人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

フレデリック・ディーリアスの音楽をジョン・バルビローリ、トーマス・ビーチャムのCDで聴く ~ 「春初めてのカッコウを聴いて」「楽園への道」「丘を越えてはるかに」他

2019年11月09日 07時23分04秒 | 日記

9日(土)。昨日 薬が切れたので、T耳鼻科に行きました   例によってT院長が”クラシック談義”を仕掛けてきました 「Sさん、BS朝のクラシック番組観ました?」「先生、私は先生のように早起きできないんですよ、5時とか。それにテレビ観ないし」「早起きじゃなくて、ずっと起きてるんだよ ところで今朝のBS番組でソプラノの森麻季さんが出てましたよ」「何を歌ってました?」「えーっと、アヴェ・マリア それから・・・・忘れた」「イタリア系のオペラのアリアか何かでしょうかね?」「わかんない。森さんて美人だよね」「そうですね。クラシック界きっての美人ですね」・・・これってクラシック談義と言えるのか

つまんないことは無視して、わが家に来てから今日で1867日目を迎え、トランプ米大統領が30年以上にわたり理事長だった慈善団体「トランプ財団」の資金を2016年の大統領選に不正に流用したとして、ニューヨーク州最高裁は7日、トランプ氏に200万ドル(約2億2千万円)の支払いを命じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     フェイクとアンフェアなトランプが大統領をやってる米国の国民って 肝要だよな

 

         

 

朝晩が寒い今日この頃、昨日の夕食は「おでん」にしました 今秋初めてです。まだお酒が飲めないのが残念です それでも食べ過ぎました

 

     

 

         

 

昨日は、まだ左頬のリンパ線が腫れていたので、予定通り東京藝大の「エリア」公演には行かず、1日中 家でイギリスの作曲家フレデリック・ディーリアスの(1862-1934)のCDを聴いておとなしく過ごしました

ディーリアスの両親はドイツ人で、本人はイギリス生まれですが、若い頃はアメリカのフロリダ州で商業に従事、のちライプツィヒ音楽院で正式に音楽を学びました 同地でグリーグに会い、強く彼の音楽から影響を受けました 1888年以降パリ郊外に移住、印象主義音楽の手法も取り入れました イギリスの作曲家とされていますが、様式的にはドイツ、フランス、ノルウェーなどの雑多な要素の混合した作風になっています

聴いたCDは2種類で、1枚目はサー・ジョン・バルビローリ指揮ハレ管弦楽団によるCD(1955年6月21日録音)です 収録曲は①田園詩曲、②春初めてのカッコウを聴いて、③楽園への道、④「イルメリン」前奏曲、⑤「フェニモアとゲルダ」間奏曲です (他にバックス「交響詩:ファンドの園」、バターワース「シュロップシャーの若者」~狂詩曲を収録)。

このうち「春初めてのカッコウを聴いて」(1912年)は北国の春の訪れを描いた音による名画です とても美しいメロディーで、静かな感動を呼びます 「楽園への道」はオペラ「村のロミオとジュリエット」(1901年)の間奏曲です 楽園への道とは少年と少女を死に導く道のことです。悲しく感動的な曲です この曲で思い出すのは、今からン十年前、軽井沢にテニス合宿に行った時、知人のカーステレオから突然この曲が流れてきて、身動きできなくなったことです まさか軽井沢でディーリアスを聴くなんて想像もしていませんでした


     

 

もう一種類は、サー・トーマス・ビーチャム指揮ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラによる2枚組CD(1958年~1963年録音)です 収録曲は①丘を越えてはるかに、②ブリッグの定期市、③フロリダ組曲、④ダンス・ラプソディー2番、⑤夏の夜、⑥日没の歌ほかです

 

     

 

このうち「丘を越えてはるかに」は郷愁を誘うメロディーが印象的です 「フロリダ組曲」は「管弦楽のための南国の風景」という副題を持ち、フロリダのある1日を描写しています 第1曲「夜明けー踊り」、第2曲「河畔にて」、第3曲「夕暮れー農場のそばで」、第4曲「夜に」の4曲から構成されていますが、いずれも親しみやすく美しい音楽です

