杉田 水脈(すぎた みお[注 1]、1967年4月22日 - )は、日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員(2期目)。
新しい歴史教科書をつくる会理事。鳥取大学農学部卒。旧姓は吉岡。
みんなの党から初出馬し落選し、日本維新の会に鞍替えし比例復活により初当選、その後、2014年に次世代の党から出馬し落選、日本のこころを大切にする党、日本のこころを経て、桜井よしこ、安倍晋三、萩生田光一らの推薦や勧誘により2017年に自民党に鞍替えし2回目の再当選を果たした。
2017年9月29日、第48回衆議院議員総選挙に自由民主党から出馬することが決定とTwitter上で発表。
櫻井よしこによれば、安倍晋三首相が「杉田さんは素晴らしい」と絶賛し萩生田光一議員と「一生懸命になってお誘い」し、自民党からの出馬が決まった。
杉田は発表のツイートで「最後に背中を押していただいたのは櫻井よしこ先生です」と記している。
桜井よしこは自身のインターネット番組で「安倍さんが杉田さんって素晴らしいというので、萩生田さんとかが一生懸命になってお誘いして」と公認をいち早く公表したというエピソードを語っている。
また橋下徹はその経緯について、桜井よしこが杉田を気に入り安倍晋三に推薦し安倍も杉田を気に入り出馬するに至ったと語った。
2017年10月9日、第48回衆議院議員総選挙にあたって自民党の比例代表の公認候補として、小選挙区には立候補せず比例のみで出馬、比例中国ブロック17位で出馬し当選。
11月2日、細田派に入会。
コミンテルン陰謀論[編集]
杉田は、保育所や学童保育、夫婦別姓やLGBTなどに関し、コミンテルンや共産党または共産主義勢力などが日本を弱体化させるために工作活動を仕掛けていると主張している(詳細は後述の各項目を参照)。
教育・育児[編集]
「保育所や学童保育はコミンテルンや共産党などの日本を貶めようとする勢力が日本を弱体化させるために仕組んだ施設」と主張。「保育所は子供を家庭から引き離し、洗脳教育を施す施設である」とし、学童保育についても「共産党の陰謀である」とし、保育所と学童保育について普及に反対である。
幼稚園や保育所から大学までの教育無償化について「反対」と回答。
「ゼロ歳児に社会性なんてあり得ません!」と主張。
新しい歴史教科書をつくる会で2017年から2020年まで理事を務めた[18][19][20][21]。
シングルマザーについて父親による暴力が離婚の原因であっても「そんな男性を選んだのはあなた」などと主張している。
保育所・待機児童問題[編集]
保育所の少なさへの不満の噴出や増設の要望は、「旧ソ連崩壊後、弱体化したと思われていたコミンテルンが息を吹き返しつつあり、そのターゲットが日本になっている」などとし、「日本を貶める勢力による陰謀、工作活動、世論操作」であると主張。
保育所は「子供を家庭から引き離し、保育所などの施設で洗脳教育をする。
旧ソ連が共産主義体制の中で取り組み、失敗したモデルを21世紀の日本で実践しようとしている」と主張。
保育所の増設に反対し、「『誰もが利用できるのが当たり前、利用する権利があると考える』のは、大きな間違いである」「『保育園落ちた』ということは『あなたよりも必要度の高い人がいた』というだけのこと。言い換えれば『あなたは必要度が低いので自分で何とかしなさい』ということ」と主張。
「世の中に『待機児童』なんて一人もいない。子どもはみんなお母さんといたいもの。保育所なんか待ってない。待機してるのは預けたい親でしょ」と主張している。
学童保育[編集]
「学童保育所は鍵っ子が可哀想だということで、共産党が主導してつくったサービス」であるとし、「”学童保育"は共産党用語であり、自治体では用いません」と主張。
LGBT[編集]
保育所増設の要望の広がりと共に、LGBT支援の広がりについても「旧ソ連崩壊後、弱体化したと思われていたコミンテルンは息を吹き返しつつあります。その活動の温床になっているのが日本であり、彼らの一番のターゲットが日本」であり「夫婦別姓、ジェンダーフリー、LGBT支援などの考えを広め、日本の一番コアな部分である『家族』を崩壊させようと仕掛けてきました」と主張。
2015年7月2日、ネット番組・チャンネル桜において「同性愛の子どもは、普通に、正常に恋愛できる子どもに比べて自殺率が6倍高い」と笑いながら発言、更に「生産性がない同性愛の人たちに、皆さんの税金を扱って支援をする、どこにそういう大義名分があるんですか」とも発言。
後の2018年7月にアルジャジーラによって動画を英語字幕付きで報道され、記事がツイッター上などで拡散、海外から批判コメントが殺到した。
2015年、自身の公式ブログにて、LGBTの人々について「生産性のあるものと無いものを同列に扱うには無理があります。
これも差別ではなく区別」と記載。
また、「日本では基本的人権が保障されています」とし、その上でLGBTの人たちが権利を主張することは「『LGBTの特権』を認めろ!という主張になります」 とし、「障がい者や病人以外は支援策は不要です」と記載、最後に「この問題を含め、うまくいかないことがあれば国や行政になんとかして貰おうとする。そういう事例が噴出してきています」
「自分の問題は自分で解決できる自立した人間を作るための努力を怠ってきた、戦後日本の弊害かもしれません」と締めくくっている。
2018年7月、「新潮45」2018年8月号に「LGBTのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。
彼ら彼女らは子どもを作らない、つまり生産性がないのです」などと寄稿し、国内外の人々、LGBT当事者団体、難病患者支援団体、障害者支援団体、自民党内外の複数の国会議員、大臣、弁護士、大学教授、芸能人など著名人からも批判が殺到した。
国内外の複数のマスメディアからも批判的に報道された。日本国外では米CNN[28]やアル
ジャジーラ、英インデペンデント紙、仏ル・モンド紙など海外の有力メディアにも報道され、それを見た海外の人々からも批判が集まった。
上記の発言に関し、当初「ネットで叩かれてるけど大丈夫。間違ったこと言ってないんだから、胸張ってればいいよ」などと「大臣クラスの先輩方」や「LGBTの理解促進を担当している先輩議員」らから応援の声をかけられたとし、「自民党の懐の深さを感じます」とツイッターに投稿した。
それらに対し杉田や自民党にも批判が集まり、後に投稿を削除した。
杉田は削除の理由について「"ゲイを名乗る人物"から脅迫活動を受け、警察と相談して削除しました」とツイッターに投稿。
その7月23日の投稿を最後に、それ以前は毎日複数回更新していた杉田によるツイッターの投稿が10月3日現在途絶えている。
また朝日新聞などの取材に対し「コメントできない」と回答。
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