人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京フィル2022シーズン定期演奏会ラインナップ発表 ~ 目玉はチョン・ミョンフン指揮によるマーラー「交響曲第3番」

2021年10月21日 20時10分27秒 | 日記

21日(木)。わが家に来てから今日で2476日目を迎え、第18回ショパン国際ピアノ・コンクールで反田恭平さんが2位、小林愛実さんが4位に入賞した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     お二人ともおめでとうございます!  唯一の心配はチケット代が高くなることです

 

         

 

夕食に「豚の生姜焼き」、「生野菜とアボカドのサラダ」「キャベツと人参の味噌汁」を作りました 生姜焼きは久しぶりです

 

     

 

入院中に誕生日を迎えたことから、娘が「1週間遅れの誕生祝に」と ピスタチオ・ケーキを買ってきてくれました デザートにいただきましたが、甘さ控えめでとても美味しかったです

 

     

 

         

 

東京フィルから「2022年シーズン定期演奏会ラインナップ発表・定期会員継続案内」が届きました それによると、来年1月から10月までサントリーホール、オーチャードホール、東京オペラシティコンサートホールを会場に同一プログラムにより全8回定期演奏会が開催されます ラインアップは以下の通りです

1⃣1月定期(サントリー21日、オーチャード23日、オペラシティ25日)

 ①マーラー「交響曲第3番ニ短調」 指揮=チョン・ミョンフン

2⃣2月定期(サントリー25日、オーチャード27日、オペラシティ24日)

 ①エルガー:序曲「南国にて」、②クセナキス「ケクロプス」、③ショスタコーヴィチ「交響曲第1番ヘ短調」 ピアノ=大井浩明、指揮=井上道義

3⃣3月定期(サントリー10日、オーチャード13日、オペラシティ11日)

 ①スメタナ:連作交響詩「わが祖国」(全曲) 指揮=ミハイル・プレトニョフ

4⃣5月定期(サントリー18日、オーチャード22日、オペラシティ20日)

 ①フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」、②ラヴェル「ダフニスとクロエ」第2組曲、③ラヴェル「ラ・ヴァルス」、④ドビュッシー:交響詩「海」 指揮=チョン・ミョンフン

5⃣6月定期(サントリー8日、オーチャード12日、オペラシティ9日)

 ①シチェドリン「カルメン組曲」、②チャイコフスキー「白鳥の湖」より(プレトニョフによる特別編集)

6⃣7月定期(サントリー12日、オーチャード10日、オペラシティ7日)

 ①ハチャトゥリアン:バレエ音楽「ガイーヌ」から、②同「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」、③同「交響曲第2番ホ短調”鐘”」 ヴァイオリン=木嶋真優、指揮=出口大地

7⃣9月定期(サントリー16日、オーチャード19日、オペラシティ15日)

 ①リスト(バッティストーニ編)「巡礼の年 第2年”イタリア”より第7曲『ダンテを読んで~ソナタ風幻想曲』」、②マーラー「交響曲第5番嬰ハ短調」 指揮=アンドレア・バッティストーニ

8⃣10月定期(サントリー20日、オーチャード23日、オペラシティ21日)

 ①ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」(演奏会形式) 指揮=チョン・ミョンフン

個人的にはチョン・ミョンフンによるマーラー「交響曲第3番ニ短調」が超目玉です また同じ指揮者によるヴェルディ「ファルスタッフ」(演奏会形式)も聴きものです

これは継続するしかありません 現在サントリー定期シリーズのA席(2階LD席)ですが、シリーズはそのままにして、現在の席を継続するか席替えするか迷うところです 他のオーケストラの定期演奏会との兼ね合いもあるので、しばらく考えてから申し込もうと思います

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マエストロとは? / 今日=10月20日はマックス・ブルッフの命日です / ネットフリックスで「イカゲーム」第1話を観る

2021年10月20日 20時18分57秒 | 日記

20日(水)。退院後は、午前中に整骨院に行って胸と腰の電気治療をやる以外は家で静かに過ごしています 大抵はベッドに寝転んでFM放送のクラシック番組やCDを聴きながら新聞や本を読んでいます 今日はNHK-FMの「クラシック・カフェ」という番組を聴きながら平野啓一郎著「ある男」を読んでいたのですが、ブルックナーの「交響曲第7番 ホ長調」が流れてきました 悠然たる音楽の流れ、確固たる信念に基づいたぶれない演奏、いったい誰の指揮なのか・・・と気になりました     曲が終わりナビゲーターがこう告げました。「ただ今の演奏はロブロ・フォン・マタチッチ指揮チェコフィルハーモニー管弦楽団でした」。納得です マタチッチと言えば、1984年3月7日、8日のN響定期演奏会におけるブルックナー「交響曲第8番ハ短調」は世紀の名演として語り継がれています

私は常々、オーケストラから最小限の動きで最大限の音楽を引き出す指揮者を「マエストロ(巨匠)」と呼ぶべきだと考えています ところが、最近ツイッターを見ていると、20代や30代の指揮者を「マエストロ」と呼んで持ち上げているツイートを頻繁に見かけます これにはどうも違和感があります 歳をとっている指揮者がすべて「マエストロ」かと言えば決してそうではありませんが、タクトをほとんど動かさないのにオーケストラの楽員が「この指揮者のためなら命を懸けて演奏しよう」と暗示をかけられているかのように自主的に熱演を展開する・・・そんな指揮者こそ「マエストロ」だと考えます その意味ではマタチッチのような指揮者こそ「マエストロ」に相応しい人物だと思います 「マエストロ」の安売りはやめてほしいと思います

 

     

            (1967年 スプラフォン・レーベルのCD)

 

     

          (1984年3月7日 NHKホールでのライブ録音CD)

         

ということで、わが家に来てから今日で2475日目を迎え、北朝鮮の朝鮮中央通信は20日、兵器の開発機関である国防科学院が19日に新型の潜水艦発射ミサイル(SLBM)を試験発射したと伝えた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     明らかに国連の安保理の制裁決議違反だが  聴く耳を持たない金正恩には通じない

 

         

 

夕食に娘が「餃子」を焼いてくれました 羽根つき餃子は美味しいですね

 

     

 

         

 

今日はドイツの作曲家マックス・ブルッフの命日です ブルッフは1838年にケルンに生まれ、1920年10月20日にベルリンで没しました。「ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26」はメンデルスゾーン以降で最も多く演奏されているヴァイオリン協奏曲の一つと言われています 作曲は1864年に着手されて1866年に完成、友人の名ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムに献呈されています。第1楽章「前奏曲:アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「終曲:アレグロ・エネルジコ」の3楽章から成ります

諏訪内晶子のヴァイオリン独奏、サー・ネヴィル・マリナー指揮アカデミー・オブ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズによる演奏のCD(1996年録音)を聴きながらブルッフを偲びたいと思います 諏訪内晶子は1990年にチャイコフスキー・コンクールで最年少優勝を飾り注目を集めましたが、1991年に演奏活動にピリオドを打って渡米し ジュリアード音楽院に留学しました。このCDは諏訪内のデビューアルバムです