ディーリアスの音楽はどれもメロディーが美しく、叙情的な曲想は日本人の感性にピッタリです 現代は YouTube で何でも聴ける時代です。とりあえず上にご紹介した曲をYouTubeで聴いてみて、気に入った曲があればCDを購入するなり様々な方法で入手してはいかがでしょうか

 

     

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現代最高のメゾ・ソプラノ歌手「エリーナ・ガランチャ」のリサイタル・チケットを取る / 都民芸術フェスティバル(オーケストラ・室内楽)のチケットを8枚取る

2019年11月08日 07時28分56秒 | 日記

8日(金)。わが家に来てから今日で1866日目を迎え、台風19号による大雨で北陸新幹線10編成(120車両)が浸水した問題で、JR東日本の深沢社長は6日、このうちJR東が所有する「E7系」8編成を廃車にする方針を表明し、残る「W7系」2編成を所有するJR西日本も「使用不可」と判断し廃車にする方針である というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       さすがは両者ともに新幹線の所有会社だ  資産除却のスピードが新幹線並みに速い

 

         

 

昨日は、夕食に「さいころステーキ 野菜添え」「卵スープ」を作りました さいころステーキは、娘が夕食のほかに、弁当にも持っていけるように多めに作りました

 

     

 

         

 

昨日朝、METライブビューイングでもお馴染みの、現代最高のメゾ・ソプラノと言われる「エリーナ・ガランチャ」のリサイタル・チケットを取りました

 

     

 

実は、上のチラシにあるように5月23日にリサイタルがあるのですが、以前から来日公演は絶対取る!と決意していたのに、あろうことか発売日を失念してしまい、取り損なってしまったのです その後、私と同じような熱烈なファンが多くいたのでしょう 5月28日(木)19時から すみだトリフォニーホールで「追加公演」を行うという告知広告が新聞に載ったのです これで救われました 伴奏ピアニストはマルコム・マルティノーという知らない人です。プログラムは未発表ですが、ガランチャが歌うのなら何でも良いのです S席17,000円は私にとってはリーズナブルな料金設定です

 

         

 

昨日は例年恒例の「都民芸術フェスティバル」の1回券チケット発売日でした    WEBサイトからガランチャのチケットを取った後、急いで日本演奏連盟のサイトにアクセスして、会場(東京文化会館小ホール)の関係で発売枚数の少ない「室内楽シリーズ」の3公演から座席を指定していきました

①1月29日(水)午後7時「偉大な芸術家の思い出に」

1.シューベルト「ピアノ三重奏曲第1番」、2.チャイコフスキー「ピアノ三重奏曲イ短調」

(ピアノ=伊藤恵、ヴァイオリン=徳永次男、チェロ=向山佳絵子)

②2月26日(水)午後7時「シューベルトの最高傑作」

1.シューベルト「弦楽四重奏曲第14番”死と乙女”」、2.同「ピアノ五重奏曲”ます”」

(ピアノ=小山実稚恵、弦楽四重奏=クァルテット・エクセルシオ、コントラバス=渡邉玲雄)

③3月10日(火)午後7時「不滅の恋人」~ベートーヴェン生誕250周年記念スペシャル

1.ピアノ・ソナタ14番”月光”、2.ピアノ・ソナタ第24番”テレーゼ”、3.ヴァイオリン・ソナタ第5番”春”、4.連作歌曲「遥かなる恋人に寄す」、5.弦楽四重奏曲7番”ラズモフスキー第1番”

(ヴァイオリン=漆原朝子、ピアノ=青柳晋ほか、バリトン=大島幾雄、弦楽四重奏=クァトロ・ピアチェーリ(大谷康子他))

次に「オーケストラ・シリーズ」を取りにいきましたが、全8公演のうち3公演が別のコンサートとダブっているため、最初からセット券は諦めて5公演をそれぞれ1回券で取りました 会場はいずれも池袋の東京芸術劇場コンサートホールです

①1月22日(水)午後7時 小林研一郎 指揮 日本フィル

Ⅰ.チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」(Vn:周防亮介)、2.ムソルグスキー/ラヴェル「展覧会の絵」

