利根輪太郎の競輪人間学 犠牲的立場の後輩選手たち

2024年11月11日 20時39分22秒 | 未来予測研究会の掲示板

G3   四日市競輪 泗水杯争奪戦

12レース決勝戦(11月11日)

若手選手は、あくまでも準主役!?

つまり、先輩選手を勝たせるための、犠牲的な立場。

それは、かつての怪物滝沢正光選手の立場だそのものでもあった。

今回は、それを担ったのが、新山 響平選手を勝たせた中野 慎詞選手の立場(役割)

その犠牲的走行の先に、競輪道の未来の栄光があるのだ。

並び予想 1-5 9-2-7-4 6(単騎) 3-4

レース評

中野−新山−佐藤−大森は強力。中野が発進して新山が優勝だ。ここに寺崎と伊藤がどう挑むのか注目したい。

 




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 2     11.4    
2 1 寺崎 浩平 1車身1/2 11.5    
3 7 佐藤 慎太郎 1車輪 11.5      
  4 5 三谷 将太 1/2車身 11.4      
5 3 伊藤 旭 タイヤ差 11.1   S  
6 8 井上 昌己 2車身 11.2      
  7 6 柴崎 淳 1/4車輪 11.0      
× 8 9 中野 慎詞 7車身 12.7   B  
  9 4 大森 慶一 5車身 12.2      
 
2

1=2
1,010円(3)
2

1=2
1,040円(3)
3

1=2=7
1,040円(3)


1=2
470円(7)
1=7
470円(6)
2=7
130円(1)
2-1
1,620円(4)
2-1
1,680円(4)
2-1-7
3,750円(7)

戦い終わって

戦い終わって写真

 中団からとなった中野慎詞率いる北日本勢だったが、青板過ぎに寺崎浩平に追い上げられた。併走を嫌った中野は6番手に下げ、打鐘目掛けての巻き返し。中団に入った寺崎が併せて出たが、その上を行った(4番手の大森慶一は寺崎に絡まれ後退)。車間を空けた新山響平が捲ってきた寺崎に併せ発進。佐藤慎太郎の援護も受け、2年前の競輪祭以来となる優勝で競輪祭へと弾みを付けた。
 新山は「2年ぶりの優勝でホッとしました。(S班として)恥ずかしいですね(苦笑)。まずは本当にラインに感謝です。中野君が強かったし、後ろを固めてくれた慎太郎さん、大森さんのお陰です。本当は初手で前からが良かったけど、僕が遅くて迷惑を掛けました。中団からになってフタをされて、中野君は少し迷ってる様な感じではあったけど、引いてからの巻き返しで落ち着いて走ってくれました。少し待ったけど、寺崎のスピードが良かったので(番手から)出ざるを得なかったですね。かなり優勝が遠かったし、皆様には本当にお待たせしてしまいました。2年ぶりの優勝は本当に嬉しいし、これからも頑張りたい」。
 寺崎は「初手は何処でも良かったけど、取れた位置から北日本をどうするかだった。後ろになったので早目にフタをしようと思っていたら引いた。その後、本当は新山君の番手まで行きたかったけど、大森さんの位置になってしまったのは反省点。気持ちを切り替えて、車間を切りながら回せていたけど、力不足でした。慎太郎さんに絡まれたのもあったけど、最後は脚で粘り込めたのは収穫です。タイトルを獲るならあれを乗り越えて行かないと。今回は気持ちの面で後半に修正する事ができた。この流れで競輪祭も走れたらいいですね」。
 佐藤は「2着まで行きたかったね。自分の横まで来られてからの、響平のあの仕掛けですから。それでも、もう少し脚があれば2着だったかもしれないけど、あれが今の現状なので脚を付けないとですね。中野のダッシュが強烈で、それで脚を削られた。そこも今後の課題ですね。響平は確実に獲りに行っただけ。賞金の事もあるのであれがベストなんじゃないかと思う」。

11日時点の競輪賞金ランキングでは、前週から9位までのメンバーに変動はなし。

順位は10日に終了した「泗水杯争奪戦(GIII)」で優勝し、開催合計6,278,274円の賞金を積み増しした新山響平脇本雄太を抜いて7位に浮上した。

 賞金ランク上位の選手は今週の出走がなく、全て次走が19日からの競輪祭となる。

 最新の賞金ランキングは以下の通り。

賞金ランキングTOP9(11月11日現在)

順位 選手名 獲得賞金
1 古性優作 241,384,596円
2 平原康多 127,011,000円
3 郡司浩平 113,642,448円
4 北井佑季 107,444,000円
5 清水裕友 98,287,696円
6 眞杉匠 98,282,674円
7 新山響平 87,354,274円
8 脇本雄太 85,097,948円
9 岩本俊介 76,839,274円