 

     

 

ブルッフの作品では、他にヴァイオリンと管弦楽のための「スコットランド幻想曲」や、チェロと管弦楽のための「コル・二ドライ」が有名です

 

         

 

ネットフリックスで「イカゲーム」を観ました 今話題になっている韓国ドラマですが、これも「面白そうだ」と思って特に事前に調べもせずに観始めたのですが、どうやらこの作品も単発ものではなく第9話まであるようです

 

     

 

タイトルの「イカゲーム」とは、韓国の子供たちが幼いころに遊んだ陣取り合戦(形がイカに似ている)のことで、ゲームの参加者は、同じような「子供の遊び」を6日間で6ゲームすることになります 参加者は最初に、同意書に書いてある①勝手にゲームを中断できない、②ゲーム拒否で脱落、③参加者の半数の同意で中断できる、という基本ルールを承諾してからゲームに参加することになります この時点で参加者は「脱落=即死」のデスゲームであることを知りません

第1話の内容は概要次の通りです

主人公のギフンは事業に失敗して離婚し、娘のガヨンともたまにしか会えず、母親と二人で暮らしている 競馬で運よく大金を手に入れるが、スリにあった上に借金取りに暴行を受けて念書にサインをしてしまう どん底のギフンの前に、見知らぬ男が10万ウォンを賭けた「めんこ勝負」を持ち掛けてくる 男はさらに大金を入手できるゲームに勧誘する。新しい父親の都合でアメリカに行くガヨンを取り戻すため、ギフンはゲームに参加することにするが、男の車に乗せられたギフンはガスで眠らされてしまう ギフンが目を覚ますと、ある施設の中のベッドに寝ていた。ギフンと同じように集められた456人がベッドから起き上がって大きな部屋に集められる。そこで、ゲーム参加者の全員が多額の借金をかかえ、お金に困っているという共通点があることを知る 主催者からゲームの説明があり、さっそく「だるまさんがころんだ」ゲームが始まる。大きな少女の人形が後ろを向いて「だるまさんがころんだ」と言う間に前に進み、5分以内にゴールしなければならない 少女の人形が振り返ってから少しでも動いたら射殺される。ここで初めて参加者はこのゲームが「デスゲーム」であることを思い知らされる 恐怖でパニックになった参加者は入口をめがけて殺到するが、次々と射殺されていく ギフンはかろうじて生き残る

さて音楽です 参加者が起床して集まってくるシーンでは、ハイドン「トランペット協奏曲」が明るく元気に流れます ゲームに入るシーンではヨハン・シュトラウス2世「美しき青きドナウ」が優雅に流れます。いずれもこれから起こる恐ろしい出来事とは正反対の音楽です

昨日の朝日夕刊の社会・総合面に「『イカゲーム』1.4億世帯視聴 ネトフリ7~9月期  純利益8割増」という見出しの記事が載っていました 超訳すると、

「米ネットフリックスは19日、韓国で制作されたドラマ『イカゲーム』が配信開始1か月で1億4200万世帯で視聴されたと明らかにした イカゲームは、お金に困った人々が、多額の賞金を懸けて奇妙なゲームに参加するという内容。同社の番組の中で、配信開始から4週間で最も視聴された作品になった 先月17日に配信が始まり、米国を含む世界94か国で視聴数がトップになったという 同社がこの日発表した7~9月期決算は、イカゲームの効果などもあり、売上高が前年同期比16%増の74億8300万ドル(約8530億円)、純利益が同83%増の14億4900万ドル(約1650億円)となった 有料会員数は438万人となり、増加分の半分は日本を含むアジア太平洋地域だったという

私も438万人の中の一人というわけですね 折を見て第2話以降を観たいと思います

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界的なソプラノ歌手グルベローヴァ死去 / ネットフリックスで「全裸監督」を観る ~ 村西とおる監督の型破りな半生を描いた超長編ノンフィクション

2021年10月19日 19時41分13秒 | 日記

19日(火)。今朝、整骨院で治療が終わってから東京曳舟病院に行き、「入院・手術証明書」の作成を依頼してきました 救急車で運ばれ、退院時もそそくさと帰ってきたので、病院がどのような建物なのかが分からなかったので、外から全貌を見てきました 曳舟駅直結といってもよいくらいの恵まれた場所にあります。駅の改札を出てちょっと歩くだけで病院の入口にたどり着きます 証明書ができたらケータイに連絡してもらうよう手続きしてきました

ということで、わが家に来てから今日で2474日目を迎え、19日に公示された衆院選は自民・公明両党の連立政権を維持するか、立憲民主党など野党に政権を託すかを問う選挙になるが、立憲民主党や共産党が候補を一本化したことにより、一騎討ちに近い「与野党対決型」は289ある小選挙区の5割ほどを占めることになった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     投票に行かない人に文句をいう資格はない  棄権は危険だ  若者たちよ立ち上がれ!

 

         

 

夕食は「おでん」と「生野菜とツナのサラダ」にしました 寒い夜は おでん がいいですね その昔「おでんは待ってます」という某コンビニの名キャッチコピーがありましたね 「お電話待ってます」と「おでん🍢は待ってます」に引っ掛けた絶妙なコピーでした

 

     

 

         

 

昨日の朝日夕刊によると、世界的なソプラノ歌手の一人、エディタ・グルベローヴァが18日、チューリヒで死去しました(享年74歳)。スロヴァキア生まれ。ドニゼッティやベッリーニなど、コロラトゥーラと呼ばれる声の技巧で繊細な感情を表現するイタリアオペラを得意とし、「ベルカント(「美しい声」を意味するイタリアオペラの代表的な唱法)の女王」と呼ばれました   1968年にデビュー。70年にウィーン国立歌劇場でモーツアルト「魔笛」の夜の女王役を歌い、世界にその名を知られるようになりました    ミラノ・スカラ座やメトロポリタン歌劇場など世界中の歌劇場を席巻しました

私がグルベローヴァを聴いたのは2016年11月6日(日)にオーチャードホールで開かれたプラハ国立歌劇場の来日公演、ベッリーニ「ノルマ」のタイトルロールを歌った時が最初で最後です 残念ながらこの時、グルベローヴァは絶不調だったようで、肝心の「カスタ・ディーヴァ(清らかな女神よ)」は声が上ずって不安定そのものでした 絶頂期に聴けなかったのが心残りです。LPレコードを聴きながらグルベローヴァさんのご冥福をお祈りします

 

     

       グルベローヴァ「フランス・イタリア  オペラ アリア集」LP(1982年発売)

 

         

 

ネットフリックスで「全裸監督」を観終わりました 本作は1980年代に度重なる浮沈を経ながら拡大路線を突き進んだ「アダルトビデオの帝王」こと村西とおる監督の型破りな半生を描いた作品です 原作は本橋信宏によるノンフィクション「全裸監督 村西とおる伝」です

 

     

 