②2月7日(金)午後7時 渡邉一正 指揮 東京フィル

1.ラフマニノフ「ピアノ協奏曲2番」(P:花房晴美)、2.同「交響曲第2番」

③3月6日(金)午後7時 藤岡幸夫 指揮 東京シティ・フィル

1.ディーリアス「春初めてのカッコウの声を聴いて」、2.モーツアルト「ピアノ協奏曲第26番」(P:上野優子)、3.ショスタコーヴィチ「交響曲第5番」

④3月17日(火)午後7時 熊倉雄 指揮 NHK交響楽団

1.メンデルスゾーン「序曲フィンガルの洞窟」、2.ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」(Vn:白井圭)、3.シューマン「交響曲第3番”ライン”」

⑤3月24日(火)午後7時 阿部加奈子 指揮 新日本フィル

1.ショパン「ピアノ協奏曲第1番」(P:仲道郁代)、2.チャイコフスキー「交響曲第6番”悲愴”」

チケットを取るに当たって気をつけたいのは、多くのコンサートが S席・A席・B席・C席となっているのに対し、この「オーケストラ・シリーズ」はS席がなくA席・B席・C席となっていることです 今回、1年ぶりに座席選びをしていて、最初にアクセスした東京フィルの公演でいつもの調子でA席を選び、決済した後に、A席ではなくB席を選ぶべきだったと気が付きました 面倒なのでこれだけはA席のままにしておくことにしました。残り4公演は全てB席です

上記8公演の中で一番聴きたいのは、藤岡幸雄指揮東京シティ・フィルのディーリアス「春初めてのカッコウの声を聴いて」です 私はディーリアスが大好きで、LPもCDも結構持っているのですが、なかなかコンサートで彼の音楽が取り上げられることがありません ディーリアスの作品は、この曲をはじめ どの曲も日本人の感性に良く合った郷愁を誘う曲想です

     

         

 

今日は19時から東京藝大の藝大フィルハーモニア管弦楽団 合唱定期演奏会「メンデルスゾーン:オラトリオ『エリア』」があるのですが、まだリンパが腫れているので大事を取って聴きに行くのは止めようと思います。実は明日の午後、新国立オペラ「ドン・パスクワーレ」があり、これを見逃すわけにはいかないのです これにより、風邪のために東京藝大関係のコンサートを3回連続キャンセルしたことになり、経済損失は合計8,000円になりますが「小を捨て大につく」ことにします 長い人生、時にはこうして意識的に「何かを得るために何かを犠牲にする」こともあります

 

     

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中山七里著「ワルツを踊ろう」を読む ~ ヨハン・シュトラウス2世「美しく青きドナウ」に合わせて行われる恐ろしい出来事

2019年11月07日 07時36分03秒 | 日記

7日(木)。昨日朝、5日ぶりにA整骨院に行きました。E院長が私の顔を見て、「大酒を飲んできたか、喧嘩でもしてきたかと思いましたよ」と驚かれました というのは、風邪の影響で左頬のリンパが腫れてむくんでいたからです 「こんな経験は初めてです」と答えましたが、「その間、右手を使わなかったようで、腱鞘炎の症状は大分改善しましたね」と言われました。幸か不幸かその通りでした 「左頬は冷した方が良いです。それから、今はリンパのところで身体が菌と戦っている時なので、体力を別のところで使わないようにした方が良いです。できるだけ外出は避け、できれば寝ているのがベストです」とアドヴァイスをしてくれました。このE院長は整体の知識が完璧であるばかりか、つねに最新の医学情報を勉強していて、医学に関する講習会があると大阪だろうと博多だろうと、高い講習料を払って参加しています 昨年はある高名な講師の講習会に100万円かけて参加したそうです(アシスタント役の奥さんからはクレームが付いたそうですが)。また、今月末には神戸の講習会に参加するので臨時休診するとのことです。私は20年以上通っています(現役の頃は土曜だけ)が、マッサージ後は全身の痛みがすっかり消えています 患者の間では「GOD HAND」と呼んでいます   遠い所では町田市から通っている人もいました 奧様Yさんは、患者の受付、電気治療のセッティング、ベッドの準備など、次々と来る患者を軽妙な会話を交えながら処理しています こんなに良く働く女性も珍しいのではないかと思います ちなみに4人の子どもの母親でもあります。いつも頭が下がります