創作 義理と人情

2024年11月11日 17時22分04秒 | 創作欄
徹の父親は、47歳で勤務先の大手企業の子会社からリストラに遭った時、人生を絶望し、酒に逃げ道を求めた。
父親は、性格が比較的温厚であり、前途を悲観して酒に逃れても、家族内で暴れるなど粗暴にならなかった。
母親は「あんたが、不甲斐ないから、解雇されたのね!」と厳しく攻め立てた。
10歳の徹と7歳の妹の明美は共に、心が優しい父親を攻め立てる母親をむしろ憎んだ。
徹は同級生の荒川園子に、自身の家庭内の実情を明かした。
2人は、共に本好きで、図書館で出会っていた。
「徹ちゃん、最近、元気ないわね。どうしたの?」園子はその日、絵本を読んでいた。
「お父さんは、仕事を辞めて毎日、家に居るんだ」
「どうしてなの」園子は本を閉じて、徹の目を見詰める。
「よく分からない。でも、お母さんは怒ってばかりで、嫌になる」徹は涙目となった。
「大変なのね」園子の目の優しさが、徹には救いであった。
どのような経緯であったのか、子どもの徹には理解が及ばなかったが、徹の父親は園子の父親が経営する企業に採用されたのだった。
それから、5年の歳月が流れた。
徹と園子は思春期となっていた。
徹の家庭は平穏続きとなる。
「園子さんのお父さんには、本当に感謝ばかり」母親は新年の挨拶に荒川家へ向かう。
 
参考
 
感謝報恩の心を持つということは、人間にとってきわめて大事なことである。

 いうまでもないことであるが、人間は自分一人の力で生きているのではない。

いわゆる天地自然の恵みというか、人間生活に欠かすことのできないさまざまな物資が自然から与えられているのである。

また多くの人びとの物心両面にわたる労作というものがあって、はじめて自分の生活なり仕事というものが存在し得るのである。いいかえれば、自然の恵み、他の人びとの働きによって、自分が生きているわけである。

そういうことを知って、そこに深い感謝と喜びを味わい、そしてさらに、そうした自然の恵み、人びとの恩に対して報いていくという気持ちを持つことが大切だと思う。そういう心からは、いわば無限の活力とでもいうものが湧き起こってこよう。それが事をなしていく上で非常に大きな力となってくると思う。

指導者の条件』(1975)松下幸之助

 
義理とは、交際上の関係や付き合い、いやでも人に対してしなくてはならないことを指し、人情とは人に対する思いやりや情けを指します
 
 
義理と人情の関係には、次のようなものがあります。
  • 義理と人情の板挟み:義理は社会規範としてわれわれを拘束し、人情は人間の情欲や思いやりなどの情として対立・葛藤する関係にあります。
  • 義理人情を解する男:義理と人情が一つのセットとなって、情緒的な人間関係に根ざした心情道徳という性格をもつ場合です。
     
    義理や義理人情は、日本社会の共同体的性格が強くかかわっており、正逆背反の両面的(アンビバレント)な性格をもっています。
 


 
  •  

利根競太郎の競輪人間学  それにしても穴が出ない

2024年11月11日 10時20分07秒 | 未来予測研究会の掲示板

1万円の金が、2000円に減る。

ここから、挽回できる日もあるが、結局はゼロとなる。

ゼロでは、どうにもならない。

そこで、「友人と酒を飲みに行く」と口実にして、家人から金を引き出すのだ。

情けない、自分の貯蓄はゼロだから、嘘もあり!

その金が、2万円余となる。

そこで、友人と実際に酒を飲みに行き、新橋の競輪場外へ寄る。

ところが、帰りは4000円を残すのみとなる。

翌日は、4000円で取手競輪の場外へ。

幸い1万5000円となる。

居酒屋で飲んでからカラオケへ行く。

また、残りは半分となる。

翌日、その金がわずか500円となる。

穴を軸に2車単5点。

1-4のラッキーナンバーが5000余円となる。

その5000円で食堂「さかえや」で酒を飲む。

1200円の酒代である。

残りの金でまた勝負。

何とか1万円札を懐に帰宅する。

明日も、勝負!の繰り返しなのだ。

 

 


寝不足の日々

2024年11月11日 10時05分12秒 | 日記・断片

酒を飲み、目覚めればまだ、午後11時過ぎ。

テレビを観る。

さらに、ユーチューブを観て過ごす。

このユーチューブは驚きの連続なのだ。

ネットビジネスの宝庫とも言えるだろうか?!

時間は午前4時30分となる。

それから、また寝る。

次に目座寝れば午前8時である。

朝食を食べながら、二ユース番組を観る。

政治資金問題など、さらにトランプ大統領の次の4年は?

前回の4年の経験は、プラスに転じるのか、あるいはマイナスに転じるのか?

もしトラが、現実となったのである。

家人は株価を気にかける。

当方とは、無縁の世界である。


降圧剤データ不正問題、真の原因は「薬価統制」だ

2024年11月11日 09時50分35秒 | 医科・歯科・介護

2013/8/1(木) 10:05配信 上昌広/内科医・東京大学医科学研究所特任教授】

7月11日には京都府立医大、30日には慈恵医大が、ノバルティスファーマ社(ノ社)が販売する降圧剤バルサルタンに関する臨床研究に不正があったことを認めた。 
マスコミは「医師と製薬企業の癒着」とレッテルを貼り、関係者を糾弾している。批判を受け、製薬企業は、大学への奨学寄付金や、医師との金銭授受について見直すという。
-なぜ、製薬企業と医師が、このような行為に走ったのか、その理由を深く掘り下げて考えねばならない。
私は、今回の不祥事の原因は「政府による薬価統制」にあると考えている。

国会のチェックなしに決まる薬価

「日本の製薬市場はぬるま湯」

接待がわりに大学に奨学寄付金

原発利権と似た構図

 

 


政治と企業の癒着 「経団連」

2024年11月11日 09時42分27秒 | 医科・歯科・介護

【企業人必見】自民党の大スポンサー「経団連」とは一体何なのか 「会長選びの実態」から「政治献金のカラクリ」まで…知られざる内情に迫る

記事提供終了日:

