人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

読売日響サマーフェスティバル「三大協奏曲」を聴く~髙木凛々子のメンデルスゾーン、アレクサンドル・ラムのドヴォルザーク、アレクサンダー・マロフェーエフのチャイコフスキー

2019年08月22日 07時20分27秒 | 日記

22日(木)。わが家に来てから今日で1604日目を迎え、トランプ米大統領がデンマークの自治領グリーンランドを買収する構想を明らかにしたのに対し、デンマークのフレデリクセン首相が拒否したが、腹を立てたトランプ氏は20日、来月に予定していた同首相との首脳会談を延期することを明らかにした というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       聞き分けのないガキ大将みたいなヤツだな  これが大国の大統領とは情けないねぇ

 

         

 

昨日、夕食に「豚バラ肉のエリンギ炒め」と「具だくさん味噌汁」を作りました 味噌汁は soprano-motoko さんの作られた味噌汁が美味しそうだったので参考にさせていただきました 具はカボチャ、ナス、ヒラタケ、紫玉ねぎ、オクラです。とても美味しかったです

 

     

 

         

 

昨夕、池袋の東京芸術劇場コンサートホールで「読売日響サマーフェスティバル2019『三大協奏曲』」を聴きました プログラムは①メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64」、②ドヴォルザーク「チェロ協奏曲 ロ短調 作品104」、③チャイコフスキー「ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23」です   ①のヴァイオリン独奏=髙木凛々子、②のチェロ独奏=アレクサンドル・ラム、③のピアノ独奏=アレクサンダー・マロフェーエフ、管弦楽=読売日本交響楽団、指揮=マルチェロ・レーニンガ-です

 

     

 

自席は1階J列13番、センターブロック左通路側です。会場は9割以上入っているでしょうか

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の配置です コンマスは小森谷巧、第2ヴァイオリン首席は瀧村依里、チェロ首席は富岡廉太郎、ヴィオラ首席はソロの鈴木康治&柳瀬省太のコンビ。「三大交響曲」同様、読響は通俗名曲でも手を抜きません

1曲目はメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64」です この曲はフェリックス・メンデルスゾーン(1809‐1847)がライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートマスター、フェルディナント・ダーヴィトの助言を受けながら作曲を進め、1844年に完成した作品です 翌1845年3月にニルス・ゲーゼ指揮ダーヴィトのヴァイオリン独奏で初演されました 現在ではベートーヴェン、ブラームスの作品とともに「3大ヴァイオリン協奏曲」と呼ばれています

第1楽章「アレグロ・モルト・アパッショナート」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグレット・ノン・トロッポ~アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏の髙木凛々子さんは1996年生まれ。今年3月 東京藝大音楽学部を卒業。2012年バルトーク国際コンクール第2位、東京音楽コンクール第2位に入賞しています

私が初めて髙木さんの演奏を聴いたのは、2018年6月14日の東京藝大モーニングコンサートでした 昨日と同じメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」を演奏しました その時の印象は、演奏するのが楽しくて仕方がないといったもので、まるでメンデルスゾーンと対話しながら演奏しているように感じました 私はここ数年、何十人もの東京藝大の学生の演奏を聴いてきましたが、その中でダントツの1位です 今年5月20日に東京文化会館小ホールで開かれたリサイタルにおけるサラサーテ「カルメン幻想曲」の鮮やかな演奏が記憶に新しいところです

髙木凛々子さんが淡いピンクの衣装で颯爽と登場します 指揮を執るブラジル生まれのマルチェロ・レーニンガーは8月18日の読響サマーフェスティバル「三大交響曲」を振った若き俊英です

レーニンガーの指揮で第1楽章に入ります。髙木さんは最初は慎重に音楽を進めますが、しばらくすると、あの時の「演奏するのが楽しくて仕方がない」という表情を見せます この楽章のカデンツァは聴きごたえのある素晴らしい演奏でした 第2楽章のアンダンテはじっくりと聴かせる演奏です この楽章でも「演奏する喜び」が顔の表情に現れ、それがヴァイオリンの音に反映されます それは第3楽章にも引き継がれます。彼女ほどメンデルスゾーンのコンチェルトを幸せそうに演奏するヴァイオリニストを私は知りません ご両親(第1ヴァイオリンの井上雅美さん、第2ヴァイオリンの髙木敏行さん)を交えてのサポートのもと、ソリストとして演奏する喜びはいかほどでしょう 満場の拍手とブラボーによるカーテンコールが繰り返されたことは言うまでもありません

2曲目はドヴォルザーク「チェロ協奏曲 ロ短調 作品104」です この曲はアントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)がニューヨークのナショナル音楽院の院長として滞在していたアメリカで、ボヘミア出身のチェロ奏者ハヌシュ・ヴィハンからの依頼により1894年から翌95年にかけて作曲した作品です

第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ・マ・ノン・トロッポ」、第3楽章「フィナーレ:アレグロ・モデラート」の3楽章から成ります

チェロ独奏のアレクサンドル・ラムは1988ウラジオストク生まれ。チャイコフスキー国際コンクール第2位入賞を果たしています

ステージに現れた長身の顎鬚男ラムは日本の俳優で言えば阿部寛によく似た、話をワールドワイドに広げれば、若き日のドヴォルザークを思わせる風貌です

レーニンガーの指揮で第1楽章が開始されます 冒頭の主要主題に次いで現れるホルンの副主題が、首席の松坂準によって演奏されますが、これほどゆったりしたテンポによる演奏を聴いたことがありません もちろん、これは指揮者レーニンガーの指示によるものだと思われます この楽章に限らず、アレクサンドル・ラムの演奏は力強く、レーニンガー✕読響のメリハリのある演奏と相まって、スケールの大きな演奏を展開しました 第2楽章では新日本フィルから移ってきたばかりのオーボエ奏者・金子亜未(現在・契約団員)の演奏に惹かれました