実は9月26日に何の予備知識もなしに「なんか面白そうだな」と気軽に観始めたのですが、終わったと思ったら次のエピソードが始まりエンドレス状態になって焦りました いったいいつになったら終わるのか・・・そこで、ネットで調べてみたらネットフリックス製作による連続ドラマとして2019年8月8日からシーズン1(全8話)が、2021年6月24日からシーズン2(全8話)が配信されたことが分かりました 1話が約50分程度なので全部観終わるのに13時間くらいかかる計算です 私は全16話を9月26日から今日まで5回に分けて観ました

シーズン1では、バブル景気に沸いた1980年代の日本を舞台に、村西とおるが最初にポルノ雑誌販売、さらにアダルトビデオ業界に巨大な変化をもたらすまでの半生を描いています ①裏の世界、②無修正、③ひっくり返すんだよ、④本物、⑤開花、⑥誇大妄想、⑦終わっちゃいない、⑧性革命の8話から構成されています

シーズン2では、バブル景気の終焉と村西の拡大路線の破綻によって自ら築き上げたAV帝国をすべて失ってしまう村西の転落が描かれています ①宇宙からエロが降る、②もっともっともっと、③ダイヤモンドの原石、④二人の夢、⑤崩壊、⑥暴走、⑦奇想転落、⑧石の意志の8話から構成されています

何しろ借金50億円、前科7犯、米司法当局から懲役370年を求刑されたというのがすべて事実だということに驚きます 村西とおるは最初はうだつの上がらない英会話教材販売のセールスマンでしたが、初めてセールスに成功したことをきっかけに、あっという間に相手を口説き落とすセールストークを身に着け、トップの営業成績を収めるようになります この成功体験がその後の彼の武器になりビジネス界で成功を収めていくことになります 「口八丁手八丁」とは村西のためにある言葉だとさえ思えてきます しかし、どんな苦境に陥っても決して諦めない不屈の精神力とエネルギッシュな行動力には頭が下がります

ヤクザから借金をするなど危ない綱渡りをしてビジネスを軌道に乗せようとする村西の強引なやり方を見ていると、命がいくつあっても足りないと思います

主演の村西とおるを山田孝之が務めているほか、彼の相棒的存在の荒井トシに満島真之介、元出版社社長の川田研二に玉山鉄二、黒澤映画にあこがれる三田村康介に柄本時生、メイク担当の小瀬田順子に伊藤沙莉、カメラマン役のラグビー後藤に後藤剛範、AV女優・黒木香に森田望智、不敵な警部・武井道郎にリリー・フランキー、歌舞伎町のヤクザの親分・古谷伊織に國村準が脇を固めています

身体が故障中でなかなか外出できない身にとって、ネットフリックスはありがたいエンタテインメントです

 

     

 

本日、toraブログのトータル訪問者数が195万 I P を超えました( 1,950,387 IP 。トータル閲覧数は 6,584,311 PV )。これもひとえに普段からご覧いただいている読者の皆さまのお陰と感謝申し上げます これからも入院しようが何しようが根性で毎日更新してまいりますので、これからもモコタロともどもよろしくお願いいたします

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「2022都民芸術フェスティバル」続報 ⇒ 全公演のプログラム内容判明する ~ オーケストラ公演は さながら「名曲シリーズ」コンサート

2021年10月18日 18時56分53秒 | 日記

18日(月)。昨日、ほぼ10日ぶりに行きつけのA整骨院に行きました 「あまりにも来ないから息子さんを訪ねて山形に行っているのかと思った」と言われました 青天の霹靂の事故の顛末を説明すると「それは災難でしたね」と同情されました。まだ胸が痛むこと、さらに入院中はあまり感じなかった右腰にも痛みを感じるようになったことを伝えると、右半身を全体的に打っているようで、一箇所が強く痛いと他の箇所は相対的に痛くないと感じてしまう傾向があるそうです 病院では脳と胸の検査・治療がメインだったので腰までは十分診なかったのが実情です 今となっては入院6日目とその翌日に 調子に乗って合計1万歩も歩いたのは やり過ぎだったと反省しています 診断の結果、右胸と右腰の電気治療を続けることになりました A先生からは、①今後10日間は安静にする、②お風呂はシャワー程度(身体を温めない)、③お酒はご法度 ー という「三箇条の御誓文」を授けられました 振り返ってみれば8日に入院して以来お酒は一滴も呑んでいません。これはとても信じられないことです

その後、郵便局に行き「かんぽ生命」の保険金請求の方法を教えてもらいました 担当者によると、①病院に「入院・手術証明書(診断書)」を書いてもらうこと、②「事故報告書」(所定の用紙)を作成すること、③保険証券(証書)④健康保険証・運転免許証⑤保険金受け取りの預貯金通帳(またはキャッシュカード)を①②とともに郵便局に提出することが必要です

明日、東京曳舟病院に行って郵便局でもらった「入院・手術証明書(診断書)」に必要事項を記入してくれるよう依頼する予定です 数日後に取りに行くことになると思います

ということで、わが家に来てから今日で2473日目を迎え、学者や文化人らで作る「世界平和アピール七人委員会」は18日、声明を出し、岸田文雄首相が所信表明演説で安倍・菅政権での問題点や疑惑に触れず、代表質問のみで衆院を解散した姿勢を批判し、有権者には「投票を通して積極的に意思表示を」と呼びかけた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     モリカケサクラ問題を無視する政権は無視できない 今度の選挙で目を覚まさせよう

 

         

 

11日ぶりに夕食を作りました。最近急に寒くなってきたので「ホワイト・シチュー」と「生野菜サラダ」を作りました 今回は鶏肉を使いましたが、寒い夜にとても温まりました

 

     

 

         

 

昨日のブログで来年1月からの「2022都民芸術フェスティバル」の日程と出演者を同フェスティバルの公式サイトに基づいてご紹介しましたが、ころわんさんからの情報提供により、日本演奏連盟の公式サイトに全公演のプログラム内容が紹介されていることが判明しました 各公演のプログラムは以下の通りです

1.オーケストラ 

※会場はいずれも東京芸術劇場。A席:4000円、B席:3000円、C席:2000円(学生はいずれも1000円安い)。12月7日(火)10時から発売。

①1月19日(水)19時 「日本フィル」=①ラヴェル「左手のピアノ協奏曲」、②同「ピアノ協奏曲」、③同「ボレロ」(粟辻聡 指揮、黒岩航紀 ピアノ)

②2月 3日(木)14時 「東京交響楽団」=①ウェーバー「オベロン」序曲、②ハイドン「チェロ協奏曲」、③ブラームス「交響曲第2番」(斎藤友香理 指揮、森田啓祐 チェロ)

③2月 8日(火)14時 「東京フィル」=①ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」、②リムスキー・コルサコフ「シェエラザード」(角田鋼亮 指揮、小山実稚恵 ピアノ)

④2月24日(木)19時 「NHK交響楽団」=①チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」、②ブラームス「交響曲第1番」(高関健 指揮、南紫音 ヴァイオリン)