配信

「裏金問題」を発端として企業献金に疑念が抱かれる中、わが国最大の経済団体「経団連」が岐路に立たされている。会長の座からは“財界総理”とも称された輝きは失われ、政界との癒着を疑う声も高まる。
その正体は、カネに物を言わす圧力団体でしかないのか。実態に迫る。
 *** 「何が問題なのか」――。
昨年12月、加盟企業による自民党への献金の是非を問われた経団連・十倉雅和会長は、記者団を前にこう言い放った。
 今なお、岸田政権を大いに揺るがしている派閥の「裏金問題」。
この原資となっているパーティー券収入の多くは企業の“まとめ買い”によるもので、実質的な企業献金の体を成している。  
さらに、自民党の政治資金団体である「国民政治協会」に対しても、毎年多額の企業献金が行われている。
その額、実に24億円。そしてこの大部分は、経団連が主導しているものなのだ。
“政治とカネ”の問題が指摘されて久しい。
それでもなお、なぜ企業は政治に対する寄付を行うのか。
主導する経団連の目的は何なのか。
そして冒頭の会長発言の通り、そこには本当に「何の問題もない」のか。
これらを明確に理解するには、財界の総本山・経団連という組織を、歴史からひもといていく必要がある。
経団連とは  そのルーツは、戦後間もない1946年にまでさかのぼる。
GHQの影響下、日本経済の再建・復興を目的として、現在の経団連の母体となる経済団体連合会が発足。
以来、経済政策に関する提言などを通じて、わが国の財界をけん引してきたとされている。
2002年には、経営者の団体で、労使関係の安定化を目的とする日本経営者団体連盟(日経連)を吸収合併し、日本経済団体連合会が発足。12年の一般社団法人化を経て、現在の経団連の体制が整えられた。  
大手企業を中心に、今や1700近くの企業や団体が加盟していることから、経済3団体を構成する日本商工会議所、経済同友会とも一線を画し、名実ともに、財界の代表として君臨してきたのである。  
それゆえに、経団連の会長こそが、日本の経済界における頂点のポストとされ、“財界総理”とも称されてきた。下に掲載の図表の通り、歴代15代会長の出身企業には、東京芝浦電気(現・東芝)、新日本製鐵(現・日本製鉄)、トヨタ自動車などそうそうたる名が連なる。
 
誰もが認める「日本を代表する大企業」が、その重責を担ってきたといえよう。  
だが財界総理ともあろうポストでありながら、その座がどのように決められてきたのかは、あまり知られていないところだ。
会長の条件 「いわゆる会長選挙のようなものが行われるわけではありません」  
そう話すのは、経団連の事情に通ずる経済ジャーナリスト。
 

政治と企業の癒着 リクルート事件

2024年11月11日 09時24分25秒 | 事件・事故

1988年(昭和63年)6月18日に発覚した日本の汚職事件である。

リクルートの関連会社であり、未上場の不動産会社、リクルートコスモスの未公開株が賄賂として譲渡された。贈賄側のリクルート関係者と、収賄側の政治家や官僚らが逮捕され、政界・官界・マスコミを揺るがす、大不祥事となった。

当時、第二次世界大戦後の日本において最大の贈収賄事件、ひいては戦後日本最大の企業犯罪とされた。

経緯

1984年(昭和59年)12月から1985年(昭和60年)4月にかけて、江副浩正リクルート社会長が自社の政治的財界的地位を高める目的で、有力政治家、官僚、通信業界有力者にリクルート社の子会社であるリクルート・コスモス社の未公開株を譲渡した。未公開株の取引相手は、1984年12月20から31日の期間に39人、1985年(昭和60年)2月15日に金融機関26社に、4月25日に37社および1個人にわけられる。

1986年(昭和61年)6月に藤波孝生元官房長官ら政財界へのコスモス株譲渡がおこなわれた。

1986年(昭和61年)10月30日にリクルート・コスモス株は店頭公開された。譲渡者の売却益は合計約6億円とされている。

発覚

1988年6月18日に川崎駅西口再開発における便宜供与を目的として川崎市助役へコスモス株が譲渡されたことを朝日新聞が『川崎市助役へ一億円利益供与疑惑』としてスクープした。当時再開発が行われていた明治製糖川崎工場跡地の再開発事業であるかわさきテクノピア地区に関して、本来容積率が500%のところを800%に引き上げて高層建築を可能とさせるのが目的であったと報道された。

7月になると産経新聞が森喜朗元文相にコスモスの未公開株が譲渡されていたことを報じ、以降マスコミ各社の後追い報道によって、中曽根康弘前首相、竹下登首相、宮澤喜一副総理・蔵相、安倍晋太郎自民党幹事長、渡辺美智雄自民党政調会長ら、自民党派閥領袖クラスにもコスモス株が譲渡されていたことが発覚した。90人を超える政治家がこの株の譲渡を受け、森喜朗は約1億円の売却益を得ていた。時の大蔵大臣である宮澤は衆議院税制問題等に関する調査特別委員会で「秘書が自分の名前を利用した」と釈明した。さらに学界関係者では、政府税制調査会特別委員を務めていた公文俊平にも1万株が譲渡されていたことも判明した。