全3楽章を聴いて感じたのは。ドヴォルザークという作曲家の偉大さです 世にメロディーメーカーと言われる作曲家は何人かいますが、ドヴォルザークはその筆頭だと思います


     

 

プログラム後半はチャイコフスキー「ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23」です この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1874年から翌75年にかけて作曲した作品です 最初ニコライ・ルビンシテインに献呈するつもりでしたが、彼がこの作品に不満を表明したため、指揮者兼ピアニストのハンス・フォン・ビューローに初演を依頼すると、彼は作品を絶賛、1875年10月にボストンで初演されました 

第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ・エ・モルト・マエストーソ」、第2楽章「アンダンティーノ・センプリーチェ」、第3楽章「アレグロ・コン・フォッコ」の3楽章から成ります

ピアノ独奏のアレクサンダー・マロフェーエフは2001年モスクワ生まれ。2014年若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクールで優勝、モスクワ国際グランドピアノコンクールで優勝しています

金髪の青年マロフェーエフがピアノに向かい、レーニンガーの指揮で第1楽章に入ります 冒頭の演奏から感じるのは、マロフェーエフはかなり「自由自在に」、言い換えれば「やりたい放題」演奏しているように見えます フォルティッシモでは、強打によってピアノが壊れそうです かといって、デタラメをやっているのかといえばそれは違います 第2楽章の抒情性は確かなものでした 第3楽章は驚くべき超スピードで駆け抜けます 見るからにレーニンガー✕読響がソリストにつけていくのが大変そうに見えます こんなに刺激的で個性的な演奏は、韓国の若きピアニスト、H.J.リムのチャイコフスキー以来です ひょっとすると、マロフェーエフはマルタ・アルゲリッチのような天才肌の動物的な感覚のピアニストかも知れません とにかくすごい演奏でした

最後のカーテンコールにこの日演奏した3人のソリストが再登場しましたが、今年の「三大協奏曲」はソリストの粒が揃っていたな、と思いました

 

     

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江戸川乱歩原作・三島由紀夫戯曲化・深作欣二監督・丸山明宏主演「黒蜥蜴」、江戸川乱歩原作・植村保造監督・緑魔子主演「盲獣」を観る

2019年08月21日 07時14分42秒 | 日記

21日(水)。わが家に来てから今日で1603日目を迎え、米国防総省は19日、地上配備型の中距離ミサイルの発射実験を18日に実施して成功したと発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      北朝鮮のミサイル発射実験を大目に見ていたのは そういうことだったわけね!?

 

         

 

昨日は夕食に、大学時代の友人S君が送ってくれたアジを塩焼きにして、「生ハム&生野菜サラダ」「冷奴」を作りました あとは池袋ISPのN水産で買ってきたイナダの刺身です 冷奴には山芋、ミョウガ、オクラ、削り節が載っています

 

     

 

         

 

現在、池袋の新文芸坐では「名画座必修シリーズ 江戸川乱歩」を上映中です

 

     

 

昨日、「黒蜥蜴」と「盲獣」の2本立てを観ました

「黒蜥蜴(くろとかげ)」は江戸川乱歩の原作を三島由紀夫が戯曲化し、深作欣二が監督した1968年製作映画(87分)です

宝石商の岩瀬は、娘の早苗(松岡きっこ)の誘拐と、時価1億2千万円のダイヤ「エジプトの星」の強奪を予告する女賊・黒蜥蜴におびえ、明智探偵(木村功)に警護を依頼する 岩瀬父娘は大阪のホテルに姿を隠したが、隣室には岩瀬の店の顧客・緑川夫人(丸山明宏)が泊まっていた。彼女こそ黒蜥蜴だったのだ 黒蜥蜴は部下の雨宮(川津祐介)を使って早苗をまんまと誘拐したものの、明智は機敏な行動で早苗を奪い返す それから半月後、岩瀬邸から早苗が姿を消した。明智が駆け付けた時には、早苗と引き換えに「エジプトの星」を持参せよという手紙が残されていた 岩瀬は黒蜥蜴に「エジプトの星」を渡したが、早苗は戻らなかった。黒蜥蜴は早苗の美しさにすっかり魅せられ、早苗を人間剥製美術館収蔵の剥製に加えようとしていた 明智は黒蜥蜴の部下に変装して黒蜥蜴の本拠地に忍び込む。黒蜥蜴は明智の変装を見破ったが、警官隊に囲まれ毒を仰ぎ、明智の腕の中で息を引き取る

 

     

 

主人公・黒蜥蜴を演じた丸山明宏は、今さら言うまでもなくスピリチュアルでも有名な美輪明宏です この映画の見どころは彼(彼女)の妖艶な姿と素晴らしい演技力・歌唱力です この作品のテーマソングを歌っていますが、この人は本当に歌が上手いです もう一つは、戯曲化した三島由紀夫自身が出演していることです ナイフを構えて闘うシーンと、剥製にされた身体が映し出されますが、ボディビルで鍛えた肉体は筋肉隆々です 三島は自ら希望してこの映画に出演したそうです。その後 三島は1970年11月25日、「盾の会」のメンバーと共に陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地を訪れ、憲法改正のため自衛隊の決起(クーデター)を呼びかけ、割腹自殺を図り死亡しました この映画の2年後に日本の歴史に残る大事件を起こすとは誰が想像できたでしょうか

この作品は、原作を戯曲化したものを映画化しただけあって、極めて演劇的です 黒蜥蜴の台詞回しをはじめ演劇を見ているように感じます また、冒頭シーンでのサイケデリックなセット・衣装は、この映画が製作された1968年という時代を思い出させます

 

         

 

