25歳の島田 昭(あきら)は、童貞のままであった。
23歳の時に、会社の同僚に誘われて、新宿の2丁目で初めて女漁りをしたことがあった。
だが、女と想われた相手は男であったのだ。
昭は、その男ほど性的で妖艶な人物に出会ったことはなかった。
昭は抱こうとした相手が、男と知って愕然とするともに、嫌悪の情から陰部に伸ばした巧妙までの相手の手先を乱暴に払いのけたのだ。
「あんたは、相手が男だとダメなのね」ミドリと名乗った相手は、皮肉な笑みを浮かべながらバックからタバコを取り出して吸い始めた。
「でも、あんたはまだ、包茎なのね」ニヤリとする。
「包茎?」全裸の昭は思わずシーツを引き寄せる。
「そうよ。童貞なのね。余計にあんたをほくなったわ」
嫌悪感にさいなまれて昭は、1万円を男に渡し、ホテルを出た。
そのことが契機となり、昭は金で女を買うことを恥じる心持となる。
昭は奇しくも神野 彩音(あやね)からホテルに誘われて、タクシーのなかで、複雑な心境に陥る。
自分は童貞のままであったのだ。
相手の女は、そのことをどのように受け止めるかを懸念しはじめていた。
▼人生には、いろいろの選択がある。
結婚する人、結婚しない人。
子どもを欲しがる人、子どもはいらない人。
▼みんな、もっと<単純>になればいい。
自分を貫く生き方。
▼「難しい」から「面白い」
知れば知るほど面白こともある。
▼たった一人で、<挑む>ことで自分の<限界>が分かる。
<全て自分の責任>という重圧の中にこそ自分の成長がある。
▼生身の<体験>によってしか人間の<考える力>は鍛えられない。
インターネットの普及により、生身で体験する機会が少なくなってきている昨今、だかたこそ読書や旅などを通じて創造力を養うことだ。
▼自分を<変える>のは結局、<自分自身>だ。
周りの環境のせいにしていた自分。
人間革命とは自分が自分で変わることだ。
▼<楽しめる>技術を身につけている方が<絶対いい>
先行きの見えない時代だからこそ、自分を守るための術を身に付けるのである。
▼<ヤ>なことなんか、<蹴飛>ばしてしまえばいいんだ。
前進あるのみ。
▼成功させる鍵は<準備>とともに<継続>
▼人に<頼って>みるのも<まんざらじゃない>よ。
あの時の友の励ましに感謝。
▼<つらく苦しい>ことも、大きく羽ばたく<エネルギー>に<変えて>いける。
祖母が残した遺言「一流の人に」の一言。
▼「生命尊厳」という人間主義。
▼師匠という大地から弟子という草木が成長し、花が開き、実となる。
それは、稲が成長し、花を咲かせ、穂が垂れるほど豊かに実ことに似ている。
▼よき弟子になったとき、子弟が定まる。子弟とは子弟の自覚の問題である。
師匠を求め、弟子が懸命に成長していくとき、生命と生命、魂と魂は響き合い、秘められた限りない力が開かれていく。
▼胸中の師と対話しながら、「よき弟子」との自覚で使命の実践に挑む時、無限の可能性を引き出すことができる。
「平和の礎」は、太平洋戦争・沖縄戦終結50周年記念事業の一環として、平成7(1995)年に建設されました。
「平和の礎」と書いて「へいわのいしじ」と読みます。この名前は、建物の基礎の「礎(いしずえ)」を、沖縄の方言で「礎(いしじ)」ということに由来しており、ゆるぎない平和への想いを込めて名付けられました。
1945年4月、50万人を超えるアメリカ兵沖縄に押し寄せ、上陸を開始した。
11万にもおよぶ砲弾が撃ち込まれ、その後も約3か月にわたり、<鉄の爆風>と呼ばれた空襲や軍艦からの砲撃が繰り返る返えれたのだ。
島民たちはガマ(自然壕)に隠れる。
そこえ毒弾が撃ち込まれる。
日本軍、軍属9万4136人
一般市民9万4000人(推計)
米軍1万2520人
新たに判明した181人の名が刻まれ、刻銘者は24万2225人になった。
現在、面積で全国の米軍専用施設の7割が沖縄県に集中する。
沖縄戦の「異例の日」は6月23日。
地上戦から今年は79年。
米軍による事件も絶えない悲惨な沖縄の現実である。