7月6日には森田康日本経済新聞社社長も、1984年(昭和59年)12月に受けた未公開株譲渡で8,000万円の売却益を得た事が発覚し社長を辞任した。

7月26日に江副会長は「抑うつ症状」で半蔵門病院に入院した。

国会で未公開株譲渡問題を追及していた社民連の衆議院議員楢崎弥之助がコスモス株の譲受人名簿を提出するようリクルートに要求。

リスク管理の専門家としてリクルートに入社した田中辰巳(現・株式会社リスクヘッジ代表取締役社長)は、「楢崎の要求の目的は、金銭を得ることである」と強く主張した。これを受け、リクルート常務がコスモス社社長室長に対し、楢崎と接触するように指示をした。なお、田中辰巳は、コスモス社長室長を介してリクルートに入社している。

楢崎が翌日に予算委員会の質問を控えた8月4日以降、コスモス社社長室長は手心を加えるよう赤坂の議員宿舎や福岡の自宅まで何度も押しかけ贈賄を提案。楢崎は面識のない彼からの再三にわたる贈賄の提案を自身を陥れる罠ではないかと不審に思い、取材に来ていた親しい記者や前職が裁判官であった同党の江田五月に相談。

8月30日、身の潔白を証明するための証拠とすべく議員宿舎でのコスモス社社長室長との会談の模様を記者の協力の下ビデオカメラで隠し撮りを行う。

9月5日、楢崎はリクルートの事件関係者を告発する記者会見を開き、同日夜に議員宿舎での会談のビデオ映像が『NNNニュースプラス1』(日本テレビ)で全国放送された[1]。

捜査開始


東京地検特捜部は、1989年、政界・文部省・労働省・NTTの4ルートで江副浩正リクルート社元会長(リクルート社創業者)ら贈賄側と藤波孝生元官房長官ら収賄側計12人を起訴、全員の有罪が確定した。だが、政界は自民党では藤波、そして公明党の池田克也議員が在宅起訴されただけで、他は3政治家秘書等4人が略式起訴されたに留まり、中曽根や竹下をはじめ大物政治家は立件されなかった。

10月19日に東京地検特捜部はリクルート本社、コスモス社、コスモス社社長室長自宅を家宅捜索した。10月26日に東京地検特捜部は東洋信託銀行証券代行部を家宅捜索しコスモス社の株主名簿等を押収した。10月29日に藤波元官房長官、真藤恒NTT会長、高石邦男前文部事務次官、加藤孝前労働事務次官へのコスモス株譲渡が発覚した。11月10日に東京地検特捜部は捜査開始を宣言し、コスモス社社長室長を贈賄申込罪で起訴した。11月15日に江副は衆議院リクルート問題調査特別委員会にコスモス株譲渡者全リスト提出し11月21日に衆議院リクルート問題調査特別委員会において、江副、高石前文部次官、加藤前労働次官が証人喚問された。12月9日に宮沢蔵相が、12月12日に真藤NTT会長が辞任した。12月27日に竹下首相は内閣改造を実施した。12月30日に長谷川峻法務大臣もリクルートからの献金が発覚し辞任した。

1989年(平成元年)1月24日に原田憲経済企画庁長官が、リクルートが政治資金パーティー券を購入していたことがわかり辞任した。2月12日におこなわれた参議院福岡補欠選挙において社会党の新人渕上貞雄が自民党候補に圧勝した。2月13日に検察首脳会議が開催された。同日に東京地検特捜部は江副前会長、ファーストファイナンス前副社長、NTT元取締役2人をNTT法違反(贈収賄)容疑で逮捕した。2月21日に元労働省課長(ノンキャリアで加藤の側近)を贈収賄容疑で逮捕した。3月6日に真藤前会長がNTT法違反(贈収賄)で逮捕された。3月8日に加藤前次官とリクルート社元社長室長が贈収賄容疑で逮捕された。3月28日に高石前次官が贈収賄容疑で逮捕された。同日に真藤前会長、加藤前次官らが起訴された。

事件の捜査を主導した佐渡賢一によるとリクルートから5000万円借りていたことは分かっていたため、青木伊平竹下登在東京秘書を聴取したところ事務所の出納記録を持参されて単純な金の貸し借りだったため、「事件性無し、シロ」と上層部と青木に伝えた。青木から念のため公表すべきか相談されたため、あなた達の判断と返答したことから竹下首相側は公表しなかった。しかし、その後朝日新聞がこの借金話を報道して世論が沸き、それにより4月25日に竹下首相は、予算案成立後に内閣総辞職することを表明した。翌日の4月26日に青木伊平元竹下登在東京秘書が自殺した[2]。 5月15日に検察首脳会議が開催された。5月22日に東京地検特捜部は、藤波元長官と池田克也元衆議院議員を受託収賄罪で在宅起訴した。5月25日に衆議院予算委員会は、中曽根前首相を証人喚問した。5月29日に東京地検特捜部は、宮沢前蔵相秘書を含む議員秘書4人を、政治資金規正法違反で略式起訴し、同日捜査終結宣言をおこなった。