⑤3月 2日(水)19時 「新日本フィル」=1①ドヴォルザーク「序曲謝肉祭」、②同「ヴァイオリン協奏曲」、③同「交響曲第9番」(阿部加奈子 指揮、北川千紗 ヴァイオリン)

⑥3月 8日(火)19時 「東京都交響楽団」=①ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番」、②ドビュッシー「小組曲」、③ストラヴィンスキー「火の鳥」(和田一樹 指揮、若林顕 ピアノ)

⑦3月16日(水)19時 「読売日本交響楽団」=①モーツアルト「後宮からの誘拐」序曲、②ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番」、③チャイコフスキー「交響曲第5番」(松本宗利音 指揮、阪田知樹 ピアノ)

⑧3月17日(木)19時 「東京シティ・フィル」=①シベリウス「4つの伝説~レンミンカイネンの帰郷」、②同「ヴァイオリン協奏曲」、③同「交響曲第2番」(藤岡幸夫 指揮、郷古廉 ヴァイオリン)

2.室内楽     

※会場はいずれも東京文化会館小ホール。全席3000円(学生2000円)。12月7日(火)10時から発売。

①1月31日(月)19時 「ヴァイオリン&ピアノ」=①ドビュッシー「ヴァイオリン・ソナタ」、②サン=サーンス「ヴァイオリン・ソナタ第1番」、フランク「ヴァイオリン・ソナタ」(竹澤恭子ヴァイオリン、江口玲ピアノ)

②2月28日(月)19時 「ピアノ・デュオ」=①ラヴェル/クリャズノフ「ダフニスとクロエ第2組曲」より夜明け、パントマイム、全員の踊り、②バーンスタイン「ウエストサイド・ストーリー」よりシンフォニック・ダンス(ピアノ・デュオ  ドゥオール)、①ラヴェル「序奏とアレグロ」、②ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」(寺田悦子、渡邊規久雄 ピアノ)

なお、日本演奏連盟のサイトはパソコンから検索する場合、トップページ最下段にある「演奏会」をクリックすると「都民芸術フェスティバル」が出てきます。スマホから検索すると「現在、準備中です」という表示が出てきます。その時は直接  http://www.jfm.or.jp/concert/orchestra-fes.html  にアクセスしてください

それにしても、「都民芸術フェスティバル」の公式サイトにプログラムの詳細が掲載されていないのはどうしたものでしょうか

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「2022都民芸術フェスティバル」日程決まる ~ オーケストラは1月19日から3月17日まで7公演 / メンデルスゾーンの協奏曲を聴きながら新聞のバックナンバーを読む

2021年10月17日 17時46分34秒 | 日記

17日(日)。私はほぼ2か月に1度のペースで理髪店に通っていますが、今回の入院で2か月半が経過してしまいました さすがに髪の毛が煩いので散髪したいのですが、抜糸した個所を触ってみたらちょっと盛り上がっていたので、念のためもう少し時間を置くことにしました 現時点ではこれがリハツな選択だと思います・・・って、ウケなかった?  散発に終わったか

ということで、わが家に来てから今日で2472日目を迎え、ポーランドの首都ワルシャワで開かれている「第18回ショパン国際ピアノ・コンクール」3次予選の結果が16日発表され、山口県出身の小林愛実さん(26)と東京都出身の反田恭平さん(27)が18~20日の本選へ進出を決めた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      ここまではある程度予想できても これからは予想もつかない 2人とも頑張れ!

 

         

 

昨日は一日中、この9日間で溜まった新聞(朝日と日経)を読んで過ごしました 16日⇒15日⇒14日というように日付が新しい方から古い方に遡って読んでいきました ニュースは毎日更新されていくので、この順に読まないと二度読みする可能性があるからです 必ず読んだのは朝日「天声人語」、日経「春秋」の両エッセイ、いわば新聞社の「顔」です。そして「書評」欄(いずれも土曜朝刊)と「映画評」欄(いずれも金曜夕刊)です 「読書」と「映画鑑賞」を3つの目標に挙げているので情報源として外せません またクラシック音楽関連記事にも注目して目を通しました 週に5回は夕食作りをしている関係から「料理関連記事」を何枚か切り抜きました 読んだ記事の中で何本か興味深いものがいくつかありましたが、読んで「その通りだ」と膝を打つ記事があったのでご紹介します。13日付日経「経済・政策面」に掲載された同社編集委員・大林尚氏の囲み記事です 冒頭部分を紹介すると、

「矢野泰治財務次官が『文芸春秋11月号』に寄稿した『このままでは国家財政は破綻する』が永田町で大騒ぎになっている その大意は『与野党ともに財政バラマキに興じているが、日本人の多くはそれを歓迎するほど愚かではない。放置すればいずれ財政破綻する』というものだ 総選挙が間近に迫るなか、与野党ともに財政を有権者の歓心をかう道具に使う誘惑を絶ち、新型コロナウイルス禍後も見据えて真に成長に資する懸命な支出(ワイズ・スペンディング)を徹底する。矢野氏の問題提起をそうした政策論争の糧にすべきだ

私は常々、大林氏が主張しているようなことを考えていました とくにアベノミクスが展開するようになってから強く感じるようになりました。「景気をよくするためには遠慮なく国債を発行すればよい。日銀が引き受けてくれる」という論理です しかし、国債は国の借金です。いつかは返さなければならない。1000兆円を超える世界一の借金は次世代の若者たちが負担することになる しかし、新型コロナが拡大する状況の中で、「コロナ対策」という大義名分のもと湯水のように金をばらまく姿勢が政権与党に見られます 一方の野党も政府を批判しつつも財源を明言せずコロナ対策や景気浮揚策を主張しているきらいがあります 与党も野党も無責任極まりないと思います。衆議院議員選挙は今月31日(日)の投開票が決まったそうですが、国民はよほど慎重に考えて投票しないと、この国はそう遠くないうちに破綻すると思います

さて、新聞を読んでいる時BGMに流していたのはメンデルスゾーンの協奏曲全集のCD(ブリリアント・クラシックス:4枚組)です このCDには「ピアノ協奏曲第1番、同第2番」、「ヴァイオリン弦楽のための協奏曲」、「2台のピアノのための協奏曲」などすべての協奏曲が収録されています 「ピアノ協奏曲第1番」を一つ取っただけでも、なぜこれほどの名曲がコンサートで取り上げられないのか、と不思議に思います

 

     

     

 

幸い来週の日曜日(24日)に東京文化会館小ホールで開かれる「東京ハルモニア室内オーケストラ」のコンサートで、石上真由子のヴァイオリン独奏により「ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲ニ短調」が演奏されます 1週間後だから行けると思います。というか、行きます

 

     

 

         

 

reilaさんのお陰で「2022都民芸術フェスティバル」の日程が発表されたことを知りました 来年はオーケストラが8公演、室内楽が2公演、オペラが3公演開催されます 日程と出演者は以下の通りですが、プログラムはまだ発表されていません。発表され次第当ブログでもご紹介します