「盲獣」は江戸川乱歩の原作を植村保造が監督した1969年製作映画(84分)です

ファッションモデルの島アキ(緑魔子)は、写真個展会場で 自分がモデルとなった裸像を撫でまわす奇妙な男を目撃する その数日後、アキは 呼んだマッサージ師にクロロホルムを嗅がされ誘拐される その男・道夫(船越英二)は先天的な盲人で、この世で一番素晴らしいのは女体と考え、彫刻に反映する傍ら、理想の女体を求めていたのだった アキは自分がモデルになっている彫刻が完成したら釈放することを条件にモデルを引き受ける アキは道夫が母親しの(千石規子)と異常なまでに強く愛情で結ばれていることに気が付く。アキは意識的に道夫に接近してしのの嫉妬を煽った。しのはアキを追い出そうとしたが、逆に道夫に殺される 母から解放された道夫は獣のようにアキを犯した。二人はやがてより大きな歓喜を求めて身体を噛みあい、傷つけるようになり息絶えていく

 

     

 

この映画は、触覚だけで裸像を作ろうとする盲目の男、彼に異常な溺愛ぶりを示す母親、アトリエに監禁され何とか脱出を図ろうとする女、この3人だけの登場人物が繰り広げる閉鎖的な世界を描いています

最初のうちは何とか脱出して自由の身になろうとする女が、次第に諦めるようになり、そればかりか、自分を拘束する盲目の男に惹かれるようになっていくのがシュールで怖いです

本当の盲人のように、あらぬところを見ているような目つきの船越英二の演技力は凄いと思うし、緑魔子の体当たり演技も見ごたえあるし、息子を女に奪われてなるものかという千石規子の狂気迫る演技も迫力がありました

 

     

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東京藝大「クラーラ・シューマン生誕200年に寄せて」プロジェクト(10月10日、12日、20日)のチケットを取る

2019年08月20日 07時21分34秒 | 日記

20日(火)。昨日、2か月ぶりに行きつけの理髪店に行って髪を切りましたが、スタンプが10個たまっていたので無料でした 気を良くして行きつけの定食屋に行ってロースかつ定食を食べたのですが、この店のスタンプも10個たまっていたので無料でした 偶然とはいえ、これほど”ついている”日も珍しいと思います あるミニコミ紙の「星占い」によると、私の今月の運勢は「大吉」とのこと まさか、今月の大吉運を昨日の一日で使い果たしたのではないでしょうね

ということで、わが家に来てから今日で1602日目を迎え、トランプ米大統領は18日、香港の大規模デモに対して強硬姿勢をみせる中国政府について「もし暴力的に天安門事件のようなことをやるなら、ディールは非常に難しくなるだろう」と述べた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      誰からも受けの良い発言だけど 自らの人種差別的発言はどこの棚に上げたんだ?

     

         

 

昨日、夕食に「トマトと豚肉の重ね煮」と「冷奴」を作りました 「重ね煮」は河野雅子先生のレシピですが、何度か作ったので美味しく出来ました

 

     

 

         

 

東京藝大主催による「クラーラ・シューマン生誕200年に寄せて」プロジェクトのチケットを取りました このプロジェクトは「藝大プロジェクト2019」の一環として3日間にわたり開かれるものです

 

     

 

第1回「神童クラーラのピアノ協奏曲」は10月10日(木)19時開演。18時半から小澤和子さんによるプレトークがあります プログラムは①ヨーゼフ・ヨーアヒム「ハムレット序曲 作品4」、②クラーラ・ヴィーク「ピアノ協奏曲 イ短調 作品7」、③ブラームス「交響曲第1番 ハ短調 作品68」です 演奏は②のピアノ独奏=伊藤恵、管弦楽=東京藝大シンフォニーオーケストラ、指揮=ジョルト・ナジです。会場は東京藝大奏楽堂で、入場料は全席自由2000円です

 

     

 

第2回「ある『家族の絵』ークラーラとローべルトの合唱曲を中心に」は10月12日(土)13時半開演。マティアス・ヴェント氏と小澤和子さんによるレクチャーとコンサートで構成され、クラーラ・シューマンとローべルト・シューマンの合唱曲が歌われます 出演者は下のチラシの通りです。入場無料(当日先着50人とAセット券購入者のみ入場可)。会場は東京藝大音楽学部第6ホールです

 

     

 

第3回「オルガンが奏でる愛と告別の調べ ー クラーラとローベルト、ブラームスらの書簡と共に」は10月20日(日)15時開演。14時半から小澤和子さんによるプレトークがあります   クラーラ・シューマン、ローベルト・シューマン、ブラームスのオルガン曲が演奏されます 出演者は下のチラシの通りですが、錚々たるメンバーです 会場は東京藝大奏楽堂で、入場料は全席自由で2000円です

 

     

 

入場料金は以下の通りとなっています。私はAセット券を手配しました

Aセット券:3000円(第1回と第3回+第2回入場整理券つき)※限定100セット。

Bセット券:3000円(第1回と第3回のみ)。

なお、Aセット券(限定100セット)とBセット券(制限なし)はヴォートル・チケットセンター(03‐5355‐1280  電話のみ)と藝大アートプラザ(店頭販売)の2か所のみの扱い。

単券(@2000円)はチケットぴあ、東京文化会館チケットサービス、イープラスでも扱っています

クラーラ・シューマン(1819-1896)の生涯と音楽を集中的に知ることができるチャンスです 今ならまだAセット券もBセット券も残っていると思います。電話してみませんか

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読響サマーフェスティバル「三大交響曲」を聴く~シューベルト「未完成」、ベートーヴェン「運命」、ドヴォルザーク「新世界より」=マルチェロ・レーニンガ-指揮読売日本交響楽団

2019年08月19日 07時20分04秒 | 日記

19日(月)。わが家に来てから今日で1601日目を迎え、東京五輪関連の会議に出席するため、19日に来日予定だった北朝鮮体育省の元吉宇次官らが、来日を急きょ取りやめたことが日朝関係筋の話でわかった というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     来年の東京五輪には 北朝鮮が難民選手団として参加しないように祈るばかりだ

 

         

 