6月3日に竹下内閣は総辞職した。

関係者への判決

藤波孝生元官房長官は受託収賄罪で起訴され、1989年(平成元年)12月、東京地裁で初公判が開始。1994年(平成6年)9月、東京地裁は藤波被告に無罪判決、検察側控訴。1997年(平成9年)3月、藤波被告の控訴審で懲役3年執行猶予4年・追徴金4270万円の逆転有罪判決、被告側上告。1999年(平成11年)6月、最高裁が藤波被告側の上告を棄却・有罪確定。
池田克也元衆議院議員は受託収賄罪で起訴され、1994年(平成6年)12月、東京地裁にて懲役3年、執行猶予4年の有罪判決・確定。
安倍晋太郎自民党幹事長の私設秘書、宮沢喜一大蔵大臣の公設秘書、加藤六月元農水大臣の公設秘書と政治団体会計責任者の計4人に対して政治資金規正法違反で略式起訴。
文部省ルート
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高石邦男元文部事務次官は収賄罪で起訴され一審で懲役2年執行猶予3年、二審で懲役2年6ヶ月執行猶予4年、2000年10月に最高裁で確定。
労働省ルート
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加藤孝元労働事務次官は受託収賄罪で起訴され一審で懲役2年執行猶予3年。
元労働省課長は受託収賄罪で起訴され一審懲役1年執行猶予3年。
NTTルート
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真藤恒元NTT会長はNTT法違反(収賄罪)で起訴され、一審で懲役2年執行猶予3年。
元NTT取締役の1人はNTT法違反(収賄罪)で起訴され、一審で懲役2年執行猶予3年。
元NTT取締役のもう1人はNTT法違反(収賄罪)で起訴され、一審で懲役1年6ヶ月執行猶予3年。
元ファーストファイナンス社長はNTT法違反(贈賄罪)で起訴され、一審で懲役1年執行猶予2年。
リクルート
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江副浩正元リクルート会長は贈賄罪で起訴され、2003年(平成15年)3月、東京地裁にて懲役3年執行猶予5年の有罪判決。
元リクルート社長室長は贈賄罪で起訴され、一審で無罪、二審で懲役1年執行猶予3年。
元リクルート秘書室長は贈賄罪で起訴され、一審で懲役2年執行猶予3年。
リクルート株の譲渡を受けた議員
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※ 各敬称は事件発覚当時のもの

自由民主党
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首相
竹下登首相
中曽根康弘元首相
大臣
長谷川峻法相、宮沢喜一蔵相、橋本龍太郎元運輸相、梶山静六元自治相、森喜朗元文相、中島源太郎元文相、砂田重民元文相、塩川正十郎元文相、加藤六月元農水相、大野明元労相、栗原祐幸元労相、山口敏夫元労相、坂本三十次元労相
長官
小渕恵三官房長官、原田憲経企庁長官、小沢一郎官房副長官、愛野興一郎前経企庁長官、藤波孝生元官房長官、加藤紘一元防衛庁長官、渡辺秀央元官房副長官
幹事長、議長、議員
安倍晋太郎幹事長、渡辺美智雄政調会長、原健三郎前衆院議長、藤田正明参院議長、遠藤政夫参院議員、倉田寛之参院議員、鈴木貞敏参院議員
代議士
浜田卓二郎代議士、伊吹文明代議士、愛知和男代議士、大坪健一郎代議士、有馬元治代議士、野田毅代議士、堀内光雄代議士、鈴木宗男代議士、尾形智矩代議士、椎名素夫代議士、志賀節代議士

藤波は収賄容疑で在宅起訴され離党し、同じく強い関与が疑われた中曽根も離党。1989年(平成元年)4月に竹下(党総裁)が「国民に政治不信を招いた」として内閣総辞職を表明。有力議員の多くがリクルート事件の影響で後任に名乗りを上げることができず、同事件での竹下内閣の閣僚のなかで関連性が薄かった宇野宗佑外相が後継総理に就任し、宇野内閣が発足する。しかし直後に宇野の愛人スキャンダルが発覚し、リクルート事件や消費税導入とのセットで逆風を受けた自民党は、東京都議会議員選挙では日本社会党に押され惨敗し、第15回参議院議員通常選挙では自民党結党史上初の参議院過半数割れを招く大敗を喫した。

日本社会党
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上田卓三代議士

1989年に上田が同事件への関与により議員辞職するもダメージは少なかった。参院福岡、新潟両補選では党公認候補が当選。また都議選では社会党が大勝し、参院選で公民連の3党との選挙協力などで40議席台の大台に乗せて圧勝(第2党)した。

公明党
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池田克也執行部副書記長

池田が収賄容疑で在宅起訴され離党。1989年(平成元年)5月には矢野絢也委員長が明電工事件絡みで委員長を辞任し(その後最高顧問に就任)、後任の委員長に石田幸四郎副委員長が就任するも、参院選で強いはずの公明党も事件の影響や社民連(社会党、民社党、連合)の3党との選挙協力で得票率が過去最低を記録した。

民社党
[編集]
塚本三郎中央執行委員長、田中慶秋国会対策副委員長

塚本のリクルート関与疑惑が発覚し、佐々木良作顧問から辞任要求され、1989年(平成元年)2月に辞任。後任の委員長に永末英一副委員長が就任する(一部でこの執行部体制は、佐々木が野党共闘路線を視野に入れたと言われている)。しかし参院選では事件の影響と社公連の3党の選挙協力などが原因で10議席台割れの惨敗となり、単独での議案提出権を失ったため、アントニオ猪木が当選したスポーツ平和党と統一会派を組んだ(民社党・スポーツ・国民連合)。

影響
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従来の疑獄事件と異なり、未公開株の譲渡対象が広範で職務権限との関連性が薄かったため、検察当局は大物政治家の立件ができなかった。しかし、ニューリーダー及びネオ・ニューリーダーと呼ばれる大物政治家が軒並み関わっており、これら政治家は“リクルート・パージ”と呼ばれる謹慎を余儀なくされた。こうした事情から、従来ポスト竹下と目されていた安倍晋太郎、宮澤喜一、渡辺美智雄らは竹下登首相退陣後の総理・総裁に名乗りを上げることができなかった。竹下退陣後は短命の宇野宗佑政権を経て、58歳と比較的若い海部俊樹が総理・総裁となり、結果的に世代交代を促すことになった。また、事件以降「政治改革」が1990年代前半の最も重要な政治テーマとなり、小選挙区比例代表並立制を柱とする選挙制度改革・政党助成金制度・閣僚の資産公開の一親等の親族への拡大等が導入された。