1.オーケストラ(全8公演) 会場はいずれも東京芸術劇場。12月7日チケット発売。

①1月19日(水)19時開演 「日本フィル」 指揮=粟辻聡、ピアノ=黒岩航紀。

②2月 3日(木)14時開演 「東京交響楽団」 指揮=齋藤友香理、チェロ=森田啓祐。

③2月 8日(火)14時開演 「東京フィル」 指揮=角田鋼亮、ピアノ=小山実稚恵。

④2月24日(木)19時開演 「NHK交響楽団」 指揮=高関健、ヴァイオリン=南紫音。

⑤3月 2日(水)19時開演 「新日本フィル」 指揮=阿部加奈子、ヴァイオリン=北川千紗。

⑥3月 8日(火)19時開演 「東京都交響楽団」 指揮=和田一樹、ピアノ=若林顕。

⑦3月16日(水)19時開演 「読売日本交響楽団」 指揮=松本宗利音、ピアノ=阪田知樹。

⑧3月17日(木)19時開演 「東京シティ・フィル」 指揮=藤岡幸夫、郷古廉。

2.室内楽(全2公演) 会場はいずれも東京文化会館小ホール。12月7日チケット発売。

①1月31日(月)19時開演 「ヴァイオリン&ピアノ」 ヴァイオリン=竹澤恭子、ピアノ=江口玲。

②2月28日(月)19時開演 「ピアノ・デュオ」 ピアノ=寺田悦子、渡邊規久雄ほか。

3.オペラ(全3公演) 会場は①②=東京文化会館大ホール、③=新宿文化センター。チケット発売中。

①1月29日(土)14時、同30日(日)14時開演 藤原歌劇団「イル・トロヴァトーレ」

②2月9日(水)18時開演、同11日(金・祝)14時開演 東京二期会 ボン歌劇場との共同制作「影のない女」

③2月19日(土)14時、同20日(日)14時開演 日本オペラ協会 「ミスター・シンデレラ」

日程と出演者は以上の通りですが、オーケストラは指揮者に若手を起用する傾向が見られます 定期演奏会ではないので起用しやすいのでしょう 出演者の顔ぶれを見るとオーケストラでは読響(松本宗利音 ✕ 阪田知樹)が一番興味を惹かれます 次がN響(高関健 ✕ 南紫音)です また、室内楽では竹澤恭子 ✕ 江口玲による公演が即日完売になりそうな気がします いずれにしても、プログラムが発表されないと何とも言えないのが現状です   今のところオーケストラ、室内楽ともすべて日程が空いているので全部チケットを手配することになりそうです

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

退院しました ~ 入院に際して関わったすべての人々に感謝します

2021年10月16日 19時34分17秒 | 日記

16日(土)。わが家に来てから今日で2471日目を迎え、toraブログに久しぶりに登場するモコタロがあいさつをするそうです

 

     

     読者の皆さん ご無沙汰でした toraブログの表紙にカムバックします よろしくね!

 

         

 

今日10時に東京曳舟病院を退院しました。8日(金)の16時半頃、錦糸町駅近くのアルカキット脇の外階段で足を踏み外して転げ落ち、救急車🚑で病院に搬送されてから足掛け9日間の入院生活でした   頭から出血したため5針縫い、肋骨2本にヒビが入っているという状態でした。正式な病名は「外傷性くも膜下出血」です

まず最初に、入院から退院に至るまでいろいろと世話を焼いてくれた家族に感謝します

階段から転げ落ちて息絶え絶えになっている時、男性が救急車を呼んでくださり、女性が出血している頭部にハンカチを当てて止血をしてくださいました その時は息が苦しくて声が出なかったのでお礼も言えませんでした お二人がこのブログをご覧になっているかどうかは分かりませんが、深く感謝しております。本当にありがとうございました

救急車で病院に搬送してくださった救急隊員の皆さんにも感謝しております

そして入院生活の中で朝になく夜になく24時間お世話してくださった看護師さん、看護補助の皆さん、リハビリの先生方にはいくら感謝してもしきれません 本当にありがとうございました。退院時に入院対応に関するアンケートがあったので、「対応の良かった看護師」欄にお世話いただいた方で名前が分かる全員の名前を書いて提出しました 看護師さんの名札を見て名前を確認し、スマホのメモに登録しておいて良かったと思います。何しろ忘却力が強いのですぐに忘れてしまうのです

リハビリについては、何故3人の先生が入れ替わり立ち替わりやってきて同じような訓練をするのだろうかと思っていましたが、退院に際して受け取った「退院時リハビリテーション指導書」を見て納得しました。そこには3人のお名前とともに理学療法士、作業療法士、言語療法士という肩書が書かれていました また、「指導内容」には「身体的には入院前と変わらず、屋内外の生活は可能かと思われます」と書かれていました ただし、2週間は胸のベルトを着用するよう指示されました

残念だったのはコロナ禍のもと、看護師さんをはじめ全員が常にマスクを着用しているので素顔が見えなかったことです また、看護師さんは声や話し方が似ている人が多いので個人を特定するのが難しかったです マスクさえしていなければ特定できたと思います

最後に、「ブログを止めるな!」という私の決意表明を受けて、応援メッセージを寄せてくださった皆さんにお礼を申し上げます。お陰様で毎日休むことなくブログを更新することができました ままははさん、Kiriokaさん、miminga33さん、reilaさん、井上さん、remu0401さん、お気軽オヤジの忘備録さん、ななこさん、ありがとうございました 皆さんのお言葉はとても励みになりました

私はこれまで入院の経験と言えば10代中ごろに盲腸炎で入院したのが唯一です。それだけに今回は「青天の霹靂」とでもいうべきもので、しかも入院期間中に誕生日を迎えるという異例の入院でした 何かから「毎日忙しく突っ走っていないで、ペースを落として たまにはゆっくり休め」と言われているような気がします しばらく外出は控えて大人しく過ごそうと思います

家に帰ると、8日分の新聞、在京オーケストラからのダイレクトメール、古いパソコンの回収伝票などが待ち構えていました。優先順位から考えてまず古いパソコンを回収してもらう手続きをしました メーカーから届いた伝票をパソコン本体とディスプレイの箱それぞれに添付して、郵便局に取りに来てもらいました。これで新旧パソコン関連の手続きは一通り終わりました

在京オーケストラからのダイレクトメールは、東京都交響楽団から「2022年度楽季プログラム発表・大野和士音楽監督の任期延長について」の封書と10月度公演案内はがきが届きました あとでゆっくり見ることにします 新日本フィルからは各公演の先行発売の案内、公開リハーサル招待はがきと、楽団のアニュアルレポートが届きました レポートは後でゆっくり見ることにします。新聞はぼちぼち読むことにします

実は今日午後6時からサントリーホールで東京交響楽団の第694回定期演奏会があったのですが、さすがに退院の日にコンサート通いはないだろうと自粛しました ジョナサン・ノットがブルックナー「交響曲第4番」を振るので楽しみにしていましたが、無理をしないことにしました。結局、入院期間中にコンサートに行けなくなったのは①9日(土)読響土曜マチネーシリーズ、②13日(水)芸劇ブランチコンサート、③14日(木)東京シティ・フィル第345回定期演奏会、④16日(土)東響第694回定期演奏会の4公演になりました。今回は急なことだったので、知人にチケットを譲ることができず残念でした