昨日、池袋の東京芸術劇場コンサートホールで「読売日響サマーフェスティバル2019『三大交響曲』」を聴きました プログラムは①シューベルト「交響曲第7番ロ短調D759”未完成”」、②ベートーヴェン「交響曲第5番 ハ短調 作品67 ”運命”」、③ドヴォルザーク「交響曲第9番 ホ短調 作品95 ”新世界より”」です 指揮はブラジル生まれ、クルト・マズアやスラットキンの薫陶を受けたというマルチェロ・レーニンガ-です

 

 

     

 

自席は2階J列35番。センター右ブロック左通路側。会場はほぼ満席です プログラムがクラシックの代名詞的な三大交響曲で、演奏するのが読響ですから それは入るでしょう

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの読響の並び。コンマスは長原幸太です 第2ヴァイオリン首席代行は外園彩香、チェロは首席・富岡廉太郎、ヴィオラはソロの鈴木康治&柳瀬省太という面々。通俗名曲コンサートといっても読響は手を抜きません

1曲目はシューベルト「交響曲第7番ロ短調D759”未完成”」です この曲はフランツ・シューベルト(1797-1828)が1822年に作曲した2楽章までの未完の交響曲です 第3楽章は9小節まで完成、第4楽章はありません 楽譜は長年にわたり埋もれたままになっていましたが、1865年にウィーン楽友協会の指揮者ヨハン・ヘルベックにより発見され、同年12月17日にウィーンで彼の指揮により初演されました

第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アンダンテ」の2楽章から成ります

レーニンガ-の指揮で第1楽章が低弦の悲し気な旋律で開始されます 第1主題はオーボエとクラリネットで演奏されますが、この二人の演奏が素晴らしい レーニンガーはゆったりめのテンポで音楽を進め、深い情感を醸し出します 第2楽章では木管群の冴えた演奏と、弦楽器の弱音による演奏が静かな感動を誘います この音楽は天国的といっても良いかも知れません

かつてこの曲は、ベートーヴェンの「第5交響曲」とともにクラシック・コンサートで最も多く演奏される作品の一つとして知られていました おそらく、カラヤン指揮ベルリン・フィルによる「未完成/運命」のLPレコードがベストセラーになっていた時期と重なると思います その頃と比べると、未完成と運命は演奏頻度が少なくなっていると思います。私がこれらの曲を聴くのは1年に1回あるかないかだと思います その意味では今回は貴重なコンサートです

2曲目はベートーヴェン「交響曲第5番 ハ短調 作品67 ”運命”」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1807年から08年にかけて第6番「田園」とともに作曲しました この第5番の大きな特徴は冒頭の「運命動機」とでもいうべき主題が様々な形で各楽章に現れ、曲全体を統一するということと、曲全体が「闘争・苦悩から勝利へ」という流れになっていることです

第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「アンダンテ・コン・モト」、第3楽章「アレグロ」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります

ホルンが2本追加され、ピッコロが加わります 舞台袖からレーニンガーが登場し客席に笑顔を見せて指揮台に上がります。この時の一連の動作を見ていて、「第1段階では失格だな」と思いました 私にはベートーヴェンの第5交響曲だけに関して、こだわりがあります 私の理想を体現したのはジョナサン・ノット指揮東京交響楽団の演奏でした ノットは客席に愛想を振りまくどころか、怒ったような顔つきで登場し、そのまま指揮台に上がって、タクトを振り下ろしました その時オケから出てきたのは魂のこもった強烈な音で、聴く側がたじろぐような迫力がありました 冒頭の半端ない緊張感が4つの楽章を通じて持続され、最後の一音が鳴り終わった時、「これこそ、ベートーヴェン これこそ第5番だ」と思いました。この演奏に匹敵するのは、2011年3月11日の東日本大震災の数日前に急逝した宇宿允人(うすきまさと)指揮フロイデ・フィルの演奏だけです そういう演奏を聴いてしまうと、ちょっとやそっとの演奏では満足できなくなります

レーニンガーは快速テンポで演奏を進めます オーボエが良い味を出しています ホルンを倍増したのが功を奏しました 第2楽章では中盤のティンパニの強打が他の指揮者と違うな、と思いました 第3楽章でもホルンが冴えていました 切れ目なく続く第4楽章ではトロンボーンとピッコロが活躍し、管弦楽総動員による熱演でフィナーレを締めくくりました

 

     

 

プログラム後半はドヴォルザーク「交響曲第9番 ホ短調 作品95 ”新世界より”」です この曲はアントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)がアメリカ滞在中の1893年に作曲されました 当時ドヴォルザークはニューヨークのナショナル音楽院の初代院長に就任して2年目を迎えていましたが、現地で知った黒人霊歌やアメリカ先住民の民謡などを素材に故郷チェコの音楽を融合させて名曲に仕上げました

第1楽章「アダージョ~アレグロ・モルト」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「アレグロ・コン・フォッコ」の4楽章から成ります

レーニンガーの指揮で第1楽章に入ります この楽章ではフルート、オーボエをはじめとする木管楽器が冴えわたりました 第2楽章での聴きどころはコーラングレ(イングリッシュ・ホルン)による主題です 日本では「家路」として知られているメロディーですが、期待通りの演奏でした また、この楽章の最後に弦楽器の首席4人の「弦楽四重奏」によりメイン主題が演奏されますが、しみじみと素晴らしい演奏でした 第3楽章はヴィヴァーチェの指示通り「生き生きとした」演奏が展開し、第4楽章ではトランペットとホルンの第1主題が高らかに鳴り響き、展開部では第3楽章までの主題が回想され、クライマックスが築き上げられます

全体を通して読響らしい厚みのある演奏でした 「未完成」や「運命」と違って、「新世界より」は昔も今も演奏される機会が圧倒的に多いだけに、他の指揮者、あるいはオーケストラとの差別化を図るのが難しいのではないか、と思いました

 

     

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「三省堂ポケット 故事成語辞典」を読む ~ 「捲土重来」「塞翁が馬」「四面楚歌」「人口に膾炙す」「切歯扼腕」・・・読み方と意味が分かりますか?

