスト」が開催されることを知った彼女は、渾身の力作を書き上げるが、もう郵送では間に合わないと気付き、愛犬ピートと一緒に、500ページの脚本と胸に秘めたある願いを携えて、ハリウッドまで数百キロの旅に出る決意をする
旅の途中で財布を盗まれたり、せっかく書いた脚本の原稿の一部を失ったり、自動車事故の巻き添えになったりと、様々な困難が彼女を待ち構えているが、何事にもめげずに前に進み、遂にハリウッドの映画会社にたどり着き、強引に脚本を応募ポストに入れる
この映画も「ライ麦畑で出会ったら」と同様、何とかして最後まで諦めずに自分の意志を貫徹しようとチャレンジする若者の姿を描いています 違うのは、主人公が自閉症の女の子だということです
この映画も、ただコンテストへの応募原稿をハリウッドまで届けに行くだけでなく、本当に読んでほしいのは本来は身近にいるはずの姉オードリーだったという、もう一つの物語があります
人は誰でも身近にいる人に認めてほしいものです。とくに感受性の強い人ほどそう思っているはずです この映画は そんなことにあらためて気づかせてくれる作品です