昨日は、イタリア四重奏団の「ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集」(全16曲+大フーガ:CD8枚組)を朝から聴きました これは1967年8月から1975年7月までの8年間に録音されたものです 第13番は最終楽章の「大フーガ」を外し独立して収録、後で作曲した「フィナーレ:アレグロ」を第6楽章として収録しています イタリア・クァルテットはベートーヴェンにおいても良く歌う演奏を展開しています

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で1865日目を迎え、珍しく小言を言うモコタロです

 

     

     この小型掃除機  音がうるさいんだよネ 僕のフンを掃除する道具らしいんだけど

 

         

 

5日ぶりに夕食を作りました 「ちぎり厚揚げと豚バラの和風炒め」を作り、市販の具を使い「混ぜご飯」を作りました。この組み合わせは相性がピッタリです


     

 

          

 

中山七里著「ワルツを踊ろう」(幻冬舎文庫)を読み終わりました   このブログをお読みの方にはすっかりおなじみの小説家ですね 中山七里は1961年岐阜県生まれ。「さよならドビュッシー」で「第8回このミステリーがすごい大賞」を受賞し2010年にデビュー 「おやすみラフマニノフ」「いつまでもショパン」「どこかでベートーヴェン」を含む作曲家タイトルシリーズをはじめ、数々のヒットを飛ばしています

 

     

 

都会の外資系金融会社に勤めていた溝端了衛は、リーマンショックにより金も仕事も住居も失い、20年ぶりに故郷に帰る しかしそこは、携帯の電波は圏外、住民は一人残らず曲者揃いの限界集落になっていた。40歳近い了衛は何とか地域に溶け込もうと色々と手を尽くすが、村八分にされる さらには愛犬が不審死する 怒り狂った了衛は愛犬の復讐のため、ヘッドホンで最愛の曲「美しき青きドナウ」を聴きながらある悲惨な行動に出る しかし彼はある人物に操られていた

 

     

 

いつものように「どんでん返し」が見事です しかし、そこで終われば中山七里ではありません 前に仕掛けておいた伏線が最後の最後に回収されます。中山七里は 音楽好きの若者だけを人身御供にはしません。その手法が鮮やかです

主人公の溝端了衛はクラシックが趣味で、わけてもヨハン・シュトラウス2世のワルツ「美しき青きドナウ」が大好きである、という設定になっています 彼のお気に入りは1989年、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団恒例のニューイヤー・コンサートでカルロス・クライバーがタクトを振った演奏です。その演奏を収録したCDがこれです

 

     

 

クライバーはその3年後の1992年のニューイヤー・コンサートも振っています

 

     

 

両者の共通点は、アンコールの第1曲目として演奏されるということです 言うまでもなく、アンコールの〆は「ラデツキー行進曲」ですね

私はカラヤン ✕ ベルリン・フィルも、べーム ✕ ウィーン・フィルも、オーマンディ ✕ フィラデルフィアもライブで聴きましたが、最も印象深かったのは1986年5月のカルロス・クライバー 指揮 バイエルン国立歌劇場管弦楽団の来日公演でした   横浜の神奈川県民ホールで開かれたコンサートのプログラムは、ベートーヴェンの交響曲第4番と第7番という理想的なプログラム   ラッキーだったのはアンコールがシュトラウスのポルカ シュネル「雷鳴と稲妻」 最高に感激しました クライバーの華麗な指揮が今でも忘れられません

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現在の日韓関係の中で語る指揮者チョン・ミュンフンの言葉 ~ 音楽家はもっと社会に関心を持ち参加するべし