2019年08月18日 07時19分15秒 | 日記

18日(日)。お盆休みで約1週間自宅に滞在していた息子が昨日午後、山形県鶴岡市に向けて旅立ちました この間、息子がほとんど毎日 美味しい夕食を作ってくれたので本当に助かりました 明日から仕事が再開されますが、鶴岡も相当暑いようなので健康に留意して頑張ってほしいと思います   という訳で高校野球3回戦は東京の関東第一ではなく鶴岡東を応援しました  残念ながら負けてしまいましたが

ということで、わが家に来てから今日で1600日目を迎え、米紙ワシントン・ポストは トランプ米大統領が周辺に、天然資源が豊富なデンマーク領グリーンランドを「買えないか?」と発言したと報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       貿易を通り越して領土を買収しようというトランプは 正常の頭の持ち主ではない

 

         

 

三省堂編修所編「三省堂ポケット  故事成語辞典  プレミアム版」を読み終わりました 「えっ、辞典は引くもんじゃないの」という声が聞こえてきそうですが、辞典は引いて意味を調べるほかに 読む楽しみもあります   あなたは中高生の時、先生から「辞書を読みなさい」と言われませんでしたか

 

     

 

この辞典は日常生活で使用頻度の高い故事成語を約1700句選び出し、漢字仮名交じりの形で掲げた上で、読みの五十音順に配列したものです 「意味」のほか「出典」「類句」などを紹介しています

この中には、個人的に あまり意味を理解しないまま使っていたり、意味を間違ったまま覚えているものがあります 自省を込めて それらをいくつかご紹介しようと思います

①換骨奪胎(かんこつだったい)

【意味】古人の詩文の発想形式や内容などを踏襲しながら、独自の作品を作り上げる。古いものに手を入れて作りかえたり、他人の作品を焼き直したりする意にも用いる。【注】意味を変えないで言葉を換えるのを「換骨」、意味を少し変えるのを「奪胎」という。【出典】「冷斎夜話」より。

②捲土重来(けんどちょうらい)

【意味】一度敗れたものが、再び勢力を盛り返して攻めてくること。【注】「けんどじゅうらい」ともいう。「捲土」は土埃りを上げること。【出典】杜牧の詩「題鳥江亭」より。

③胡蝶の夢(こちょうのゆめ)

【意味】夢と現実とが判然としないたとえ。物と自分とが混然となった忘我の境地。万物一体の心境。この世の生のはかないたとえ。【注】荘子が、蝶となり百年を花上に遊んだ夢を見て目覚めたが、自分が夢で蝶となったのか、蝶が夢見て今自分になっているのかと疑った故事による。【出典】「荘子 斉物論」より。【類句】荘周の夢。

④塞翁が馬(さいおうがうま)

【意味】人間の禍福は変転し定まりのないものだから、一喜一憂してもあまり意味がないこと。また、最初は悪いことでも、そのためにかえって良いことになりうるし、また、その逆もあるというたとえ。【注】昔、塞翁(=国境の砦近くに住む老人)の馬が隣国に逃げてしまったが、名馬を連れて帰ってきた。老人の子がその馬に乗っていて落馬し足を折ったが、おかげで隣国との戦乱の際にも兵役を免れて無事であったという話から。【出典】「准南子 人間訓」より。【類句】人間万事塞翁が馬。禍福は糾える縄の如し。

⑤四面楚歌(しめんそか)

【意味】まわりが敵や反対者ばかりで、味方のないこと。孤立無援。【注】漢の劉邦の軍に追い詰められて城に立てこもった楚の項羽が、四方を囲んだ漢軍の中に故郷の楚の歌を聞き、楚は既に漢にくだったのかと嘆いた故事から。【出典】「史記 項羽本記」より。

⑥人口に膾炙す(じんこうにかいしゃす)

【意味】詩文などが、広く人々の口にのぼって、もてはやされること。また、よく知られること。【注】膾(なます)や炙(あぶった肉)が多くの人に賞味されることから。【出典】「周朴詩集序」より。

⑦青天の霹靂(せいてんのへきれき)

【意味】突然の大事件。人を驚かす、予期せぬ変動。【注】「霹靂」はかみなり。原義は、青空に雷鳴をとどろかすような筆つかいを表現したもの。【出典】陸游の詩より。

⑧切歯扼腕(せっしやくわん)

【意味】歯ぎしりし腕を握りしめて、悔しがったり、怒ったり、残念がったりすること。【注】「切歯」は歯ぎしりすること。「扼腕」は左手で右腕を握りしめること。いずれも興奮した様子をいう。【出典】「史記 刺客伝」より。

⑨天網恢恢疎にして漏らさず(てんもうかいかいそにしてもらさず)

【意味】天網は一見すると目が粗いようだが、悪人を漏らさず捕らえる。天道は厳正で、悪事をはたらいたものには必ずその報いがある。悪は必ず滅び、善は必ず栄えること。【出典】「老子」より。

⑩日暮れて道遠し(ひくれてみちとおし)

【意味】年を取ってしまったのに為すべきことがたくさんあって、目的に達するには程遠いことのたとえ。期限は迫ったのに、事が完成するまでには程遠いことのたとえ。【注】楚に攻め込んだ呉の伍子胥は、かねての恨みを晴らすため、父兄の仇である平王の墓を暴き、その死骸を鞭で三百回打った。これを人づてにたしなめられたときに言った言葉。道のりはまだ遠い、だから世のやり方に逆らってまで無理を通そうとしたのだと答えたのである。【出典】「史記 伍子胥伝」より。

まだまだありますが、挙げて行ったらキリがないのでこの辺にしておきます

先日toraブログでご紹介した「実用ことわざ新辞典」(高橋書店)とともにブログを執筆するうえでの武器にしたいと思います

 