この事件がきっかけとなって公職選挙法が改正され、収賄罪で有罪が確定した公職政治家は実刑判決ではなく執行猶予判決が出ても、公職を失職する規定が設けられた。

1989年(平成元年)7月の第15回参議院議員通常選挙ではリクルート事件、消費税導入、牛肉・オレンジの農産物自由化が“逆風3点セット”とされ、さらに竹下の後任の宇野宗佑の女性スキャンダルが加わり、自民党は参議院単独過半数割という結党以来の惨敗を喫した。選挙後、自民党は政局安定の為に公明党や民社党など野党との連携を強いられる(自公民路線)ことになり、その後も参議院で過半数を得るために自社さ連立、自自公連立、自公連立など他党との連立政権を組むことになる。

リクルートとリクルートコスモス(現コスモスイニシア)はこの事件でイメージが悪化し、バブル崩壊が追い討ちをかけ経営危機に陥った。1992年に江副浩正はリクルート株をダイエー(現・イオンリテールストア)に譲渡してリクルートの経営から身を引いた[3]。

リクルートコスモスがスポンサーの一社だった番組『JNNニュース22プライムタイム』(TBS制作のJNN最終版ニュース番組)は、この事件の影響とキャスターを務めていた森本毅郎(NHK出身のフリーアナウンサー、当時はTBS専属契約)が不倫の現場を『フライデー』(講談社)に目撃されたことで謹慎となったことが重なり1988年9月いっぱいで終了。翌10月からは『JNNニュースデスク'88・'89』として、戸田信子(当時IBC岩手放送アナウンサー)をTBSテレビへの出向扱いでキャスターに起用したものの、番組は視聴率低迷のためわずか1年で終了。1987年10月に『ニュースステーション』(テレビ朝日制作の当時のANN最終版ニュース番組)に対抗して曜日別の番組を移動、または終了させてまで開始させた『プライムタイム』以来2年間にわたって放送されてきた平日最終版のJNNニュースは、平日22時台から撤退、『ネットワーク』(1986年10月から1987年9月まで放送されていた番組)以来の平日23時台に回帰し、1989年7月に朝日新聞社を退社したばかりの筑紫哲也(フリージャーナリスト)をキャスターに迎え、『筑紫哲也 NEWS23』として放送開始、同時に戸田は岩手放送本社(岩手県盛岡市)に帰任した。筑紫の死後は筑紫の冠を取った『news23』として2023年3月現在に至るまで放送されている。

→「JNNニュース22プライムタイム § 概要」も参照
その他
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本事件の贈賄の発端となったリクルートかわさきテクノピアビルは売却され、川崎テックセンターと改名した。その後も複数の外資系投資ファンドを転々とすることになった。

1988年(昭和63年)8月10日午後7時20分頃に、江副浩正リクルート元会長宅に向けて散弾銃一発が発砲された。赤報隊が「赤い朝日に何度も広告をだして 金をわたした」と犯行声明を出した(赤報隊事件)。ただしリクルート社は他紙に比べ、朝日新聞に多く広告を出していたわけではない。

みんなの党代表を務めていた渡辺喜美は、父親の秘書時代に未公開株の名義人として5,000株を受け取っている[4]。父の渡辺美智雄は「アタシの知らないうちにウチのせがれが5,000株もらったばっかりに、こっちは総理大臣がパーになっちゃったよ」と自嘲気味に語った。

 

 


映画 逃亡者

2024年11月11日 01時54分40秒 | その気になる言葉

逃亡者

CSテレビのザ・シネマで観た。これで2度目であるが、最後が意外な展開だった。

解説

優秀な外科医キンブルは妻殺しの容疑で逮捕されてしまうが、護送途中に起こった事故に乗じて逃亡を図る。自らの潔白を証明するため、片腕の男を捜し始めるキンブル。

一方、連邦保安官ジェラードがキンブルの追跡を開始。

逃亡を続けるキンブルは真犯人を見つけ出すことができるのか? 往年の人気テレビドラマを映画化。

トミー・リー・ジョーンズ演じるジェラードを主人公にしたスピンオフ作品「追跡者」も製作された。

1993年製作/130分/アメリカ
原題または英題:The Fugitive
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1993年9月18日

スタッフ

 

逃亡者』(とうぼうしゃ、原題: The Fugitive)は1993年公開のアメリカ映画。妻殺しの罪を着せられた医師が警察に追われながらも真犯人を見つけ出すというサスペンス映画

1960年代テレビドラマ・シリーズ『逃亡者』をベースとしたリメイク作品で、医師リチャード・キンブルをハリソン・フォード連邦保安官補サミュエル・ジェラードをトミー・リー・ジョーンズが演じた。

概要

物語の舞台が映画公開当時の現代へと置き換えられ[3]、設定やストーリーは変更されているが、無実の罪を着せられながらも妻を殺害した真犯人「片腕の男」を追う医師キンブルと、彼を逃亡犯として追う好敵手ジェラード、という骨子はテレビドラマ版を踏襲している。