2019年11月06日 07時55分26秒 | 日記

6日(水)。昨日朝、体温を測ったら36.0度でした。前日までは低くて37度台、高くて39度台だったので、まさに平熱に戻った瞬間でした それでも経験上油断はできません 最初に診療時間の30分前に近所の0内科に行き、並びました。2番目でした。診断の結果、インフルエンザではないことが判明し一安心しました 4種類の薬の処方箋が出されました。調剤薬局で薬を受け取り、すぐ近くのT耳鼻科に行きました。ここに行くのは19年ぶりです。なぜ分かるかと言えば、2000年4月15日の診察券があったからです 診察室に呼ばれて入って行くと、懐かしい顔が現われました。「以前も歳を取ってたけど、それに輪をかけて歳取ったなあ」と思いました 「お久しぶりです。19年ぶりです」とあいさつすると、「そんなになるかなあ、Sさん(私のこと)が来ないとクラシック談義をする相手がいないから寂しかったよ」と泣けるようなお言葉に続いて、「年寄りで暇なもんだから、毎朝5時から6時までBS放送で『クラシック音楽館』ていう番組をやってるんだけど、それを聴いているよ 有名な作曲家以外にも随分多くの作曲家がいるんだねえ わたしはモーツアルトとか、ショパンとか、ベートーヴェンとか、せいぜい10人ぐらいしか知らないよ。モーツアルトって35年の生涯で随分多くの音楽を書いたんだねえ。あれは天才だ」と、留まるところを知りません いつまでも話を聞いているわけにはいかないので、私は心を鬼にして「先週金曜日から風邪を引いて高熱が出て、昨日まで4日間その状態が続いていた。右の耳の奥が痛み、さらに後頭部全体が痛む」と伝えると、右耳の奧をチェックし「大したことないな」と言い、なぜか喉に薬を塗り、痛み止めの薬を出してくれました。(えーと、診療と薬の処方は別の機関でなければならないのではなかったでしょうか?個人経営はいいんでしたっけ?)。「薬が切れたらまた来院するように」と言われましたが、また”クラシック談義”がしたいんだな、と思いました。先生、行きますよ。こっちも暇だから

ということで、わが家に来てから今日で1864日目を迎え、米トランプ大統領は「金がかかる」「一方的だ」として、地球温暖化防止のための国際枠組み「パリ協定」から離脱すると表明したというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       こんなやつを大統領にしておくと 世界の自然災害は加速・巨大化する一方だ!

 

         

 

昨日の朝日朝刊に「隣人・韓国からの視線① 音楽で結ばれた友情 変わらない ~ 指揮者 チョン・ミュンフンさん」が掲載されていました 超訳すると、

「チョン氏は東京フィルと18年に及ぶ蜜月を築く。アジア各国の若者を束ねるアジア・フィルハーモニー管弦楽団を1997年に創設し、北朝鮮と韓国の楽員を一緒に演奏させるという夢の実現に向けたプロジェクトにも心血を注ぐ (日韓の現在の関係性については)『同じ分断の問題でも、たった一人の男が劇的に国を変えてしまった米国とは違い、日韓の現在の特殊な緊張関係には、絶対に克服しなければならない難しい歴史的背景がある。未来の人々に”あれはたいしたことじゃなかった”と笑って振り返ってもらえるよう、私たちの友情を素晴らしい音楽の形に実らせ、世界的に示し続けることが私の使命だと思っている』。(歴史の負の連鎖に次の世代を巻き込まないために私たちに今できることは)『ひとりひとりが個人的な友情を継続させ、互いの声を真摯に聞き合うことに尽きる。国が一方的に壁を作り、人々が出合う機会を失わせている現在の状況は大変危険だ。あれほど自国の自由を誇りにしていた米国からこうした動きが始まったことに、大変失望している』。『今のクラシックの音楽家たちが、練習、本番という忙しいサイクルの中に閉じてしまっていることに不満がある。私たちは芸術という、何にも増して強く深く人を結ぶことのできる力を手にしている。ゆえにもっと社会にもっと関心を持ち、いま世界で起きていることに参加する責任があると思う』。『私は決して悲観論的ではない。実際、合理的な思考を持ったある種の人々は、良い関係を築いた方がいいと本心では思っているはず。今こそ大局を見つめねばならない。過去は過去。私たちは未来のために、ともに音楽をつくっているのだ』

10月に韓国で開かれたアジア・フィル公演には、台風の影響で日本人が参加出きなかったとのことで残念でした チョン・ミュンフン指揮アジア・フィルの来日公演は来日するたびにサントリーホールに聴きに行きましたが、若さと情熱に溢れる演奏でいつも感動して帰ってきました 何よりも印象的だったのは、男女とも全員がパンツルックで統一されていたことです。そのカッコいいこと 日本のオケもこうすれば良いのにと思ったほどです

チョン氏の「音楽家は、社会にもっと関心を持ち、いま世界で起きていることに参加する責任がある」という言葉を、音楽家の皆さんはどう受け止めるでしょう

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モーツアルト「弦楽四重奏曲全集」(イタリア弦楽四重奏団によるCD8枚組)を1日で聴く