明日から態勢を立て直します。toraブログは「その日に書いて、翌朝アップする」態勢でしたが、入院期間中「その日に書いて、その日にアップする」態勢に変わってしまいました タイミングをみて元の態勢に戻したいと思います。オノオノガタ 油断めさるな

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

入院8日目 → 明日退院へ / 中山七里著「護られなかった者たちへ」を読む

2021年10月15日 19時52分39秒 | 日記

15日(金)。入院8日目を迎えました。先週の金曜日に救急車でこの病院に搬送されてから、もう1週間が経ったのか!と時の流れの速さを感じます

昨夜は午後7時から東京オペラシティコンサートホールで、高関健指揮東京シティ・フィルの演奏でオール・ストラヴィンスキー・プログラムを聴く予定でしたが、残念ながら聴けませんでした

朝食です。食事でいつも気をつけているのはスプーンは使用せず箸で食べること、そして完食することです

     

朝食後、中山七里を区切りの良いところまで読んで、散歩に出ました。1300歩ほど歩いて戻った9時頃、主治医が来て抜糸をしてくれました。縫うといっても昔のように針と糸で縫い合わせるのではなく、ホチキスのような器具でパチンパチンと打ち込む方法なので、抜糸はそのホチキスの針を引き抜くことになります。5本の針を相当な力で引き抜くので痛みを感じますが、時間的にはほんの数分で終わりました

その後、主治医からM RIの検査結果は異常なしで、明日土曜日に退院しても良いと言われました。退院後に通院する必要もないとのことです。なお、肋骨の方のケアについては整形外科に通うべきかどうか後で伝えるとのことでした。こちらからは10時に退院したい旨を伝えました

浅草行きの特急列車が曳舟駅に停車中です。とにかく暇です

     

頭をしばらく洗っていないので、髪の毛がモジャモジャで気持ち悪かったのですが、看護師さんからお風呂に入っても良いと言われたので、午前中に休憩コーナー入口近くの風呂に入りました。頭部もシャンプーしましたが約1週間ぶりのお風呂はとても気持ちが良く、新しいパジャマに着替えたら気分がリフレッシュしました。健康な時は当たり前のことが本当に有り難く思えます

部屋に戻り、あとは昼食を待つばかり、と油断していたら、リハビリのO先生から「今からちょっといいですか?」と言われ、外階段の上がり下がりの訓練をやることになりました。昨日までと違い階段だけを2階から7階までを休まず何度か往復する訓練で、これはさすがにハードでした。今までで一番キツイ訓練でした。汗をかいたのは初めてです。リハビリはこれで最後であってほしいと思います

昼食です。

     

午後は歩くのはやめて中山七里を読んで過ごしました

         

中山七里著「護られなかった者たちへ」(宝島社文庫)を読み終わりました。中山七里は1961年、岐阜県生まれ。「さよならドビュッシー」で第8回「このミステリーがすごい!」大賞の大賞を受賞し2010年にデビュー。以後「おやすみラフマニノフ」、「いつまでもショパン」、「もういちどベートーヴェン」などの作家家タイトルシリーズをはじめ数多くの作品を次々と発表、「中山七里は7人いる」と言われるほどの多作ベストセラー作家です

     

仙台市で他殺体が発見される。拘束したまま食料を与えられず餓死させるという残酷な殺害方法から、宮城県警捜査一課の刑事・笘篠誠一郎(とましのせいいちろう)は怨恨の線で捜査を始める。しかし被害者の青葉区役所福祉保健事務所保護第一課長・三雲忠勝は、人から恨まれるとは思えない聖人のような人物で、容疑者は一向に浮かばずにいた。捜査が暗礁に乗り上げるなか2人目の餓死死体が発見される。人格者として知られる城之内県議会議員だった。一方、事件の数日前に出所した模範囚の利根勝久は、8年前に起きたある出来事の関係者の行方を探っていた。笘篠は三雲と城之内が過去に塩釜福祉保健事務所で上司と部下の関係にあったことを突き止める。そして、知人老女の生活保護受給申請をめぐって利根が三雲と城之内を殴った挙句、その後福祉保健事務所に放火したかどで収監された事実を突き止める。当時、利根はヤクザ者との喧嘩で殺されそうなところを救ってくれた老女・遠島けいと、同じ長屋に住むカンちゃんと不思議なコミュニティを作りお互いに助け合って生活していた。しかし、利根が長期出張中にけいが生活保護を受けられず餓死してしまう。笘篠は利根がその時の復讐を果たすために2人を殺害したと考え、当時、塩釜の福祉保健事務所の所長だった上崎岳大も狙われる恐れがあるとして捜査を進める。

笘篠は上崎を狙うために仙台空港に忍び込んできた利根を遂に追い詰め逮捕するが、利根は殺したのは自分ではない、と言う。第3の殺人を止めるために来たと言う。利根の告白は真実なのか? 利根でなければ誰が殺したのか?・・・笘篠の前に意外な真実が待ち受けていた

     

 

中山七里には社会的なテーマを取り上げる作品が数多くありますが、本作は「生活保護」と「東日本大震災」を扱っています

「生活保護」に関しては死んだ三雲の部下・丸山菅生(まるやますがお)の次の言葉が福祉の現場の実情を物語っています。

「生活保護を必要としている住民の数に対して、予算があまりにも少な過ぎる。私たちの担当は相談者の訴えをそのまま申請するだけですが、三雲課長はその案件を取捨選択しなければなりません。酷く残酷な言い方になりますが、掬った指からこぼれ落ちる人は一定数存在する。でも、そのこぼれ落ちた人を受け止めるセーフティネットがない。案件を却下する度、課長は断腸の思いだったでしょう」

また、中山作品には必ずと言っていいほど人生訓めいた言葉が何気に散りばめられています。遠島けいが利根に語る言葉にこういうのがあります。

「厚意とか思いやりなんてのは、1対1でやり取りするもんじやないんだよ。それじゃあお中元やお歳暮と一緒じゃないか。あたしやカンちゃんにしてもらったことがうれしかったのなら、あんたも同じように見知らぬ他人に善行を施すのさ。そういうのが沢山重なって、世の中ってのはだんだん良くなっていくんだ」

こういう人ばかりだったら世の中はいつも平和だろうと思います

それにしても、流石はストーリーテラーの中山七里のミステリーです。ドンデン返しがあったかと思っていると、2度目の大ドンデン返しが待っています。映画化されているので、原作と比べて観るのも面白いかもしれません

         

入院最後の夕食です。ゆっくり味わっていただきました

     

夕方のスカイツリーです。これほど近くで観るスカイツリーとも明日でお別れです。殺風景な入院生活に彩りを与えてくれてありがとう。明日退院します🐯

 

          