     

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アピチャッポン・ウィーラセタクン監督「ブンミおじさんの森」を観る ~ カンヌ映画祭でタイ映画に初のパルムドールをもたらしたドラマ:コンピュータ・グラフィックス全盛時代の映画界へのアンチ・テーゼか

2019年08月17日 07時51分06秒 | 日記

19日(土)。わが家に来てから今日で1599日目を迎え、北朝鮮の祖国平和統一委員会は16日、報道官談話を発表し、韓国の文在寅大統領が15日の「光復節」の式典で南北融和を呼びかけた演説を批判し、「まれに見るほどずうずうしい。われわれは、再び対座するつもりはない」と表明した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      米韓合同軍事演習を展開しながら呼びかけたら 金正恩の返事はミサイル発射だろ

 

         

 

昨日、息子が夕食に「ステーキ」を焼いて、「ポテト・サラダ」と「人参スープ」を作ってくれました ステーキは1人前約300グラム、タレは絶妙でした。サラダ、スープともどもワインと一緒に美味しく頂きました

 

     

 

         

 

早稲田松竹でタイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督によるイギリス・タイ・ドイツ・フランス・スペイン合作映画「ブンミおじさんの森」(2010年)を観ました

タイの山間で暮らす余命わずかのブンミは、自分の農園に妻の妹ジェンを呼び寄せる すると、19年前にこの世を去ったブンミの妻の霊が現われ、さらに行方不明の息子もサルに姿を変えて現れる やがて、死を悟ったブンミは彼らとともに深い森へ入っていく

 

     

 

この作品は、カンヌ映画祭でタイ映画に初のパルムドールをもたらしたドラマです 死者の霊が現われたりして、夢の世界と現実の世界との境界線がないようなストーリー展開ですが、都会の生活では忘れられた ゆったりとした時の流れの世界が、ブンミという一人の老人の死とともに描かれています   コンピュータ・グラフィックス全盛のハリウッド映画中心の映画界への批判がカンヌ映画祭の審査員を動かしたのだと思います

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タイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督「世紀の光」を観る ~ 輪廻転生、記憶、未来を感じさせる映画

2019年08月16日 07時21分56秒 | 日記

16日(金)。わが家に来てから今日で1598日目を迎え、トランプ米大統領は14日、景気後退の前兆とされる長短金利の逆転が起きたことに関して「ばかげている」とツイッターに投稿した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     多くのアメリカ国民はあんたが大統領であることを「ばかげている」と思っとる

 

         

 

昨日は息子が夕食に「カレーライス」と「生野菜とモツァレラ・チーズのサラダ」を作ってくれました   「カレーライス」は基本的にポークカレーですが、ジャガイモ、人参、シメジを煮込んである他に、カボチャ、ナス、ズッキーニ、そしてミニ チーズ ハンバーグが載っています 私にはこれほど凝ったカレーは作りません お世辞抜きで美味しかったです。料理では息子に勝てません

 

     

 

         

 

昨日、早稲田松竹でタイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督による2006年タイ・フランス・オーストリア合作映画「世紀の光」(105分)を観ました

この作品は地方の病院が舞台となる前半と、都市の近代的な病院が舞台となる後半の2つのパートから構成されており、「記憶」と「未来」を、医師と患者の会話や恋などのエピソードを反復することで描き出しています

 

     

 

この作品は、タイ映画として初めてカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した「ブンミおじさんの森」で知られるアピチャッポン・ウィーラセタクン監督による長編映画です

前半と後半とは冒頭がほぼ同じ登場人物で同じようなシチュエーションで始まりますが、人物を撮る角度を変えたりして変化を持たせています その後はまったく別の話に移っていきます。仏教国タイの監督らしく、僧侶を登場させますが、若手の僧侶はスマホを駆使したりして現代的です 前半の 歯医者と若い僧侶の患者との会話で、歯医者が「君は子どもの時に死んだ弟にそっくりだ 弟の生まれ変わりだと思う 記念にこれを受け取ってくれないか」と言って、大切にしていた物を渡そうとすると、若い僧侶は「私はあなたの弟の生まれ変わりではないから受け取れない」と答えるシーンがあります このシーンなどは、「輪廻転生」といった仏教観、あるいは「記憶」や「未来」といった概念を想い起こさせます

結局、何を言いたい映画なのかがイマイチよく分からなかったのですが、とくに前半の田園風景が美しく自然描写が優れていました

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都響が9月にオーケストラの指揮をVRで体験するイベントを実施~日経の記事から / プラシド・ドミンゴ氏、セクハラか ~ AP通信の報道から

2019年08月15日 07時18分44秒 | 日記

15日(木)。昨日は子どもたちと3人で品川に義父の91歳の誕生祝会に行ってきました  飲んで食べて、デザートにケーキを食べて、テレビで高校野球を観して、結局5時間ぐらい滞在しました 品川に行くといつもこういうパターンです

ということで、わが家に来てから今日で1597日目を迎え、AP通信は13日、スペイン出身で世界的なオペラ歌手のプラシド・ドミンゴ氏(78)から長期間にわたりセクハラを受けていたと告発する9人の女性歌手やダンサーの証言を報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       「世界三大テノール」の一人と言われたドミンゴも 今や「罵詈tone」か!?

     

         

 

昨日の日経朝刊・首都圏経済面に「オーケストラの指揮、VRで体験」という見出しの記事が載っていました 超訳すると、

「東京都交響楽団は9月14~16日、東京芸術劇場小ホールで、オーケストラの指揮を仮想現実(VR)で無料体験するイベントを開催する これは2020年東京五輪・パラリンピックの機運を醸成するため、都と進める文化プログラム『サラダ音楽祭』の一環である。舞台上の大型スクリーンにオーケストラを映してその前で指揮棒を振ると、まるでそれに合わせて演奏しているように感じる 交響組曲「ドラゴンクエストV」「ラデツキー行進曲」「カルメン」の3曲から好きな曲を選べる 参加者は腕に加速度センサーを巻き、指揮棒を振るスピードに合わせて映像や音楽が変化するようにする 人工知能(AI)技術を使っており、大きくリズムを外すと映像の中の楽団が戸惑ったり焦ったりする

なお、日経電子版により補足すると「無料体験は1人1分から1分半で、事前申し込みが必要。3日間で500人の参加を見込む。客席での観覧もできる」とのことです

興味深いイベントですが、「音楽を楽しむ形態」が技術の進歩に伴ってどんどん変化していきますね 「楽団員が戸惑ったり焦ったりする」シーンを見てみたいものです

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在京オーケストラの歴史と楽団員数 ~ 最も歴史が古く楽団員数が多いのは東京フィル

2019年08月14日 07時28分34秒 | 日記

14日(水)。昨日、息子と埼玉県S市の実家の墓参りに行ってきました 実家では猫のミラが出迎えてくれました ミラとはミラクル(体重7キロ!)のミラですが、何か ❓

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で1596日目を迎え、米紙ニューヨーク・ポストは12日、トランプ大統領が9日の選挙資金パーティーで、北朝鮮の金正恩委員長に関して「彼は私に会ったときだけ笑顔を見せるとみんなが言っている」と語り、友好関係をアピールした というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      マティス元国防長官が嘆いたように トランプ大統領って 小学5年生並みじゃね?

 

         

 

昨日、息子が夕食に「ピーマンの肉詰め」と「カボチャのコロッケ」を作ってくれました カボチャは実家からもらってきたものを早速食材に使っていました 両方ともボリュームたっぷりで本当に美味しかったです 息子が家にいる限り、私の出番はないようです

 

     

 

         

 

在京オーケストラはいつ創設されて、現在どれくらいの楽団員が在籍しているのでしょうか? 「フェスタサマーミューザ2019」の各公演プログラムの最終ページ掲載の「オーケストラ・プロフィール」によると、楽団員数が多い順に下の通りとなっています (スマホでご覧の方には見えずらいと思います。ごめんなさい

    オーケストラ名       楽団員数         創立年とその経緯

①東京フィルハーモニー交響楽団   138人   1911年(「いとう呉服店」の少年音楽隊として誕生。現在の名称は1948年から)

②NHK交響楽団           120人   1926年(新交響楽団として発足。日本交響楽団の名称を経て、1951年にNHK交響楽団となる)

③読売日本交響楽団         100人   1962年(読売新聞社、日本テレビ放送網、読売テレビのグループ3社を母体に設立)

④東京都交響楽団           91人   1965年(東京オリンピック開催の記念文化事業として東京都が創設)

新日本フィルハーモニー交響楽団   87人   1972年(小澤征爾を中心に自主運営のオーケストラとして創立)

⑥東京交響楽団            86人   1946年(2004年から川崎市のフランチャイズ・オーケストラ)

⑦日本フィルハーモニー交響楽団    83人   1956年創立。

⑧東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 56人 1975年(自主運営のオーケストラとして設立)

参考までに今年のフェスタに参加した地方オケの楽団員数は次の通りです

①仙台フィルハーモニー管弦楽団    71人   1970年(神奈川県内の音楽家が集まり「ロリエ管弦楽団」として発足。翌年から現在の名称に)

②神奈川フィルハーモニー管弦楽団   70人   1973年(市民オーケストラ「宮城フィルハーモニー管弦楽団」として創設)

以上から楽団員数が最も多く、最も歴史が古いのは東京フィルハーモニー交響楽団であることが分かります 歴史が古い順には①東京フィル、②N響、③東響、④日フィル、⑤読響、⑥都響、⑦新日フィル、⑧東京シティ・フィルとなります ちなみに東京フィルは2001年に新星日本交響楽団(1969年創立)と合併しているので、この時に楽団員数が倍増したのですね 138人もの楽団員がいると、同じ日の同じ時間帯に半数は新国立劇場のオーケストラ・ピットでオペラの伴奏をし、半数は別のコンサートで演奏するということが珍しくなくなります

ただ、必ずしも「歴史が古いから」あるいは「楽団員が多いから」良いとは限りません 東京シティ・フィルの楽団員は東京フィルの半数にも満たない56人で、最も歴史の浅いオケですが、今回の「フェスタサマーミューザ」におけるコンサートのように近年素晴らしい演奏を展開しています 要は質の問題です

「フェスタサマーミューザ」の最大の利点は、同じ会場で複数のオーケストラの演奏を聴き比べできるということです その意味では、毎年1月から3月まで池袋の東京芸術劇場を中心に開かれる「都民芸術フェスティバル」も性格が似ています 両者の違いといえば聴衆が神奈川県民中心か、東京都民中心かといったところでしょうか 私にとって、「都民芸術フェスティバル」(1~3月)、「ラ・フォル・ジュルネ」(5月)、「サントリーホール・チェンバーミュージック・ガーデン」(6月)、「フェスタサマーミューザ」(7~8月)は年中行事として予定に組み込まれています

 

     

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「フェスタサマーミューザ フィナーレコンサート」 ~ 尾高忠明 ✕ ジャン・チャクムル ✕ 東京交響楽団でシューマン「ピアノ協奏曲」、ショスタコーヴィチ「交響曲第5番」を聴く

2019年08月13日 07時27分59秒 | 日記

13日(火)。わが家に来てから今日で1595日目を迎え、英メディアによると、中世に建てられた英南東部ノリッジの大聖堂に、らせん状の巨大な滑り台が設置され、異色の組み合わせを「斬新」と歓迎する声がある一方、厳粛な空間への設置を「不適切」と批判する意見もあり賛否が割れている というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       EUからの合意なき離脱をやろうとしてる国で また国民投票やってみたらどうよ

 

         

 

夕食は、息子が「カジキマグロのパン粉焼き、スパゲッティ・ミートソース添え」を作ってくれました G20でも供されたという山形県鶴岡産のワイン「ソレイユ ルパン」(息子の土産)といっしょにいただきました 料理もワインも”お世辞抜きで”美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日、ミューザ川崎で「フェスタサマーミューザ  フィナーレコンサート」 を聴きました    プログラムは①シューマン「ピアノ協奏曲イ短調作品54」、②ショスタコーヴィチ「交響曲第5番ニ短調作品47」です ①のピアノ独奏はジャン・チャクムル、指揮は尾高忠明です

午後3時からの本番に先立って、午前11時半から公開リハーサルが開かれました 最終日ということもあってか、かなりの聴衆が入っています いつものように地元川崎区在住のS氏と3階センターの席で聴きました。尾高氏が指揮台に上がり「おはようございます」とあいさつすると、楽員全員が立ちあがり「おはようございます」と言って すぐに着席します。これは東京交響楽団だけの”良き慣例”です   客員指揮者がリハーサルに臨むと新鮮な驚きがあるそうです  リハーサルは最初にショスタコーヴィチを、後半にシューマンをおさらいしました

 

     

 

さて本番です。オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの東響の並び。コンマスはグレヴ・二キティンです

1曲目はシューマン「ピアノ協奏曲イ短調作品54」です  この曲はロベルト・シューマン(1810-1856)が1841年に第1楽章を、1845年に第2、第3楽章を作曲し、1846年にクララ・シューマンのピアノ独奏によりライプツィヒで初演されました 第1楽章「アレグロ・アフェットゥオーソ」、第2楽章「間奏曲:アンダンティーノ・グラツィオーソ」、第3楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります

1997年トルコのアンカラ生まれ、2018年の第10回浜松国際ピアノコンクールで優勝のジャン・チャクムルが登場し、ピアノに向かいます 彼は長身で長い巻き毛の髪が特徴です

尾高氏の指揮で第1楽章に入ります。チャクムルの演奏姿を見ていて感じたのは肩の力が抜けて自然体で演奏しているということです オーボエの荒絵理子をはじめとする木管楽器群の冴えた演奏がソリストの演奏に彩を添えました 第2楽章では弦楽器の爽やかなバックに乗ってピアノが軽やかに演奏されました 続けて演奏される第3楽章は弾むような愉悦感が横溢しました 私はこの楽章が大好きですが、とくにフィナーレに向けての流れるようなピアノとオケのやり取りがたまらなく好きです 理想的なテンポによる演奏で満足です

演奏を聴いている最中、何だろう?と思ったのは、ピアノです。スタインウエイでもなく、ベーゼンドルファーでもなく、ファツィオリでもなく、ましてやヤマハでもなく、彼はいったいどこのメーカーのピアノを弾いていたのだろうか

チャクムルはアンコールにそのピアノを使って、同じトルコ出身のピアニスト・作曲家のファジル・サイの「ブラック・アース」を、最初に鍵盤を叩き、残響が残っている間に左手をピアノの中に突っ込んで弦を押さえて鍵盤を叩き、打楽器のような音を出して不思議な音楽を奏でました ファジル・サイはこういう曲を作っていたのか、と初めて知りました 好青年による好演奏に聴衆はヤンヤヤンヤの喝采です

 

     

 

プログラム後半はショスタコーヴィチ「交響曲第5番ニ短調作品47」です この曲はドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975)が1937年に作曲した作品です 共産党からの批判に対する名誉回復を成し遂げた傑作であると”一般的に”言われています。第1楽章「モデラート~アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アレグレット」、第3楽章「ラルゴ」、第4楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」の4楽章から成ります

尾高氏の指揮で第1楽章が運命的なテーマにより開始されます 東響は半端ない集中力です オーボエの荒絵理子、フルートの相澤政宏、クラリネットの吉野亜希菜、ファゴットの福士マリ子といった木管楽器群が素晴らしい演奏を展開しました 第2楽章では打楽器群が大活躍です 二キティンのヴァイオリン独奏も冴えていました 第3楽章では弦楽器のアンサンブルが見事でした そして第4楽章は総力を挙げての熱演です 「圧倒的な勝利の音楽」とでも言いたくなる作品ですが、ショスタコーヴィチの本心はどうだったのでしょうか

繰り返されるカーテンコールに、尾高氏は拍手を制し、まず「あ~、疲れた」と第一声を発し、指揮台の柵にもたれかかります そして「オーケストラは聴衆の皆さんからパワーをもらって演奏しています 素晴らしい演奏ができるのは、半分は皆さんの力のお陰です お世辞抜きで、私はこのホールが大好きです ここにおいでの皆さんも大好きです 私はかつて読響を振っていたことがありますが、15年前にこのミューザ川崎のホールができた時、読響が(フランチャイズ・オケとして)来るという話がありました 今では東京交響楽団が地元のオケとしてすっかり川崎に溶け込んで、素晴らしいコンサート活動をしています 皆さん、読響が来なくて良かったですね 川崎万歳です」と”お世辞抜き?”のあいさつをかまし、聴衆からヤンヤヤンヤの喝采を浴びました 現代における指揮者の役割は、オーケストラから持てる力を最大限に引き出して聴衆を感動させることに加え、聴衆を良い気分で帰宅の途につけるように気の利いたトークをかますことが求められているようです

ところで、私は都内のあるホールで、尾高氏が東京フィルを振った時、「このホールの音響は最高です。こういうホールで聴ける皆さんは最高に幸せです」と語っていたのを聴きました 「行く先々のホールで現地のホールや聴衆をヨイショしているのでは・・」とか、あまり深く考えすぎないにしようと思います いいじゃないの幸せならば、という歌があったような

これで暑く熱いフェスタサマーミューザも終わりです 今年はジャズを含めて13公演聴きました いささか疲れました。今日からお盆モードです

 

     

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