2019年11月05日 08時08分54秒 | 日記

5日(火)。昨日は朝37.6度だったのに昼食を食べたら一気に38.3度まで上昇しました 毎日がこんな調子です。寝ているだけしかできないので  もどかしいこと限りなしです

風邪で4日以上 床に伏せっている状態が続く時、必ずといってよいほど聴くCDがあります それはイタリア弦楽四重奏団によるモーツアルト「弦楽四重奏曲全集」(第1番~第23番:8枚組)です これはイタリア弦楽四重奏団が1966年8月から1973年8月までの7年間に録音した全集です クァルテットのメンバーは第1ヴァイオリン=パオロ・ボルチア―二、第2ヴァイオリン=エリーザ・ペグレッフィ、ヴィオラ=ピエロ・ファルッリ、チェロ=フランコ・ロッシです

 

     

 

私が一番最初に彼らの演奏に接したのは、今からン十年前に音楽仲間のレコード鑑賞会(!)で聴いたハイドン「弦楽四重奏曲第67番ニ長調”ひばり”」です 第1楽章を聴いた時、「なんと明るく伸びやかで自由に歌う演奏なんだろう」と感嘆しました。それから彼らのファンになり、モーツアルトやベートーヴェンの全集を買うことになりました

このモーツアルトの弦楽四重奏曲でも彼らの本質は変わらず、明快でよく歌う演奏を展開しています    聴いている間、ここはフィガロの結婚の伯爵夫人のカヴァティーナに似ているな、ここはもろハイドンそっくり、ここはバッハのフーガだな、といろいろ再発見がありました 特に13番からハイドンセットの第1曲目=第14番への飛躍は凄いと改めて感じ入りました。結局、最後の第23番を聴き終わったのは10時を回っていました

ということで、わが家に来てから今日で1863日目を迎えたモコタロです

 

     

        今日は内科・耳鼻科・整骨院をハシゴすると言ってるけど連休明けで混んでね?

     

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NHK-FMの映画音楽リクエスト特集を聴いて ~ 今日はモコタロだけの出演です

2019年11月04日 07時53分26秒 | 日記

4日(月・祝)。昨日、新聞を2紙読んで熱を測ったら、朝37.7度だったのが38.1度に上がっていました 昼食を取るとさらに39.1度まで上昇しました 昨日は1日中この繰り返しでした 要するに風邪を引いて熱がある時は何もしないでひたすら寝ていろ、ということのようです 今日は祝日なので病院は休診です。何でこういう時に・・・と恨みたくなりますが、お国の制度なので止むを得ません 昨日午後2時頃、NHKFMを点けたら映画音楽リクエスト特集をやっていたので、聴きました フランシス・コッポラ監督「地獄の黙示録」(ワーグナー「ワルキューレの騎行」)、ヴィスコンティ監督「ベニスに死す」(マーラー「交響曲第5番」~アダージェット)など、お馴染みの音楽が流されましたが、こういう番組は病気で伏せっているときは有難いですね どこの誰がリクエストしたのか分からない曲を聴くのが良いのです クラシック喫茶で、どこの誰がリクエストをしたのか分からない曲を聴くのと同じことです

自分がリクエストするのならダスティン・ホフマン+メリル・ストリープ共演の「クレイマー、クレイマー」(1979年)のテーマ音楽を選びます 離婚訴訟をテーマにした作品なのに、なぜかヴィヴァルディの「マンドリン協奏曲」が軽快に流れます。これには唸りました

ということで、わが家に来てから今日で1862日目を迎えたモコタロです

 

     

       「明けない夜はない」「開かない医院はない」と励ましているよ オヤツ欲しいし

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読響2020-2021シーズン定期会員~サントリーホールでの「定期演奏会」に変更して継続 / 東京藝大「風の室内楽」を聴かざるの記

2019年11月03日 08時35分02秒 | 日記

3日(日)。わが家に来てから今日で1861日目を迎え、トランプ米大統領は31日、定住地をニューヨーク市のトランプタワーから、自身の高級別荘「マール・ア・ラーゴ」がある南部フロリダ州バームビーチに移すことを表明したが、米メディアは税金対策だと報じている というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                       米国ファーストの正体は トランプ・ファーストだということを露呈している

 

         

 

現在私は読響の「名曲シリーズ」(サントリーホール:A席)の年間会員ですが、2020-2021シーズンについては「定期演奏会」(サントリーホール:A席)に変更して継続することとし、昨日WEB上から手続きを済ませました 私の選択の基準はマーラーやブルックナー等の大曲が1曲でも多く入っていることです 「定期演奏会」では、ブルックナー「第3番」、ワーグナー「楽劇『ワルキューレ』第1幕、マーラー「第7番」、ショスタコーヴィチ「第12番」、ブルックナー「第6番」と5曲取り上げられています ただし、現在は1階右後方の通路側ですが、今度は1階左後方の通路から1つ入った席となります。それでもS席に限りなく近いA席なので良しとしました


     


         


昨日は午後3時から東京藝大奏楽堂で「藝大管打楽器シリーズ2019『風の室内楽』~モーリス・ブルグ(ob)を迎えて」を聴く予定でしたが、一昨日からの風邪が完治せず昨日の朝38.1度あったので諦めました。今朝はそれに輪をかけて右耳の奧が痛みます。多分風邪からくる中耳炎だと思いますが、今日も明日も病院はお休みです。早く病院に行きたいです


     


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都響の次シーズン継続手続き / 東京藝大ピアノシリーズ「ロシア室内楽の夕べ」を聴かざるの記

2019年11月02日 08時28分34秒 | 日記

2日(土)。風邪を引いたらしく、昨夕39.1度の高熱が出ました 今朝も38.1度あります。右手の腱鞘炎もまだ完治していません この風邪は身体を休めて腱鞘炎を治せというメッセージだと思います したがって、ブログはあまり書けません。とても残念ですが止むを得ません

ということで、わが家に来てから今日で1860日目を迎えたモコタロです

 

     

       ぼくにそっくりなウサギがいるぞ! でも ぼくの方がスマートだと思うよ

 

         

 

昨日は、夕食に「ひき肉と豆腐のレンジ蒸し」を作りました 右手の腱鞘炎がまだ回復しないので 出来るだけ手間のかからないレシピを選んでしまいます

 

     

 

         

 

昨日、東京都交響楽団の2020-2021シーズンへの定期会員継続手続きをしました 現在、私は都響Bシリーズ会員(サントリーホール:A席)ですが、席が通路側ではないので座席変更をしようと思いました。電話がなかなか繋がらず、やっと午後12時半過ぎに繋がりましたが、結局 通路側席は取れなかったので、1階センターブロック後方の現在の席を継続することにしました

 

     

 

         

 

昨日、東京藝大奏楽堂で東京藝大ピアノ・シリーズ2019の「ロシア室内楽の夕べ」を聴くはずでした   プログラムは①チャイコフスキー「なつかしい土地の思い出」作品42、②グラズノフ「エレジー」ト短調 作品44、③ショスタコーヴィチ/L.アウエルバッハ編「24の前奏曲」作品34より第1曲 ハ長調、第15曲 変ニ長調、第16曲 変ロ短調、第17番 変イ長調、第20番 ハ短調、④プロコフィエフ「ヴァイオリン・ソナタ第2番」ニ長調 作品94bis、⑤ショスタコーヴィチ「チェロ・ソナタ」ニ短調 作品40、⑥同「ピアノ五重奏曲」ト短調 作品57です 演奏は ヴァイオリン=小林美恵、渡辺玲子、ヴィオラ=市坪俊彦、チェロ=河野文昭、ピアノ=青柳晋、東誠三、有森博、江口玲です

 

     

 

しかし、前述のとおり高熱が出たため諦めました 今日も東京藝大でコンサートがありますが、音楽を聴くような状態ではありません。2日連続のドタ・キャンは本当に残念です

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辻村深月著「東京會舘とわたし(上)旧館 &(下)新館」を読む ~ 大手町に建つ東京會舘をめぐる10の感動物語

2019年11月01日 07時19分22秒 | 日記

1日(金)。わが家に来てから今日で1859日目を迎え、河合克行法相は31日、7月の参院選初当選した妻の案里氏の陣営が公職選挙法で定められた上限を超える報酬を運動員に支払った疑惑をめぐり、安倍晋三首相に辞表を提出した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      菅原経産相に次いで2人目 二度あることは三度ある 文春砲の次の標的は誰だ!?

 

         

 

昨日、夕食に「チキンソテー」と「シメジとチンゲン菜のスープ」を作りました 「チキン~」は半熟卵との相性が抜群です

 

     

 

         

 

辻村深月著「東京會舘とわたし(上)旧館」と「東京會舘とわたし(下)新館」(文春文庫)を読み終わりました 辻村深月(つじむら・みづき)は1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004年「冷たい校舎の時は止まる」で第31回メフィスト賞を受賞してデビュー 11年「ツナグ」で第32回吉川英治文学新人賞、12年「鍵のない夢を見る」で第147回直木賞、18年「かがみの狐城」で第15回本屋大賞を受賞しています

この作品は、今年デビュー15周年を迎えた辻村深月が、自身の直木賞の授賞式が行われた思い出深い東京會舘を舞台に、ある章では會舘の従業員を主人公として、ある章では會舘を利用する顧客を主人公として、小説として書き上げたものです

小説は平成27(2015)年1月31日に、2012年7月17日に直木賞を受賞した小椋真護(つまり辻村深月)が、東京會舘の社長に「東京會舘の物語を書きたい」としてインタビューするシーンから始まります(「プロローグ」)。小椋は社長から會舘での経験談を聞き、會舘に関する歴史資料に読み込んでそれを小説として仕立て上げていきます

上巻(旧館)は次の章立てで構成されています

プロローグ

第1章「クライスラーの演奏会」 大正12(1923)年5月4日

第2章「最後のお客様」 昭和15(1940)年11月30日

第3章「灯火管制の下で」 昭和19(1944)年5月20日

第4章「グッドモーニング、フィズ」 昭和24(1949)年4月17日

 

     

 

下巻(新館)は次の章立てで構成されています

第6章「金環のお祝い」 昭和51(1976)年1月18日

第7章「星と虎の夕べ」 昭和52(1977)年12月24日

第8章「あの日の一夜に寄せて」 平成23(2011)年3月11日

第9章「煉瓦の壁を背に」 平成24(2012)年7月17日

第10章「また会う春まで」 平成27(2015)年1月31日

新 章「おかえりなさい、東京會舘」 平成31(2019)年1月8日

 

     

 

この本を読んで初めて知ったのは、大正11(1922)年創業以来、東京會館という表記だったのが、第二次世界大戦の戦時中は「大東亜会館」と改名させられ、戦後マッカーサーが東京に赴任すると連合国軍の高級将校用宿舎クラブ「アメリカン・クラブ・オブ・トーキョー」とされ、その3年後には「ユニオン・クラブ・オブ・トーキョー」となり、現在の「東京會舘」(注:會館ではない)に定まったのは昭和27(1952年)だったこと そして、旧館の時代から現在に至るまでホテルのような宿泊施設はなく、もっぱら結婚式やパーティー、レストランなどがメインの業務になっていること。さらに、昭和46(1971)年の改築に次いで平成31(2019)年1月に2度目のリニューアル・オープンを迎え、現在の建物は3度目の顔であることです

10の物語は、それぞれが感動的ですが、特に印象深かったのはレストランの給仕の心配りを描いた「金環のお祝い」、越路吹雪のディナーショーの裏話を描いた「星と虎の夕べ」、3.11東日本大震災とカレーを描いた「あの日の一夜に寄せて」です

上下巻を通じて語られていることは、社長から料理長、バーテンダー、ケーキ職人、玄関係(ドアマン)に至るまで、従業員がいかに東京會舘に誇りを持ち愛しているかということです 彼らに絡めて、會舘を利用する人々の人間模様を描き出しています

個人的なことを言えば、残念ながら丸の内の東京會舘を利用したことはありません 内幸町の日比谷シティ店は職場がすぐ近くだったので何度かランチや懇親会でお世話になりましたが、ホームページを見たら、丸の内の本館のリニューアル・オープンに伴って昨年末に閉店したようです。寂しいです

この本を読み終わって、「辻村深月という小説家はよほど東京會舘が好きなんだなぁ」と思って 本に挟み込まれていたチラシを見たら、次のように書かれていました

 

     

コメント
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