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

入院7日目:脳のM RI検査初体験

2021年10月14日 20時02分35秒 | 日記

14日(木)。早くも入院7日目を迎えました。

早朝だれかに起こされました。耳元で名前を呼ばれたらしいのですが良く聴こえません。あっ、と思って耳栓を外しました。看護師さんが「採決します」いや違うな「採血します」と言っているようです。左腕から血を取られました。終わって時間を確認すると5時10分でした。それにしてもなぜこんな早い時間から採血しなければならないんだろうか、と不思議に思いました。主治医が今日最終的な頭部M RI検査をやって退院日を検討したいと言っていたので、そのためのデータを集めたのかもしれないと思いました

朝食です。

   

朝食1時間後、朝の散歩に出かけました。4階の廊下を右回り左回りとバリエーションを加えて1100歩ほど歩きました。この階には大小25の病室がありますが、歩きながら中をチラッと覗くと高齢の病人だらけです。病院だから病人でいっぱいなのは当たり前ですが、これからますます高齢化に拍車がかかる日本はどうなるんだろうかと心配になります

そういえば 昨日、廊下を散歩している時に、隣りのベッドのkさんと立ち話になり、コンサート帰りに階段から転げ落ちたという私の話をきっかけにKさんもクラシックファンであることが分かりました。Kさんから「一番好きな作曲家は誰ですか?」と聞かれたので「モーツァルトとマーラーかな」と答えました。Kさんはヘンデルやパーセルなどイギリスの作曲家が好きだそうです。私が8つのオーケストラと新国立オペラの定期会員になっていると話したらびっくりしていました。因みにオケはN響、読響、新日本フィル、東京フィル、東響、都響、東京シティ・フィル、バッハ・コレギウム・ジャパンです。Kさんは私の30分くらい前に救急車で運び込まれたそうです。「運ばれてすぐにコロナのPCR検査で鼻の中をグリグリやられて痛かったですね」と言われ、「グリグリやられたのは覚えてないですが、PCR検査の結果 陰性でしたと言われたのは覚えてます」と答えました。そう言えば、運ばれたスペースは四方をビニールで覆われてコロナ対策が施されていたのを思い出しました。どこの救急病院も同様の対策を取っているのでしょう。こうした状況がいつまで続くのか

         

午前11時から頭部のM RI検査を受けました。脳のM RI検査は人生初体験です。「全部で30分程度かかりますが、様々な大きな音が出るのでヘッドホンをしていただきます」と言われました。なるほど実際に狭い装置に頭部を入れられて検査を体験してみると、ヘッドホンなしでは発狂するかもしれないとさえ思いました。どちらかと言うと閉所恐怖症気味の私の場合は1時間も閉じ込められたら確実に手元のブザーを押して救助を求めると思います。何とか無事に終了してホッとしました

昼食です。

     

午後1時からリハビリのO先生と4階から7階まで外階段で上り、リハビリルームで歩行訓練をして、再び4階に戻り、廊下をスキップしたり走ったりしました。部屋に戻って血圧を測りましたが、一定の運動の後なので血圧が上がっていても何の問題もありませんでした。リハビリ中、O先生といろいろとお話しできて楽しかったです。大変なこともあるでしょうが、若さを武器に頑張って欲しいと思います

         

昨夜から中山七里著「護られなかった者たちへ」(宝島社文庫)を読み始めました。誰からも恨みを買うように思えない人格者が相次いで殺される、一体何者がどういう動機で殺したのか・・・というストーリーです。ページターナーの中山七里らしく、面白くてどんどん読み進めています。本作は阿部寛、佐藤健、清原果耶ほかの出演により映画化され、現在ロードショー公開中です。「読んでから観る」パターンになりますが、観に行けるのか

     

読書の合間に散歩に出ています。今日は天気が良かったので本当は外で歩きたかったのですが、外出は禁止されているので廊下を歩くしかありません。結局、午後だけで2700歩 歩きました。1日通算では3800歩です。昨日の6200歩からは大幅低下ですが、それだけ読書が進んでいるのだと解釈しています

夕食です。

     

今夜のスカイツリーはブルーのイルミネーションです

街の灯りがとてもきれいね曳舟 ブルーライト スカイツリー てか🐯

     

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

入院6日目 : 誕生日を病院で迎える / ショパンコンクール 〜 小林愛実、反田恭平ら第3次予選へ

2021年10月13日 19時35分07秒 | 日記

13日(水)。入院6日目を迎えました。まさか今日の誕生日を病院で過ごすとは思ってもみませんでした。本来なら午前11時から東京芸術劇場で開かれる「芸劇ブランチコンサート」でブラーム「ピアノ四重奏曲第1番」他を聴くはずでしたが、重ね重ね残念です

昨夜は22時頃から再び同室の容疑者Xのイビキが始まりました。まるで病室に息の長い豚を1頭飼っているような不規則グーガー・ブービーが続きました。今夜も不眠症になるのか・・・と諦めて、ティッシュを丸めて耳栓代わりにして横になりました。ところが0時頃に看護師さんが来て、容疑者Xの点滴を替えたりしたら急に静かになりました。それが今朝4時50分まで続いたのでその間だけは部屋に平和が訪れ、私も眠ることができました。今夕の面会時に耳栓を買って持参するよう娘にメールしておきました。

         

朝食です。因みに朝食は7時半頃、昼食は12時頃、夕食は18時頃です。その後必ず歯磨きをします

     

朝食後、入院時にお世話になったS先生が来て「誕生日おめでとうございます🎊」という有難いお祝いの言葉をかけてくれました。看護師歴3年の若い男性ですが、いつも明るく患者に接してる好青年です。夜勤もあるし毎日が大変だと思いますが頑張ってほしいと思います

30分後、散歩に出ました。病室のある4階しか歩いてはならないという制約があるので歩く範囲が狭く、スマホで測ったら310歩に過ぎませんでした。少しずつ積み重ねていくしかないようです

KiriokaさんからFacebookにバースデーメッセージが届きました。早く退院してコンサートや映画にご一緒したいと返信しました

10時過ぎにリハビリのT先生が来て、ベッドの脇のテーブルで記憶力を試す検査をしました。最初に5枚の絵入りカードを見せて記憶させ、別の問題に移り、先程のカードを含めた10枚のカードから一致するカードを当てるというような問題が連続で出されました。同じ記憶力を試す検査でも今回のはほとんど正解しました。しかし最後に出された時事問題でつまづきました。現在の東京都知事は誰でしょうの小池百合子は答えられたのですが、それでは現在の日本の首相は誰でしょう、という問題にウッと言葉が詰まりとうとう答えることが出来ませんでした。今までのように毎日新聞を読んでいる生活ならば何の躊躇もなく岸田文雄という名前が出てきたと思います。T先生は「首相が変わったばかりだし、存在感が薄いですよね」と慰めてくれました。何もやることないから、こういう検査も退屈しのぎになっていいと思います

暇人28号なので散歩の続きをしました。4階の廊下をルートを変えながら午前中通算で2300歩ほど歩きました。やっぱり自分は頭脳労働よりも肉体労働の方が向いているようです

昼食です。

     