本作では、キンブルを幾度となく窮地に追い詰めるジェラード連邦保安官補の非情さや、逃亡犯を追う職務を楽しんでいるような姿が描かれる一方、感情移入できるような描写が少なかったテレビドラマ版のジェラード警部とは異なり、逮捕の危険を冒して自らの無実を証明しようとするキンブルの真剣な行動に有罪を確信できず、自ら再捜査に乗り出すジェラード警部の描写などが取り入れられている。ジェラード役を演じたトミー・リー・ジョーンズは第66回アカデミー助演男優賞を受賞した。

なお、本作品のスピンオフ作品として、ジェラード連邦保安官補が主役を務める『追跡者』が1998年に作られた。

本作の元となっているテレビドラマ版『逃亡者』は、1954年、アメリカ・オハイオ州でサミュエル・シェパード医師がその妻を殺害したとして逮捕された現実の冤罪事件(サム・シェパード事件)に脚色を加えた小説を元に作られている。

この「濡れ衣を着せられた無実の主人公が警察などの追っ手から逃げつつ、真犯人捜しの旅をする」という形式には人気があり、これ以外にも様々な「逃亡者」が作られ[注釈 1]、逃亡者という題名を付与されずとも似たような形式の作品は多い。

脚本を読んだハリソン・フォードは、当初、ジェラード役を熱望したという。

ストーリー

シカゴ記念病院の有能な血管外科医リチャード・キンブルがある日の夜に帰宅すると、妻のヘレンが家の中で何者かに襲われて死に瀕していた。

キンブルは犯人と思しき「片腕が義手の男」を追い払うが、妻は既に致命傷を負っており手遅れであった。

キンブルはヘレンの通報で駆け付けた警察に、自分が取り逃がした義手の男について捜査するよう懇願するが、警察は死の間際のヘレンからの911番の内容を誤解し、キンブル本人が妻殺しの濡れ衣を着せられその場で逮捕されてしまう[4]

キンブルは裁判で無実を証明することができず、死刑判決を受けて刑務所へと移送されることになるが[5]、その最中に他の囚人たちが逃亡を企てたハプニングにより、護送車が列車と衝突し爆発炎上するという大事故が発生する[6]

事故を間一髪で生き延びたキンブルは混乱に乗じ、妻を殺害した真犯人を自らの手で見つけて汚名をすすぐため、事故現場から逃亡してシカゴへと向かう[7]

一方、いち早く脱走した囚人がいることを突き止めたサミュエル・ジェラード連邦保安官補とその部下達はキンブルを追跡する[8]

時には持ち前のヒューマニズムが仇となって窮地に陥りつつも[9]、キンブルは執拗なジェラードの追跡を幾度となく振り切りながら[10]、真相の手がかりを求めてシカゴに帰り着く[11]

そして同僚であり親友でもあるチャールズ・ニコルズからの援助も受けながら[12]、ついには自分が目撃した「片腕が義手の男」がフレデリック・サイクスという名の人物であることを突き止める[13]

そして犯人は妻ではなく自分を殺害することが狙いであったことや、事件の裏に大手製薬会社が絡んでいることを知る[13]。また自分と同じ病院に勤務していた医師アレックス・レンツが関わっていたことも判明するが、レンツが少し前の夏に交通事故で亡くなっていることをニコルズから知らされる[14]

その頃、ジェラードは、キンブルがサイクスの家から自分に電話してきた不可解な行動から、彼は本当は無実ではないかと思い始めるようになり、キンブルが残した手がかりを元に独自に調査し始め、サイクスに目星をつけるのだが、彼に逃げられてしまう[15]

一方のキンブルは古巣のシカゴ記念病院で、レンツの研究に用いられていた検体が、レンツの死後にレンツ以外の何者かによってすり替えられていたことを見抜く[16]

さらに、その状況からレンツの上司でもある親友のニコルズだけがそれをできうることと、彼こそが、自分の殺害をサイクスに指示した黒幕であり、今まで自分を欺いていたことを悟る[16]

かつてレンツが研究中であった新薬に重大な副作用があることを指摘したキンブルは、その新薬によって富と名声を得ることを目論んでいたニコルズにとって邪魔な存在であったのだ。直ちにニコルズの元へ向かおうとするキンブルをサイクスが襲うが、キンブルはそれを返り討ちにする[17]

サイクスを差し向けキンブルを始末したつもりでいたニコルズは、ホテルの会場で新薬の成果に関する講演会を開いていた。そこにキンブルは乗り込み、大勢の聴衆の前でニコルズを問いただす[18]

ニコルズは話し合う素振りを見せつつも会場を離れ、キンブルに不意打ちを浴びせようとし、2人は格闘を始める[19]

シカゴ市警によってホテルが封鎖され、キンブルの射殺命令が出される中、独自の調査で事件の真相に辿り着いていたジェラードも到着し部下を連れてホテルの中へ突入する[19]

格闘戦の末、ニコルズが黒幕であるのを知っているジェラードの説得もあって、キンブルは投降しようとする。

そしてその時、影からニコルズがジェラード警部を撃ち殺そうとしているのを見たキンブルが、間一髪でニコルズを打ちのめし、彼ら2人はジェラードに逮捕される[20]

しかしキンブルの無実を確信していたジェラードは直ぐにキンブルの手錠を外し、報道陣が詰め掛ける現場から共にパトカーで去る[21]

登場人物

リチャード・キンブル (Richard Kimble)
演 - ハリソン・フォード
本作の主人公。シカゴ記念病院の外科医。冤罪により妻を殺害した容疑をかけられ死刑判決を受けるが、護送中に脱走し、並外れたタフネスと機転を頼りに逃走を続けながら真犯人「片腕が義手の男」を探す。
真犯人を探し出して真実を白日の下に晒すことに執念を燃やすが、それ以上に医師として、瀕死の重傷を負った刑務官や患者を前にして見過ごすことができず、逃走先で医療行為に及んでは己の身を窮地に晒すこともある。
一方でそうした人道的行為が、次第に彼の支持者を増やしていく、ラスト、ジェラードを射殺しようとしたニコルズを叩きのめし逮捕されるが無罪を確信していたジェラードによって直ちに手錠を外された。
サミュエル・ジェラード(Samuel Gerard
演 - トミー・リー・ジョーンズ
キンブルを執念深く追い続ける連邦保安官補。
キンブルが有罪か無罪かを裁くのは己の領分ではないと考えており、殺人犯を相手に誤った先入観を持ち込むことは職務に支障をきたすという信念から、キンブルの主張には耳を貸さないよう己を律している[22]
しかし真犯人の手がかりを集めようとするキンブルを追い続けるうちに、彼もまた事件の真相へ近づく。
愛用の拳銃は40口径のグロック22[23][注釈 2]
チャールズ・ニコルズ (Charles Nichols)
演 - ジェローン・クラッベ
シカゴ記念病院の医師。弁護士までもがキンブルの有罪を疑う中、逃亡中のキンブルに対する助力を惜しまず、警察に対して非協力的な態度を貫く[12]。ノベライズ版によれば、裁判中もキンブルの無実を証明するため証人として尽力したとされる[25]
しかし、実は彼こそが「片腕が義手の男」ことサイクスを雇っている黒幕である。
自分が理事を務める製薬会社が利益を得るため、かつてキンブルが指摘した新薬の副作用を隠蔽しようとしており、逃走中のキンブルを誘い出して始末することを目論んでいる、最後はキンブルとジェラードに追い詰められ、強奪した拳銃でジェラードを殺害しようとしたがキンブルに叩きのめされ、ジェラードに逮捕された。
ヘレン・キンブル (Helen Kimble)
演 - セーラ・ウォード
キンブルの最愛の妻。物語冒頭において、自宅に忍び込んだ「片腕が義手の男」ことサイクスに殺害される。
本作では、サイクスの本来の標的はキンブルであり、彼女はそれに巻き込まれたというのが真相であった。
夫の仕事には理解があり、自分とのプライベートよりも急患が入った夫の職務を最優先した。生命保険に加入しており、キンブルが唯一の受取人であったことが彼が強く疑われる要因となってしまった。
アン・イーストマン (Anne Eastman)
演 - ジュリアン・ムーア
クック郡病院に勤務する若き女医。キンブルが「片腕が義手の男」が装着していた義手の手がかりを求め、清掃員に扮して同病院を訪れた際、彼が緊急の患者を放置できずに独自に診断を始めるのを目撃する[26]
フレデリック・サイクス (Frederick Sykes)
演 - アンドレアス・カツーラス
キンブルが追う「片腕が義手の男」こと、ヘレンを殺害した実行犯。元警察官という経歴を持つが、現在はニコルズが理事を務める製薬会社にて警備員という肩書きの元、殺し屋の仕事を請け負っている。
ノベライズ版によれば、人が作った法律の側で人を殺すのも逆の側で雇われて人を殺すのも些細な違いでしかないという価値観を持っているとされ[27]、またレンツを自動車事故に見せかけて殺害したのも、依頼を受けたサイクスとされる[27]
コズモ・レンフロ (Cosmo Renfro)
演 - ジョー・パントリアーノ
ジェラードの4人の部下のひとりで、チームとして一見理不尽な命令であっても上司を信頼し行動を共にする[28]。映画のクライマックスではジェラードと共にホテルに突入するが、ニコルズに襲われ銃を奪われるという失態を演じる。
ビッグズ (Biggs)
演 - ダニエル・ローバック
ジェラードの4人の部下のひとり。
プール (Poole)
演 - L・スコット・カードウェル
ジェラードの4人の部下のひとり。黒人の女性。
ニューマン (Newman)
演 - トム・ウッド
ジェラードの4人の部下のひとり。ごく最近になってチームに加わった新米[29]。失敗も多く、物語序盤でキンブルと共に脱走した凶悪犯を追う場面では犯人の人質となってしまい、危うく死にかける場面もあった[30]
アレックス・レンツ (Alex Lentz)
演 - デビッド・アーロウ
シカゴ記念病院の医師で、ニコルズの部下。新薬の治療実験を担当しており、その副作用を隠蔽するための偽装を行なっていた。生前にはサイクスと親交があり[27]、サイクスの家に飾られていた写真にその姿を残した[13]。キンブルが冤罪で逮捕された後に不可解な自動車事故で死亡する。ノベライズ版ではサイクスに殺されたことが明かされている[27]
キャシー・ワーランド (Kathy Wahlund)
演 - ジェーン・リンチ
シカゴ記念病院の女医で、キンブルやニコルズの同僚。レンツの研究データに不正があることを突き止めようとするキンブルに協力する。

異常気象

2024年11月11日 01時38分48秒 | 日記・断片

11月10日なのに、朝顔が未だに咲いているのだ。

さらに、てっぽう百合さえも咲いている。

季節離れてに咲く百合の花2024年11月11日

一方、10月桜が咲いていない。

キバナコスモスは、半年以上も散らずにたくさん咲き誇っている。

コスモスは、少し咲きす