昼食後も暇人28号のままウルトラマンに変身する兆しがないので、廊下を散歩することにしました。途中で病院の脇に停車している救急車や隣りの建物を撮影したりして時間を稼ぎました。時間を稼いでも距離を稼がなければ意味がないのは分かっていますが、とにかくヒマなんです。結局、昼食後から夕食前までに3000歩 歩きました

     

     

夕方、娘達が面会に来てくれました。娘にはメールで新聞と中山七里の「護られない者たちへ」を持ってくるよう伝えてあったのですが、娘にとって新聞は価値の低いものらしく忘れたそうで若干がっかりしました。でも中山七里と耳栓が手に入ったので良しとします

     

夕食です。

     

         

ぶらあぼWEB版によるとショパン国際ピアノコンクールの3次予選に、日本人参加者のうち次の5人が進出することになったとのことです

古海行子、小林愛実、進藤実優、反田恭平、角野隼斗。

さてこの5人の中から第3次予選に進むのは誰でしょうか? 番狂わせはあるのでしょうか? 興味深々です。ところで野田恵はどうした?  えっ、出ていない?  のだめはエントリーしなかったんだね。そりゃ残念

         

夕食後、再び廊下を徘徊、もとい散歩に出かけました。昼間たくさん歩いたので軽く抑え900歩だけ歩きました。結局、今日はトータルで6200歩、距離にして4.5キロ歩いたことになります

昨夜は雨模様でスカイツリーが視界不良で良く見えませんでしたが、今夜は雨も上がって美しい姿を見せています。いつかテッペンまで登ったるで

          

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

入院5日目 / 佐藤正午「書くインタビュー4」を読む

2021年10月12日 18時13分00秒 | 日記

12日(火)。入院5日目を迎えました

昨日の主治医F先生によると、念のため14日に頭のCT検査で最終チェックして、退院日を決めたいとのことでした。もっとも抜糸が縫った約1週間後なので15日金曜日になりそうです。したがって退院は早くともその後になると思います。

栄養・水分補給の点滴が入りました。これで最後のようです。

朝食です。

     

入院中の病室は男性4人部屋です。看護師さんに何度も名前を呼ばれているので、お互いの名前は分かっています。しかし患者同士が会話を交わすことはありません。コロナもあるし。そんな中、昨日のお昼頃、看護師さんが、私の向かい側のベッドのAさんに「Aさん、急な話で申し訳ないんだけど、他の病室に移ってもらうことになりました」と声を掛けていました。いつも協力的に見えるAさんは「いいですよ〜」と快諾して引越していきました。出ていくということは誰か別の人が引越して来るのか?と思っていると、夕方になってご老人が入室してきました。この「人事異動」はどういう理由で行われたのかと興味が湧きましたが、夜から朝にかけてのご老人の様子を見て私なりの考えが浮かびました。それはイビキがすごいということです。前の部屋にいた時、同室者から「イビキがうるさくて眠れない。何とかしてくれ」という苦情が出て、そのために病室を移動することになったのではないか、ということです。本当のところは分かりませんが、やっと眠れるようになったのにまた眠れないようになってしまいました。他の同室者も同様だと思います。相部屋特有の問題ですが困ったものです

[追記]

新入患者を「ご老人」と書きましたが、その後の看護師さんとの会話から50歳ということが分かりました。見た目は私より歳上に見えましたが、人は外見では分からないものですね

         

午前中、リハビリのO先生と7階に行き長い廊下を4往復したり、外階段の上がり下がりをやり、心拍数の変化を確認しました。散歩の間、O先生が徳島県の出身なので、「徳島新聞は阿波踊りの主催者側なので、お祭りの期間中は新聞社に電話をかけても誰も出なかったですよ」と話すと、O先生は「今年もコロナ禍の影響で中止になったようです」と答えていました。その後14階に行って脳のCT検査をしました。いったい何回同じような検査をすれば良いのか、と思いますが、こちらは「まな板の鯉」なので何とも仕様がありません。まあちゃんと調べてもらった方が安心ですけど

昼食です。

     

午後、リハビリのT先生から記憶力を試すテストが出題されました。どうも忘却力が記憶力を上回っているようで良い成績は納められませんでした

入院時にお世話になった看護師のSさんとリハビリのO先生から、病室と同じフロアなら自由に歩いて差し支えないとお許しが出ました。また、「休憩コーナーに飲料用自動販売機があるが、利用するならお茶やスポーツドリンクなどにしてほしい」と言われました。「ビール🍺はないんですか?」と聞いたら、笑って叱られました

夕食です。

          

         

佐藤正午「書くインタビュー4」を読み終わりました。本書は作家・佐藤正午氏とフリーライター東根ユミさんとの直木賞受賞作「月の満ち欠け」を中心とする「小説の書き方」をめぐるメールのやり取りを収録したものです。

このシリーズを読んで思うのは、最初のうちは大作家に対し「正午さん」と呼びかけて「正午さんなんて気安く呼ぶな😡」と罵倒されたり、言葉じりを捉えられて「おまえ、喧嘩売ってんのか🤜」とまで難癖をつけられて、精神的に追い詰められて心の病いに陥っていた東根ユミさんが、懸命に努力して佐藤正午全作品制覇のうえ、必死に佐藤正午に立ち向かっていく姿が素晴らしい

そんな東根さんも相当なストレスからか、危うく切迫流産になりそうな危機を迎えます。私はてっきり東根さんは独身だとばかり思っていましたが、パートナーもいるし妊娠もしていることを初めて知りました。東根さんはプロ意識から佐藤正午氏には自分が抱えた危機的状況を伝えないで「書くインタビュー」を続けてきましたが、もうじき生まれそうという限界に達し、佐藤氏に「同情は不要ですが、産休、育休をください」と懇願します。しかし佐藤氏は「インタビュアーは東根さんでなくてもよい」として「さようなら東根さん」と突き放します。佐藤氏の態度は冷酷に見えますが、インタビューとはいえプロとプロの真剣勝負なのだから要求は受け入れられないということだと思います。それは佐藤氏の回答の中の「そもそも、楽できる書き仕事、そんなものはありません。これに尽きます。楽に書き飛ばした原稿なんてものはあり得ない」という言葉に凝縮されています。

結局、佐藤氏の担当編集者のオオキ氏が東根さんの代わりを務めることになります。私としては「根性の東根さん」にいつの日かカムバックして欲しいと思います。

ところで、東根さんからの質問に対する佐藤氏の回答は一筋縄にはいきません。たいていの場合、質問内容とは全く関係ない話から始まって、それが終わるとやっと「ここからが本題です」として質問への回答が始まります。この冗長とも言うべき回答の書き方に佐藤正午の魅力の一旦が表れています。しかし本題に入ったからといって油断は禁物です。「蛇足ですが〜」と冗長な文章が待ち受けています。まあ、これも佐藤正午らしい魅力の一つです。こういう文章を読むと佐藤正午という小説家が、いかに細かく言葉使いに目を向け、書くことに執念を燃やしているかが分かります。まさに「小説のプロ」を感じます🐯

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする